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[ トラベル・ミステリ ]
終着駅殺人事件
十津川警部シリーズ
西村京太郎 出版月: 1980年07月 平均: 5.60点 書評数: 10件

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光文社
1980年07月

講談社
1986年11月

光文社
2009年10月

No.10 5点 mediocrity 2021/04/01 02:46
アリバイ崩し部分は、今までに読んだ氏の他作品に比べるといまひとつ。
ゆうづる7号のアリバイを5号で確かめるとか、第三者の作為があったとしてもお粗末すぎる。
上野駅の毒殺の方のトリックも、何かすごいアリバイ崩しがあるのかと思ったらつまらない真相だし、青森のホテル密室殺人、青森駅の待合室殺人も全然面白くない。
事件のトリガーとなってしまったミスは確かに衝撃的で、物語の締めくくりの手紙は強烈な余韻を残す。

No.9 5点 蟷螂の斧 2019/03/11 09:44
トラベル・ミステリー以前の作品から比べると、トリックはかなり落ちると思います。というより、警察の怠慢さが際立ってしまった作品ですね。動機の謎をメインにして、倒叙式にしたら大傑作になったかも。まあ、雰囲気は良かったです。なお、血液型の問題は1980年でもこれが常識だったのかなあ?。

No.8 3点 いいちこ 2018/07/02 18:37
作品の底流をなす抒情性等、全体としてのテイストは決して嫌いではない。
ただ、全登場人物が殺されることによって真犯人が判明するプロットとはよいとして、その間実証的な捜査を全く行なわず、情緒的な言動に終始する捜査陣の無能ぶりはいかがなものか。
その他、犯行プロセス全体の合理性・フィージビリティの低さ、トリックのレベルの低さなど、本格ミステリとして評価できる点がない

No.7 8点 斎藤警部 2015/05/15 22:05
最後、手紙で終わるという小説は割と見かける気がしますが、この『終着駅(ターミナル)殺人事件』の最後の最後で明かされる手紙の内容、というか物語の中での立ち位置に、愕然。
作者のトリッキーな頓知ぶりに脱帽笑いすべきなのか、それとも手紙を読んだ犯人の心情に思いを巡らせ涙するべきなのか、それまでに味わった事の無い感情が押し寄せました。 これぞ本格ミステリならではの、独特な感動の形。

京太郎さん黄金期(?)の長編と言うと、出だしの謎の強烈さがピカ一なのに較べ、物語も半分くらい進むと少しずつテンションが弱まって行き最後は緩めに着地してしまうきらいがあると思うのですが、この作品は最後の最後に一番のクライマックスが来て強烈な印象を残してくれました。

アリバイトリックも密室もさっぱり記憶に残っていない体たらくぶりなのですが、、 素晴らしく鮮明に記憶しておりますよ、このエンディングの衝撃は。

No.6 4点 2011/09/30 21:38
東北新幹線の開通(まずは盛岡までですが)に向けて準備が進んでいた1980年の作品。上野駅(当時の)が持つ終着駅らしさ、東北の香が語られるトラベル・ミステリです。地方から東京に出てきた人たちの思いは、なかなか熱く語られていて、そこが読みどころになっている作品だと思います。
しかし、謎解き面ではどうも不満です。密室は最初から添え物程度の扱いですが、列車利用のアリバイの方も、他の方も書かれているように、西村作品中でもレベルは低い方でしょう。特にアリバイ成立の元になった経緯にはがっかりです。亀井刑事の行動予測はあまりに不確実ですし、だいたい列車利用トリック解明で、まず時刻表を調べてみないなんて、考えられません。
他にもトイレ密室(というほどでもありませんが)議論の行方、散髪の理由(普通に簡単な変装をすればいいことじゃないかと思えます)など、論理がこれだけいいかげんでは、切れ味も何もあったものではありません。まあ評価できるのは、ダイイング・メッセージの意味ぐらいのものでしょうか。

No.5 5点 江守森江 2011/01/07 04:00
往路は飛行機だったが、復路を札幌から上野まで列車にし青森の友人宅に寄り道した旅行時に読んだのが「この作品」だったハズ(最近物忘れが激しい)
ウォークマンの繰り返し再生でバックミュージックを石川さゆり「津軽海峡冬景色」にしていた記憶は(青函連絡船は廃止されていたので)ハッキリしている。
スピード化は飛行機に任せてユッタリと鉄道旅行なんて指向は時代遅れなのか?
あの「オリエント急行」すら廃止された現在では、鉄道ミステリは〈ニサス御用達の陳腐な遺物〉に成り下がったとさえ思える。
採点は鉄道ミステリへの愛着とノスタルジーを擽られた分を加点している。

No.4 5点 まさむね 2011/01/06 23:23
【東北新幹線青森延伸記念(その1)】
 20数年ぶりにナナメ読み。
 新幹線開業によって,青森の玄関口は「新青森駅」になっちゃうのでしょうか。 「青森駅」における「終着駅」感はどんどん薄れていくのでしょうねぇ。
 で,この作品。日本推理作家協会賞作品だったんですね。
 ちなみに,アリバイトリックは相当にユルイです。トリックというよりも,何と言うか雰囲気(詳しくは亀井刑事にでも…)を楽しむべき作品かもしれません。
 新幹線開業によって,この“雰囲気”を理解できる方も激減するはず。むしろ今が読みドキか(笑)。

