皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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幻奇島 |
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| 西村京太郎 | 出版月: 1982年02月 | 平均: 6.60点 | 書評数: 5件 |
![]() 徳間書店 1982年02月 |
![]() 講談社 1987年08月 |
![]() 徳間書店 1995年07月 |
![]() 双葉社 1997年04月 |
![]() 徳間書店 2004年07月 |
![]() 徳間書店 2004年07月 |
| No.5 | 7点 | メルカトル | 2026/08/06 22:33 |
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| 雨の夜、車に飛び込んできて重傷を負った女が、謎めいた言葉を残して病院から失踪した。飲酒運転をしていた内科医の西崎は、院長から、南海の果て、滅亡を予告された御神島の診療所行きを命じられる。そして、第一の殺人が…!? 初期代表作。
Amazon内容紹介より。 冒頭から惹き込まれました。百戦錬磨の西村京太郎、初期にはこんな作品も書いていたんですね。素直に感心しました。西崎が御神島の診療所に赴任を命じられ、その後暫くは何事も起こらず、只々怪しげな島の雰囲気が語られるばかりです。特に子供が一人もいない島の現状は一体何なのかに興味が持たれます。そう、この作品は本格ミステリの孤島物というよりも、そのストーリー性を楽しむべきなのだと思います。 殺人事件が起こるのは中盤過ぎ、しかしそれまでロマンスなどを挟んで飽きることはありませんでした。そして第一の殺人の動機には唸らされました。トリックとか推理とかに関しては、本作には期待せず只最後に明かされる真相に、成程そうだったのかと納得出来れば十分楽しめたとするのがまあ妥当でしょう。あまり難しく考えず、単純に島の雰囲気や因習、信仰、風土などを満喫するのが吉だと思います。 |
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| No.4 | 6点 | 虫暮部 | 2026/08/04 14:02 |
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| 島出身の女と東京で会う御都合主義的偶然は余計だろう。何か別の上手い導入部は無かったものか。
“因習の村と他所者” の設定はありきたり、だと思っていたが、最初の殺人は意外な展開でこう来たかと感心した。 ただ、こういうのって、島に本当に恐るべき秘密が隠されているのか、他所者が思い違いで独り相撲を取っているのか、何となく見当が付いてしまう(その差は程度の問題に過ぎないと言えばその通りだが)。だから、人死にが出ているにもかかわらず、語り手の迷走を上から眺める気分になってしまいサスペンスはあまり感じられなかった。 そして、大仰なラストを読むと、冒頭の “偶然” との併せ技で、神様の掌の上の運命論的ストーリーにも思えて来た。語り手は目撃者として召喚されたんだな~。 |
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| No.3 | 8点 | まさむね | 2026/07/18 23:48 |
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| これは純粋に面白かった。作者の傑作の一つと言ってもいいのではないかな。
石垣島からさらに南南東に126kmに浮かぶ「御神島」が舞台。飲酒運転がきっかけで、この島での診療所勤務を命じられた西崎。島には特異な伝承が根付いており、島民たちも何か謎めいて見える。そんな中で殺人事件が…。ミステリの基軸を保ちながらの伝奇的な展開が溜まらないです。ラストも素晴らしい。東京での出来事は結局…とか気になる点がないではないけど、それを凌駕する面白さがありました。 ちなみに、離島に医師が赴任…という設定は、初期短編「南神威島」と同一。この作品も伝奇性を備えたものでした。作者の裾野の広さをあらためて認識した次第です。 |
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| No.2 | 8点 | 人並由真 | 2024/04/23 04:55 |
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| (ネタバレなし)
その年の初夏の東京(たぶん)。「わたし」こと34歳の大手総合病院の内科医・西崎は、六本木のバーで友人と飲んだ帰りに運転し、若い女性をはねてしまう。病院に駆け込んで女性は一命をとりとめたが、西崎は警察の聴取を受けるなか、飲酒運転の事実はごまかそうとした。だが負傷した女性は素性不明のまま、西崎の車を盗んで姿を消す。その行方は杳として知れなかった。飲酒運転の件での逮捕こそ免れたものの、恩師かつ院長から疎んじられた西崎は、南海の石垣島からさらに離れた孤島「御神(おがん)島」で二年間、地元の診察医を務めるように命じられた。やむなく指示に従う西崎だが、そこで彼を待っていたのは殺人劇と、そして思いもよらぬ体験だった。 元版は1975年5月の毎日新聞社の書籍(ただし現在、Amazonに書誌データなし)。 評者は今回、ブックオフの100円棚で見つけた徳間文庫の新装版で読了(解説もなく、本文が終わるとそのまま奥付という仕様)。 本サイトで先のお方が、だいぶ前に4点とかなり低めの採点をしてるので、こちらもややお気楽な気分で期待せずに読み出したら、意外にも結構、面白かった。 あわててTwitter(現Ⅹ)で本作の感想を探ると、マイナーだけどこれは面白い、出来のいい西村作品という声ばっかしで、なんだ隠れた秀作だったんじゃないか、と姿勢を正す。 一人称主人公・西崎が出会った謎のヒロインもはかなげで幻惑的だが、それ以上に物語の本筋の舞台となる御神島のロケーションが、独特の因習やら妖しい雰囲気やらでとても際立っている。他の作家でいちばん誰に近いかといえば、マッハの速さで三津田信三の名をあげるだろう。それくらい、西村作品としてはかなりとんがっている。 和製フランスミステリ風に展開してゆく作劇のハラハラ具合も、初期の連城長編か、そのフランスミステリ系にずぶずぶはまっていく時期の泡坂作品、という感じ。 フーダニットパズラーの興味にはまともな推理小説としては応えていないものの、一応の伏線はいくつか張ってあるし、その上での意外性がなかなか。 いやもしも幻影城ノベルスで出されていたら、非常によく似合っていたんじゃないかな、この作品(いろんな意味で、絶対にありえんけど)。 余韻のあるクロージングもいい。カミサマ(名探偵)不在のノンシリーズ作品だからこそ語れた、そんな味わいが最高。 やっぱ初期の西村京太郎、かなり面白いものが埋もれているねえ。今後の良作との出会いを、楽しみにしよう。 教訓:作品の現物は、自分の目で最後まで読んで確かめなきゃダメ。 (もちろん、以前の方のレビューを拝見し、参考にするのはまた別の次元の話ですが。) つまり、このレビューを読んで本書を期待して読んで、その上で「……」もアリ、ということでもありますが(笑)。 |
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| No.1 | 4点 | モグ風 | 2011/08/20 04:44 |
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| インクローズドサークルものが好きなので読みました。
題名からもわかるとは思いますが孤島ものということで ベタな設定ではありますが、個人的には期待していました。 これは余りおすすめできません。 孤島ものミステリーが余程好きな方(またはそういった設定に惹かれる方)なら読んでもいいかも。 |
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