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[ 短編集(分類不能) ]
小さな異邦人
連城三紀彦 出版月: 2014年03月 平均: 6.31点 書評数: 16件

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文藝春秋
2014年03月

文藝春秋
2016年08月

No.16 6点 SU 2023/07/29 19:31
別れた妻に似た女が、街中で指輪を捨てるのを見た男を描く「指飾り」、新潟の温泉町に現れた女が、不可解な行動をとる「無人駅」、駅員が不倫相手と旅行すると、同じ行き先の切符を買う女が現れる「さい涯てまで」は、一見するとミステリ的要素がないので、ラストに明かされる仕掛けには驚いた。
逆に交換殺人を題材にした「蘭が枯れるまで」、夢で殺人事件を見た女を主人公に、幻想と論理を鮮やかに接続した「冬薔薇」、悪い噂が多い課長に、通り魔殺人の犯人という噂が加わる「風の誤算」は、ミステリの技法を極限まで研ぎ澄ましたどんでん返しの連続が光る。
そして、娘がいじめられるのを心配する女が、母の浮気を疑った父が無理心中を図った過去を思い出す「白雨」、大家族に子供を誘拐したとの脅迫電話がかかってくるも、誰も誘拐されていない奇妙な事件を描く表題作は、完成度が高い。

No.15 5点 みりん 2023/06/18 02:31
指飾り 5点
無人駅 7点
蘭が枯れるまで 6点
冬薔薇 4点
風の誤算 4点
白雨 6点
さい涯てまで 5点
小さな異邦人 6点

なぜか目立つ行動をする女の謎を読み解く「無人駅」 交換殺人を持ちかけてきた女の真意が鍵となる「蘭が枯れるまで」 娘のいじめと32年前の事件がリークする「白雨」あたりが面白かったです。タイトルが秀逸なのは「風の誤算」「さい涯てまで」「小さな異邦人」あたりか

No.14 7点 zuso 2023/04/20 22:26
初期の作風に近い甘美なエロスと死「白雨」、現実と夢の境界の綱渡り「冬薔薇」、目眩むようなどんでん返しの連続「蘭が枯れるまで」、深層意識がサスペンスを生む渾然たる「無人駅」、異様な設定とツイストのきいた巧妙な語り口の表題作「小さな異邦人」と作者らしい短編が並ぶ。
テーマは時効、交換殺人、誘拐、記憶などお馴染みだがプロットは先鋭的、それでいて作者らしい抒情をたたえ、どこまでも艶やかで、どこまでも狂おしく、どこまでもグルーヴに満ちていて陶然となる。このムード、悲しさ、切なさがたまらない。

No.13 5点 ALFA 2023/03/04 17:36
表題作を含む8編の短編集。

どれも連城らしい短編だが、本画ではなく習作を見るような感じがする。
着想に比べて話の展開がいまいち切れ味に欠ける。
中でも表題作はとても面白いアイデアなのだが、プロットが説明的になってしまっているのが残念。

いつもの流麗な文体と大胆な構成で読みたかったなあ・・・

No.12 5点 take5 2023/02/25 12:19
連城作品はたくさん読みましたが、
相対的にはいまいち。
生涯の時間軸をX
クオリティーをY軸にすると、
右肩上がりの人っていないのでは。
山形の頂上が何回か来る方もいますが。
最期の短編集としたらまあ読めますが、
やはり相対的に他の作品が凄いので。

No.11 6点 sophia 2022/06/28 00:32
ネタバレあり

及第点は最初の「指飾り」と最後の「小さな異邦人」ぐらいです。「無人駅」は生きているように見せかける必要があまりなく藪蛇だと思います。「蘭が枯れるまで」は犯人のプランが複雑過ぎで現実感が皆無です。「白雨」の××愛ネタはミステリーで最も安直な騙しに感じて苦手なんですよね。「小さな異邦人」も手放しで褒めにくいネタではありますが、この短編集の中では優れた方に入ってしまうのが寂しいところです。果たしてこの短編集が遺作じゃなくてもランキング上位に入れたか疑問に思います。なお全て2000年代に書かれた作品ですが、昭和のミステリーという味わいで古さを感じました(一応携帯電話は登場しますが)。

