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[ 本格/新本格 ]
ガラスの城
松本清張 出版月: 1976年01月 平均: 4.50点 書評数: 2件

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講談社
1976年01月

講談社
1976年01月

講談社
1979年12月

文藝春秋
1983年04月

中央公論社
1995年12月

No.2 4点 蟷螂の斧 2021/03/13 09:41
(ネタバレあり)



二部構成
①「三上田鶴子の手記」~的場郁子は入社して20年にもなるが、あらゆる男性社員を軽蔑している。吝嗇で貯蓄に熱心な彼女・・・~
②「的場郁子のノート」~三上田鶴子は、性質に可愛げがないうえに、服装の好みも野暮ったくて陰気な感じ・・・~
 さて、どちらに肩入れするか?(笑)短篇「草」(黒い画集第3集に所収)と同様に○○ものに挑んだようですが失敗ですね。アリバイトリックのためのバラバラ死体の謎は、まあどうでもいいようなという感じでした。

No.1 5点 kanamori 2016/06/07 21:08
伊豆半島への社員旅行の夜、三上田鶴子は、敏腕課長の杉岡が旅館近くで女子社員のだれかを抱擁している光景を目撃する。その夜から杉岡は行方不明となり、数日後バラバラ死体となって発見される。田鶴子は独自に調査を始め推理を手記にしたためていくが、別の女性社員も事件を探索していることに気付く--------。

清張の長編ミステリは、漠然と抱くイメージと違って、意外なほど女性を主人公にした作品が多い。本書や「霧の旗」「黒い樹海」など女性誌に連載された関係で読者層を意識したと思われるもの以外にも、「球形の荒野」「黒の回廊」など、かなり多くの作品で女性が探偵役や主人公となっています。
本書も、女性が素人探偵となって独自の調査を行うプロットという点では同じなのですが、2部構成のそれぞれで別々の女性が手記の語り手になっているのがユニークです。会社の派閥・出世競争や不倫というテーマ自体は、2時間ドラマのようなチープ感は否めないものの、ヒロインと呼ぶには華のないオールドミスによる社内の人間関係の”観察者”ぶりが面白いです。
また、社内温泉旅行の殺人と手記形式ということで、どうしても”中町ミステリ”を連想せざるを得ないのですがw そういった仕掛けの部分は(中町信や折原一ならもう少し巧く書いたと思いますが)清張作品としては頑張っていると思います。


