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[ パスティッシュ/パロディ/ユーモア ]
名探偵が多すぎる
名探偵シリーズ
西村京太郎 出版月: 1972年01月 平均: 5.57点 書評数: 7件

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講談社
1972年01月

講談社
1980年05月

No.7 7点 虫暮部 2022/07/09 15:02
 パロディは愉し。ビミョーな密室トリックもこの世界観ならOK。やや硬めの文体も翻訳モノっぽい雰囲気作りに一役買っている。しかしこのメンバーだと “いま何語で話してるの?” とつい野暮な突込みを入れてしまうなぁ。

No.6 6点 nukkam 2021/01/26 20:04
(ネタバレなしです) 1972年発表の名探偵4部作の第2作で、明智小五郎、エラリー・クイーン、エルキュール・ポアロ、メグレの4大探偵が再会するだけでなく、アルセーヌ・ルパンに怪人二十面相まで登場させた豪華共演版です。観光船を舞台にして密室事件まで起きるという派手なパロディー本格派推理小説です。あと「名探偵なんか怖くない」(1971年)には登場しなかった(と思う)メグレ夫人がなかなかいい味出してますね。編み物描写が随所にあってアガサ・クリスティーのミス・マープルを連想しました。シムノンの原作でもそういうキャラクターなんでしょうか?頑固刑事役の吉牟田刑事も前半は健闘、密室トリックの推理なんか(名探偵たちには否定されますけど)なかなかの敢闘ぶりです。ただ後半に残念な行動に走ってせっかくの正々堂々の対決を台無しにしてしまったのはがっかりでした。

No.5 4点 いけお 2012/05/27 02:16
ミステリ的にいまいち。
キャラも内容も名前負け。

No.4 6点 E-BANKER 2011/06/26 16:08
「名探偵なんか怖くない」に続く、名探偵パロディシリーズの第2作目。
今回は、ポワロ・メグレ・クイーン・明智の他に、ルパンそして怪人二十面相までもが登場!の豪華版。
~別府航路の船上で一堂に会した世界の名探偵、メグレ・クイーン・ポワロ・明智の4人に対し、かのルパンから届いた挑戦状。ルパン対4人の名探偵の虚虚実実の対決はかくして幕を上げるが、ルパンに狙われた宝石商は鍵の掛かった船室で殺害され、宝石も奪われる。ルパンは密室殺人で挑戦してきたのか?~

よくできてると思います。
もちろん、パロディですし、冗談半分のような「軽い」ノリなのは間違いないですが、プロットの骨格はそれなりにしっかりとはしているでしょう。
「密室殺人」のトリックというか解法は、まぁご愛嬌っていうところでしょうか。
前作では「読者への挑戦」まで挿入するサービスぶりでしたが、さすがに今回はそこまではできなかった様子ですねぇ・・・
本作では、4人の名探偵やルパンというよりも、休暇中なのにやたら張り切る吉牟田刑事やメグレの妻の方が何だか目立っている?
特に、吉牟田刑事の小市民ぶりには「悲哀」すら感じる・・・
まぁ、本作も,作者の懐の深さを示す作品の一例って感じですかねぇー。
(各章の名前もなかなか面白い。「災厄の船」や「Lの悲劇」などなど・・・)

No.3 6点 江守森江 2009/11/07 09:30
シリーズ二作目で名探偵達に加えてルパン・怪人二十面相まで登場させた。
その為か、前作のパロディ風本格ミステリからパロディ風活劇にシフトしている。
完全密室からの名探偵達の脱出方法も前フリが利いていてニヤリとできる。
名探偵達やルパンを引き立て役にして、今回の主役が、捨て推理をして暴走気味の吉牟田刑事と最後を締めるメグレ夫人だと思える辺りに西村御大の稚気が出ていて楽しい。
各章題もパロディになっていて倉知(猫丸先輩シリーズ)や歌野(密室殺人ゲーム)もここから引用したのかもしれない?
※追記(或いは余談)
よもや、約30年の時を経てテレ朝「相棒」S8ー3話で、この作品の完全密室脱出手口が交渉術として使われるとは思いもよらなかった。

No.2 5点 白い風 2009/04/26 13:57
今回はメグレ、ポワロ、クイーン、明智に加えてルパンと怪人20面相も出てきます。
ただキャラの面白さはあったけど、ミステリ度はあまり高くないですね。
前作から比べるとかなりランク落ちする気がします。

No.1 5点 2009/02/26 21:32
パロディの名探偵シリーズ第2作では、おなじみポアロ、クイーン、メグレ(メグレ夫人も)、明智の他にルパンと二十面相まで登場してくるにぎやかさです。明智とルパンといえば、乱歩のあの作品を避けて通ることはできませんが、そこはあいまいにごまかしています。
ルパンが名探偵たちに解決してみろと挑戦する事件の顛末はたいしたことはありません。ルパン登場ならではの荒唐無稽さがもっと欲しいところです。二十面相の登場シーンが少ないのも不満ですが、その二十面相が作った完全密室からの「脱出」方法には感心しました。


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