No.10 7点 じきる 2022/04/08 09:32
表題作が素晴らしく、誘拐ミステリの名手の面目躍如といったところか。その他の短編も水準以上でバラエティ豊かです。

No.9 6点 パメル 2022/02/27 08:28
「オール讀物」に発表された単行本では未収録の八編からなる短編集。
「指飾り」ミステリ的な構図も含むが、基本的には恋愛物語。指輪を道に投げる場面が鮮やかに印象に残る。
「無人駅」新潟・六日町に現れた一人の女の奇妙な行動から、十五年前の殺人事件が浮かび上がる。語りの選択が真相と密接に絡み合い、トリッキーなプロットから捻りのきいた真相が浮かび上がる。
「蘭が枯れるまで」有希子は小学校の同級生だった多江から、互いの夫を殺す計画を持ち掛けられる。作者らしい構図の転換と、交換殺人というアイデアが絡み合い、驚愕の真相を露にする。発想力に脱帽。
「冬薔薇」悠子は電話で呼び出されたファミリーレストランで、浮気相手の男に刺殺される。だが目を覚ますと、またその男からの呼び出しの電話が鳴っている。夢と現実のあわいを彷徨う語り口に油断していると、不意打ちを食らう。幻想ホラー的な異色作。
「風の誤算」「陽だまり課事件簿」や「孤独な関係」を思い出させる会社員もの。噂の真偽を巡って、トリッキーなプロットで魅せる。
「白雨」娘へのいじめと、三十二年前に両親が起こした心中未遂事件の真相。二転三転するプロットが、最後は盲点を突いた驚きの真相に直結。
「さい涯てまで」駅の職員同士の不倫話。作者らしいシチュエーションと奇妙な謎で読ませる。
「小さな異邦人」八人の子供を女手一つで育てる大家族のもとに、子供を人質に三千万円を要求する誘拐犯からの電話が掛かってくる。だが、子供は八人全員揃っていた。魅力的な謎と突飛なアイデアを、そこからしかないという視点から描いている。生涯最後の短編。
抒情性豊かな物語と予想もつかない結末の両方が楽しめる八編。

No.8 6点 ボナンザ 2022/01/30 18:35
最後の短編集でもこの水準を維持しているのが凄いところ。異なるタイプの短編の詰め合わせながら、どれも一風変わった作風で引き込まれてしまう。

No.7 6点 2021/07/29 21:36
 没後最初に刊行された、34番目にして今のところ著者最後の作品集。連城の未収録短篇はかなり残っているので今後拾遺集が出る可能性はあるが、彼が生涯最後に書き上げた表題作を含む本書が一番、そう呼ばれるに相応しいだろう。いずれも「オール讀物」誌上に二〇〇〇年十一月号~二〇〇九年六月号まで、約十年に渡って掲載された全八篇を収めている。長篇だと28作目の『白光』から最後の『処刑までの十章』に至る時期だが、短篇の方は実母の介護や闘病生活のためか、二〇〇〇年以降は二〇〇五年を除きほぼ年一作ペースにまで落ちている。全盛期に比べるとタッチは淡く枯れているが、別の意味でそれぞれ念入りに執筆されたものと言っていい。
 収録作は発表順に 指飾り/無人駅/蘭が枯れるまで/冬薔薇/風の誤算/白雨/さい涯てまで/小さな異邦人 で、書中の並びもほぼ順番通り。二〇〇八年末の実母の逝去、二〇〇九年二月の泡坂妻夫の鬼籍入り、を踏まえて執筆されたのが、唯一希望と明るさを見せる表題作であるのは興味深い。
 ピカイチは『飾り火』を思わせるイヤらしさの「蘭が枯れるまで」と、逃亡犯の時効寸前に鄙びた地方都市で思わせぶりな行為を繰り返す女と、都落ちした警察官との鬩ぎ合い「無人駅」の二つ。作品自体の捻りに加え、いずれも出色の心理劇となっている。
 それからやや落ちて、三十二年後に心中未遂の真相が暴かれ刺殺された父が遺した日本画の意味が反転する「白雨」と、被害者が誰かも分からない誘拐事件に直面した、八人の子供たちの姿を描く表題作だろうか。流石に著者の初期ベストには及ばないが、残りの半分もおおむね及第といった所で、採点は6点~6.5点。

