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[ サスペンス ]
クリスマス・プレゼント
ジェフリー・ディーヴァー 出版月: 2005年12月 平均: 7.60点 書評数: 10件

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文藝春秋
2005年12月

No.10 7点 メルカトル 2024/12/18 22:30
原題は「Twisted」。つまり、「ひねり」。その名のとおり12の短編、全てにどんでん返しが仕込まれている。スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディーヴァー度が凝縮された一冊。あのリンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」は書き下ろし。「ジョナサンがいない」「ウィークエンダー」「サービス料として」「ビューティフル」「身代わり」「見解」「三角関係」「この世はすべてひとつの舞台」「釣り日和」「ノクターン」「被包含犯罪」「宛名のないカード」「クリスマスプレゼント」「超越した愛」「パインクリートの未亡人」「ひざまずく兵士」の全16篇。

帯には「どんでん返し16連発」とありますが、着地が鮮やかに決まっているものもあれば、そうとも言いきれないものまで様々で、評価が難しいです。まず唯一の書下ろしで、リンカーン・ライムが登場する表題作は、まあまあとしか言いようがありません。安定感はあるものの、驚きという点ではイマイチ。

個人的な好みとしては、『ウィークエンダ―』『釣り日和』『被包含犯罪』『超越した愛』『パインクリートの未亡人』『ひざまずく兵士』が良かったですね。なかなかの反転を味わえます。そして何と言っても素晴らしいのが『三角関係』でしょう。そう来るかと思わず唸らされました。読んでいる途中とは全く違った角度から描かれているのに、驚きを隠せませんでした。
長いですが、一読の価値はあると思います。

No.9 7点 斎藤警部 2024/12/13 01:15
ジョナサンがいない Without Jonathan
こりゃーあらすじ書きにくいですなー。 登場人物五名。 男二女三。 三角関係がある。 一名は死ぬ。 一名はもうじき死ぬはずだ。 ぎょっとするトゥイッチが襲うストーリー展開の後、アレ的な反転の中でも大きいやつが早い段階でバラされたお陰で、人間ドラマに深みが生まれました。 7点強

ウィークエンダー The Weekender
強盗二人組。 一人は低脳、一人は馬鹿。 押し入ったドラッグストアにて、上手く使えばモノになりそうな人質を確保した。 ところがこいつが結構な曲者。 決死のディベートから、やたらな行ったり来たりを経て、何かのペイフォワードかと思いきや、っそっちか・・ 気持ちは分かるが気持ちが悪い。 6点

サービス料として For Services Rendered
NYCパークアヴェニューの精神分析医に、念願の重症患者がやって来た。 彼女は相当の金持ちだ。 さてどうするか。 展開の程よい熱さは美点だが、ツイストが淡いよなあ。 5点

ビューティフル Beautiful
ストーカーを巡る迷惑サスペンスから、その最強撃退法を編み出してのドタバタハッピーエンド(と言って良かろうぞ)。 “怖い夢を見るのが楽しみだ。” 魅力溢れる脇役が出て来たと思ったら、チョイ役として去った。 6点

身代わり The Fall Guy
強盗強姦未遂から逃れて、助けてくれた男と、そこから仕切り直しの悪だくみ。 緊迫の現場検証シーンから、謎めきながら空気感を蹂躙する反転へ。 こいつ、なんて奴だ!! またしても魅力的過ぎる男が場を彩る。 8点弱

見解 Eye To Eye
現金輸送車が襲われ、大金が奪われた。 すぐに容疑者が捕まり、目撃者も見つかった。 だが街の問題児(変質者)と目されるこの若者の目撃証言はなかなか核心を突かない。 業を煮やした二人のチョイ悪保安官補は思い切った行動に出る。 すると予想外の訪問者たちが。 ある種の◯◯譚。 6点強

三角関係 Triangle
これもあらすじ書きにくい。 タイトルが示す通りの物語と言って嘘は無い。 看過出来ない美点である、ジリジリ焦げるサスペンス持続の末に ・・・ やられました。 すぐに頭から読み返しました。 そしたらさ、伏線が笑うほどたっぷりあったんだぜ。 違和感込みのと、そうでないのと両方。 どうして義父をそんなに嫌うかのと訝しく思ったら、そういう事だったのか。 “女性にちやほやされる” のくだりにはクスクス。 単なるアレの話というだけでなく、決して微笑ましいのではないダークな結末(そして、今後どうなって行くのか)がズンと来る、意外と重い一篇。 9点

