皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ クライム/倒叙 ] 黒革の手帖 |
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松本清張 | 出版月: 1980年06月 | 平均: 9.00点 | 書評数: 2件 |
新潮社 1980年06月 |
新潮社 1980年06月 |
新潮社 1982年12月 |
新潮社 1982年12月 |
文藝春秋 1983年05月 |
No.2 | 9点 | 蟷螂の斧 | 2024/03/14 11:27 |
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主人公の元子(元銀行員)、波子(ホステス)、市子(看護婦長)、すみ江(料亭の仲居)の女性陣がしたたかですね。何回もTVドラマ化されていますが、結末はそれぞれ違うようです。記憶にある女優さんは、米倉涼子さん、武井咲さん。かすかに大谷直子さん。長編(上・下)なので、中々手が出なかったのですが、読んで正解。○○○はサイコ系かも?! |
No.1 | 9点 | 斎藤警部 | 2020/01/04 23:07 |
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「おぼえておれ、この性悪女! 人の恨みがどんなものか」
ここまで引き裂き尽くしたらもはやイヤミスではない。 本格のホの字も見せないくせに、この大きく間をとった謎ふりまきの手早さ。 手探りの 憶測促す 悪い奴.。。。 灼け付くストーリーで最高に読ませる、これぞ悪女クライムの絶唱。 “世の中がこんなに面白いものとは思わなかった。なんと変化に富んであることか” いんやあー、嫉妬なる強くも粗いもん相手に、いや、それに保身なる確固たる細則あるもん引き連れてだけど、緻密にして大胆な計算だねえー 「あなたには、女のほんとうの気持ちがわかってないわ」 オネエ獣医の魅力が後に行くほど伸びてくる。篠井英介が浮かんでしかたがない。 “通りすがりの人が、病人かと思ってふり返って見る” まるで「マル鷹」最終章のように畳み掛ける、冷んやり気持ちいい急所突きっ放しの容赦瞬間唾棄、最高過ぎて唾も呑み込めねえ。。。。 結局、善意の”破壊者”一人に最後まで踊らされた。。本当の暗闇はそこにありそうだ。。。通俗ながらこりゃ強烈!! オチも凄まじい!!(本気で、笑うしかない?) それにしても「ヴァンス」がこれだけ頻繁に出てくる話もヴァン・ダイン以来だ。 さて、現新潮文庫下巻裏表紙のネタバラシは獄門級の酷さです。上巻はまだストーリーレベルのネタバレでギリ許せる人もいるかも知れないが、下巻は完全にミステリレベルでやっちゃってる。。。。。。神経疑います。まじめにやりなさい。 |