No.3 6点 E-BANKER 2010/11/20 22:39
光文社のミリオンセラーシリーズの復刻版で超久々に再読。
日本推理協会賞受賞作であり、氏のトラベルミステリーの到達点と言うべき作品。
お馴染みの名コンビ、十津川警部と亀井刑事の2人が連続殺人事件を捜査、解決していくわけですが、特に今回は事件の舞台が「青森」というわけで、亀井刑事が主役級の活躍振り。(亀井刑事って、「青森」や「東北」という言葉を聞くと、条件反射のように「なつかしい顔」になるように書かれてます)
トラベルミステリーとしては、まだ3作目(「寝台特急殺人事件」「夜間飛行殺人事件」の次)の本作ですが、上野・青森間を走る寝台特急「ゆうづる」(当時)をメインに据え、安定感たっぷりの展開。連続殺人の「動機」の謎についても、ダイニングメッセージに絡めて、うまく処理しています。
ただ、「アリバイトリック」や「密室トリック」はやや脱力感を感じるレベルのものですし、トラベルミステリー以前の氏の作品レベルに比べれば、決して誉められるものではないでしょう。
こういう作品を読んでいると、新幹線のない時代の「鉄道」に憧れますね。(今や「ブルートレイン」すらほぼ全滅しちゃいましたから・・・)

No.2 7点 文生 2010/01/21 11:08
動機を巡る謎が意表をついて面白い。
個々のトリックは練り込み不足も感じられるが、盛りだくさんの内容で楽しめる。
氏のトラベルミステリーの中では最高傑作のひとつだろう。

No.1 8点 あい 2009/01/25 14:10
面白かった。氏の良いところが存分に出た作品だと思う


西村京太郎
2019年01月
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平均:4.00 / 書評数:1
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1985年12月
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平均:6.00 / 書評数:1
1985年09月
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平均:6.00 / 書評数:1
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平均:6.00 / 書評数:1
1985年03月
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平均:6.00 / 書評数:2
変身願望
1985年02月
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平均:4.00 / 書評数:1
1984年11月
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1984年08月
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1984年05月
L特急踊り子号殺人事件
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超特急つばめ号殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1983年11月
札幌着23時25分
平均:7.00 / 書評数:1
1983年08月
名探偵に乾杯
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1983年07月
雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件
平均:4.50 / 書評数:2
1983年06月
下り特急「富士」(ラブ・トレイン)殺人事件
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1983年01月
四国連絡特急殺人事件
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東北新幹線(スーパー・エクスプレス)殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
マンション殺人
平均:5.00 / 書評数:1
1982年09月
赤い帆船(クルーザー)
平均:6.86 / 書評数:7
名探偵も楽じゃない
平均:5.00 / 書評数:2
1982年07月
イレブン殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
ミステリー列車が消えた
平均:5.33 / 書評数:3
1982年05月
特急さくら殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
おれたちはブルースしか歌わない
平均:7.00 / 書評数:1
1982年02月
幻奇島
平均:4.00 / 書評数:1
1982年01月
恐怖の金曜日
平均:6.00 / 書評数:2
1981年12月
北帰行殺人事件
平均:7.00 / 書評数:2
1981年11月
原子力船むつ消失事件
平均:3.00 / 書評数:1
1981年04月
夜行列車(ミッドナイト・トレイン)殺人事件
平均:6.00 / 書評数:2
1980年10月
消えた巨人軍
平均:6.20 / 書評数:5
1980年09月
ある朝 海に
平均:7.00 / 書評数:1
1980年07月
終着駅殺人事件
平均:5.60 / 書評数:10
1980年04月
けものたちの祝宴
平均:4.00 / 書評数:1
1980年01月
黙示録殺人事件
平均:7.33 / 書評数:3
1979年09月
黄金番組殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1979年08月
一千万人誘拐計画
平均:5.00 / 書評数:1
夜間飛行(ムーンライト)殺人事件
平均:6.33 / 書評数:3
1978年11月
イヴが死んだ夜
平均:7.00 / 書評数:1
1978年10月
寝台特急(ブルートレイン)殺人事件
平均:5.17 / 書評数:6
1978年05月
殺意の設計
平均:6.00 / 書評数:2
1978年04月
現金強奪計画―ダービーを狙え
平均:4.50 / 書評数:2
盗まれた都市
平均:6.00 / 書評数:2
1977年12月
ゼロ計画を阻止せよ
平均:6.50 / 書評数:2
1977年11月
発信人は死者
平均:6.50 / 書評数:2
1977年09月
殺しの双曲線
平均:6.82 / 書評数:28
1977年08月
日本ダービー殺人事件
平均:4.33 / 書評数:3
名探偵なんか怖くない
平均:6.33 / 書評数:9
1977年05月
七人の証人
平均:6.88 / 書評数:17
1977年03月
華麗なる誘拐
平均:6.33 / 書評数:3
1976年05月
消えた乗組員(クルー)
平均:6.67 / 書評数:3
1975年01月
消えたタンカー
平均:6.86 / 書評数:7
1973年01月
殺人者はオーロラを見た
平均:6.00 / 書評数:1
1972年01月
名探偵が多すぎる
平均:5.33 / 書評数:6
1966年01月
D機関情報
平均:6.75 / 書評数:4
1965年01月
天使の傷痕
平均:6.00 / 書評数:8
1964年01月
四つの終止符
平均:6.50 / 書評数:2