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松本清張
2016年09月
美術ミステリ
平均:6.00 / 書評数:1
2008年06月
鬼畜 松本清張映画化作品集2
平均:7.00 / 書評数:1
2005年11月
失踪
平均:5.00 / 書評数:1
1987年10月
失踪の果て
平均:6.00 / 書評数:1
1985年09月
紅い白描
平均:2.00 / 書評数:1
1982年11月
死の発送
平均:4.00 / 書評数:1
1982年09月
憎悪の依頼
平均:7.00 / 書評数:1
1982年05月
殺人行 おくのほそ道
平均:5.00 / 書評数:1
1982年03月
疑惑
平均:5.80 / 書評数:5
1981年12月
夜光の階段
平均:5.00 / 書評数:1
1981年07月
十万分の一の偶然
平均:7.00 / 書評数:1
1980年06月
黒革の手帖
平均:9.00 / 書評数:2
1979年12月
隠花の飾り
平均:5.00 / 書評数:3
1979年02月
天才画の女
平均:3.00 / 書評数:1
1978年10月
水の肌
平均:5.00 / 書評数:2
1978年03月
告訴せず
平均:6.50 / 書評数:4
1977年09月
ベイルート情報
平均:6.00 / 書評数:1
1977年06月
高台の家
平均:6.00 / 書評数:1
1976年04月
証明
平均:5.33 / 書評数:3
1976年02月
火と汐
平均:6.50 / 書評数:2
1976年01月
ガラスの城
平均:4.50 / 書評数:2
渡された場面
平均:6.60 / 書評数:5
黒の回廊
平均:6.00 / 書評数:3
西海道談綺
平均:7.00 / 書評数:1
1975年01月
聞かなかった場所
平均:6.00 / 書評数:3
火の路
平均:4.00 / 書評数:2
1974年10月
生けるパスカル
平均:7.00 / 書評数:1
1974年05月
中央流砂
平均:6.00 / 書評数:1
内海の輪
平均:6.00 / 書評数:2
1974年04月
日光中宮祠事件
平均:7.00 / 書評数:1
1974年03月
突風
1973年05月
梅雨と西洋風呂
平均:6.00 / 書評数:1
鷗外の婢
平均:6.33 / 書評数:3
1973年01月
火神被殺
平均:6.00 / 書評数:1
1972年01月
遠い接近
平均:8.00 / 書評数:1
喪失の儀礼
平均:4.00 / 書評数:1
1971年01月
強き蟻
平均:7.00 / 書評数:2
Dの複合
平均:5.60 / 書評数:5
1970年03月
アムステルダム運河殺人事件
平均:5.75 / 書評数:4
1969年09月
分離の時間
平均:6.00 / 書評数:2
1968年01月
ミステリーの系譜
平均:6.00 / 書評数:1
1967年01月
黒の様式
平均:6.00 / 書評数:1
死の枝
平均:6.75 / 書評数:4
二重葉脈
平均:7.00 / 書評数:1
1966年07月
蒼ざめた礼服
平均:5.33 / 書評数:3
1966年01月
溺れ谷
平均:6.00 / 書評数:1
1965年11月
西郷札
平均:7.50 / 書評数:2
1965年01月
佐渡流人行
平均:8.00 / 書評数:1
或る「小倉日記」伝
平均:8.50 / 書評数:2
共犯者
平均:7.00 / 書評数:2
山峡の章
平均:4.67 / 書評数:3
1964年03月
絢爛たる流離
平均:7.00 / 書評数:1
1964年01月
陸行水行
平均:6.00 / 書評数:1
鬼畜
平均:5.00 / 書評数:1
けものみち
平均:7.75 / 書評数:4
花実のない森
平均:2.50 / 書評数:2
彩霧
平均:5.00 / 書評数:1
1963年01月
事故
平均:6.50 / 書評数:2
眼の気流
平均:6.50 / 書評数:6
落差
平均:4.00 / 書評数:1
神と野獣の日
平均:4.33 / 書評数:3
1962年11月
時間の習俗
平均:6.00 / 書評数:10
1962年05月
考える葉
平均:4.50 / 書評数:2
1962年01月
霧の旗
平均:6.29 / 書評数:7
球形の荒野
平均:7.62 / 書評数:8
不安な演奏
平均:6.00 / 書評数:4
1961年08月
影の車
平均:6.67 / 書評数:6
1961年01月
駅路
平均:6.14 / 書評数:7
黄色い風土
平均:6.00 / 書評数:4
高校殺人事件
平均:6.00 / 書評数:8
影の地帯
平均:5.75 / 書評数:4
黒い福音
平均:6.33 / 書評数:3
歪んだ複写
平均:6.50 / 書評数:2
わるいやつら
平均:8.00 / 書評数:1
砂の器
平均:5.50 / 書評数:16
1960年09月
蒼い描点
平均:6.00 / 書評数:4
1960年01月
日本の黒い霧
平均:8.00 / 書評数:2
黒い画集3
平均:5.00 / 書評数:1
波の塔
平均:4.00 / 書評数:1
黒い樹海
平均:6.75 / 書評数:4
1959年01月
小説帝銀事件
平均:8.00 / 書評数:1
張込み
平均:6.77 / 書評数:13
かげろう絵図
平均:8.00 / 書評数:1
黒い画集
平均:7.62 / 書評数:16
ゼロの焦点
平均:7.18 / 書評数:28
1958年01月
黒地の絵
平均:7.00 / 書評数:5
眼の壁
平均:7.00 / 書評数:10
点と線
平均:5.87 / 書評数:39
不明
松本清張自選傑作短篇集
平均:7.00 / 書評数:1