No.6 8点 青い車 2017/02/09 21:14
 「名手・連城三紀彦の手腕は衰え知らず」とでも言うべき安定した短篇集。ミステリーにおいて時として甘くなりがちな人間の心理を深く掘り下げた作品たちは唯一無二の輝きを放っています。ウェットでドロドロした話が多めですが、最後の表題作でわずかな希望を残すという流れもいいです。

No.5 6点 E-BANKER 2016/09/18 19:56
2000年以降に雑誌「オール讀物」誌に掲載された作品をまとめた短篇集。
惜しまれつつ亡くなってしまった作者の遺作のひとつとなった本作。
文庫落ちを機に読了。

①「指飾り」=不本意にも別れを告げられた元妻と思いを寄せられる同僚の間で揺れる中年男性。「指飾り」とはもちろん結婚指輪のことだが、ある街角のバーを舞台に三人、いや四人の関係が微妙に動いていく・・・
②「無人駅」=新潟・六日町の街、そして駅を舞台に起きるあるひと晩の物語。まさに一編の映画のような話なのだが、ラストも何とも言えない余韻を残す。
③「蘭が枯れるまで」=これは非常にミステリー色が濃い作品。「交換殺人」というと多くの作家が手を変え品を変え取り組んできたテーマだが、連城にかかるとこういう風になる・・・。実にトリッキーだ!
④「冬薔薇」=何とも言えない“重さ”を感じる一編。女性心理というか深層というか、こういうヤツを書かせるととにかく天才的な技量を発揮する。
⑤「風の誤算」=これも実に連城っぽい作品だ。何が連城っぽいのかと問われると困るのだが、「何なんだこれは?」と思わせながら、ついつい引き込まれて、最後は手練手管で丸め込まれる感覚とでもいうべきか・・・。水島課長のキャラクターも秀逸。
⑥「白雨」=どうも世評の非常に高い作品のようだが、個人的には合わなかった。こんな回りくどい復讐というか、意趣返しをやる人間ってどういう心してるんだ?
⑦「さい涯てまで」=浮気旅行を重ねるひと組の男女。これってやっぱり中年男性の永遠の憧れだと思う・・・(実感)。それほど技巧のある作品ではない。
⑧「小さな異邦人」=ひとりの少女目線で書かれているのが珍しい表題作。「誘拐」というと、「人間動物園」や「造花の蜜」などの傑作がすぐに思い浮かぶけど、それに比べれば「あまり・・・」というレベル。まぁ短編だし仕方ないか。

以上8編。
さすがに晩年の作品だけあって、ちょっとパワーダウンしたような作品が多いように思えた。
逆に言えば、それまでの作品が凄すぎただけで、本作も十分に水準以上なのは間違いないけれど・・・

しかしまぁ・・・男女の機微っていうか、こういうテーマで書かせると達者だよなー
人間の感情、心情こそがミステリーの原点ということを考えさせられる作品だった。
こういう作品を読めなくなるということが残念でならない。
偉大な作家だと再認識した次第。
(ベストは③かな。⑥や⑧は世評ほどはいいと思えなかった)

No.4 8点 名探偵ジャパン 2016/08/08 18:13
収録作の第一編「指飾り」の冒頭、

(前略)昨日までくすぶっていた夏を追い払って、通りには秋の最初の風が流れ、街は灰色にくれなずみ、彼、相川康行は四十二歳だった。

この文章を読んで私は、「おお」と本から顔を上げ、窓越しに空を見上げてしまいました。

続いて第二編「無人駅」のやはり冒頭、

(前略)ひときわの雄姿を誇る八海山だけが空の反対の端に広がりだした雨雲をいち早く察知し、身構えているように見える。

ここでもまた、「おお」

連城作品はミステリとして楽しむだけでなく、その文章を味わうのも読む目的のひとつです。
本作は作者最後の短編集で、全て2000年代に書かれた新しい作品ということもあり、その美文は円熟の域に達しています。

ミステリ的な魅力では個人的に一番は「白雨」ですが、「小さな異邦人」も見逃せません。表題に持ってくるだけあり抜群の完成度。面白い設定を二転三転させ、意外な結末に落とし込み、また、晴れ晴れとするハッピーエンドで締めています。14歳の少女の一人称で物語が進むところもミソです。(連城お爺ちゃんが14歳女子になりきって、その言葉を原稿に連ねている姿を想像するとほんわかしてきます)

本邦本格ミステリの父、江戸川乱歩は、「ミステリは所詮ただのクイズの延長で、真に文学たり得ない」という文壇の声に対し、「かつてただの遊びだった俳句を文学にまで押し上げた芭蕉のように、ミステリを文学にまで押し上げる芭蕉が出てくるはず」と、ミステリ界における「一人の芭蕉」の出現を渇望していました。
連城三紀彦こそ、乱歩の言う「一人の芭蕉」だったのではないでしょうか。
その連城も2013年に旅だってしまっています。
文庫版の香山二三郎の解説に書かれている通り、表題作のような未来への希望をテーマとした作品が連城最後の短編小説になったことは喜ばしく、また、示唆的でもあると感じました。

No.3 7点 まさむね 2015/01/17 13:09
 生前,雑誌に発表したままになっていた8編の短編が収録されています。
 男女の心理を巧みに描きつつの,視点の転換が見事な作品が並んでいますが,その流れで辿り着く最終話(表題作)が個人的なベスト。作者には珍しい(?)ユーモアタッチの語り口なのですが,「誘拐されたのは誰なのか?」等々の魅力的な謎に対して示される真相には驚かされました。読後にタイトルが浮き出てくる感覚もいい。誘拐短編として出色です。
 時効寸前の事件に絡む女と刑事を描いた「無人駅」,交換殺人のプロットを活かした「蘭が枯れるまで」,無理筋な面がありつつも反転が際立つ「白雨」も良作。また,恋愛小説的な側面が強いですが,「さい涯てまで」のラストの情景も個人的には印象深いですね。

No.2 6点 2014/06/26 14:07
『指飾り』『無人駅』『蘭が枯れるまで』『冬薔薇』『風の誤算』『白雨『さい涯てまで』『小さな異邦人』の8作。
人間同士とくに男女間の愛憎を軸にしてミステリー仕立てにした作品群、といったところだろううか。

『蘭が枯れるまで』はシニカルなラストが冴えていた。
『白雨』には、いつも以上の強烈な反転で度肝を抜かれた。ラストの畳みかけには参った。
そして表題作。こんな誘拐もあったのか。あの短さでこの内容、ほんとうに充実している。それにしても、8人の子どもたちを一人で育てるなんて、大変だなぁ。

恋愛小説家に見合った、ミステリー要素のすくない小説のように見せながらも、あのプロット、あのラスト。読み始めでは薄味に感じたが、やっぱりあざやかなミステリーだった。
ただ、総じて〇だが△があるのもたしか。
シュールすぎるのでは、という気もした。この作者なら、言わずもがななのだが。

No.1 7点 kanamori 2014/03/24 18:42
雑誌「オール讀物」に2000年~09年に発表され短編8編からなる単行本未収録作品集。いままで雑誌掲載のままだったのが不思議に思えるような凄い作品がいくつかありました。

子供8人を抱える母子家庭宛てに「子供を預かった」と身代金を要求する電話が入るも、家には家族全員揃っていた、という不可解な謎を提示した表題作「小さな異邦人」が、アクロバティックな技巧が冴えた誘拐ミステリの傑作。巧妙な伏線とタイトルの真意も絶妙で、これが個人的ベスト。
交換殺人という使い古されたフォーマットを逆手に取った「蘭が枯れるまで」の意表を突くトリックにも感心させられた。
「無人駅」は、田舎町の駅前を舞台に、時効寸前の強盗殺人犯の情報を知る女と刑事が展開する心理戦が非常にスリリング。
”花葬”シリーズを思わせるタッチの「白雨」における、終盤の構図の反転はかなり無茶ですが、ある意味もっとも連城らしい作品かもしれません。
そのほかの、男女のねじれた関係を描く恋愛小説風の物語にしても、ミステリ的な仕掛けが施されており、作者の”最後の贈り物”の名にふさわしい作品集でした。


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