この世はすべてひとつの舞台 All The World’s A Stage
夫婦で観劇の帰り道。 待ち伏せていた浮浪者から、過去の或る罪を告白される。 その中で夫は、復讐を果たすべき或る有名人の存在を知る。 やがて短い冒険劇から、奇抜な法廷弁論の奔流へ。 終盤ではサム・クックの “シェイク” が流れてくるような、機智と高揚の爽快な物語。 「しかし、まだ出版はしないほうがいいだろう」   8点

釣り日和 Gone Fishing
精神安定のため、妻子を置いて釣りに出掛ける広告マンの夫は、川辺にて無愛想な怪しい男に遭遇する。 ふむ。 反転云々はともかく、物語は悪くない。 渓流の匂いもした。 6点弱

ノクターン Nocturne
音楽好きの巡査は、ストラディヴァリウス強盗の現場に遭遇。 そこから色々あって ・・・ “何と言っても、文化の街ニューヨークの危機なのだ。” 挙句、まさかの、ほろほろと零れ落ちるようなホワイト~ブラック~ホワイトエンド。 いくら甘くたってこりゃあ否めない。 エキサイティングなくだりもあった事だし。 7点

被包含犯罪 Lesser-Included Offense
金持ちの不敵な被告人には、痛烈な ‘弱点’ があった。 彼を陥れる為の、法廷での怖るべき潜水術。 なんだか ‘三笘の1ミリ’ を思い出したような、、 フゥ〜 残酷ゥ〜〜 7点

宛名のないカード The Blank Card
クリスマスを前に、妻の不貞への疑いが沸点に達そうとする夫。 エキサイティングな展開がミステリの薄さを抱き込んだ。 冷気たちこめる、文学味のあるエンディングが印象的。 6点強

クリスマス・プレゼント The Christmas Present
行方知れずの母親捜索を願い出た娘。 娘も、母親も、離婚した父親も別々に暮らしている。 娘は特別なクリスマス・プレゼントを用意していたが、それがアダとなり。。 大勢の生命を賭けた咄嗟の機転シーンが白眉。 太平洋、ロッキー、アパラチアを越えての連城スピリットめいたもの、確かに感知しました。 “吐息が亡霊のように白い渦を巻きながら澄みきった空気に消えていくのを見るのも楽しかった。” いやいやいや、このただならぬ◯◯◯◯エンディング、なかなか無いですよ。 クロージングも最高に◯◯。 本作だけシリーズメンバー登場の書き下ろし。 参りました。 9点弱

超越した愛 Together
物語の状況がよく見えないまま、チャキチャキ調子がいいヒューヒューの滑り出し。 信用できない語り手による、ちょっとサイ◯な浪曲一席、みたいな? そこへ被せて信用出来ない聞き手の存在? 大反転はだいたい想定の範囲だったが、中反転の方は考えてもみなかった(そっちの方が凄い)。 まして、聞き手がその事で思い悩むなどとは。。 ミステリ要素を可惜(あたら)呑み込んでしまいそうな、水平線のようなラストシーンは良いね。 7点

パインクリークの未亡人 The Widow of Pine Creek
舞台は移って南部の田舎町。 亡夫から継いだ会社の新米社長は、北部から来たビジネスマンに、帳簿に残された異状を指摘される。 常に亡き母親の言葉を縁(よすが)とする社長は、北部のビジネスマンに惹かれ始める。 金儲けには慎重さも必要だ。。 反転に続く反転返しはちょっと急ぎ過ぎの気もしたが、更に続いた反転返し深掘りがその穴を埋めた。 しかしこれだけナニが続くともうそのこと自体が大ヒントになっちゃって、結末は予想のスコープ内だったけど、だからと言って反転の価値、物語の価値は下がらなかった。 8点

ひざまずく兵士 The Kneeling Soldier
娘は16歳。 ストーカーの蛆虫は20歳。 蛆虫は半年間きちが◯病院に閉じ込められるはずが、一週間で脱走。 娘の父親と蛆虫との激しい衝突(+α)のあと、予想外の事件(または事故?)が起きたという。 意外性より残酷性。(いや、やはり意外性か?) 7点

どの作も、掴みと締めが印象的。 反転の数々は心を掴む。 中にはハートウォーミングなお話も混ざるが、全体的には現代米国東海岸殺伐絵巻の様相。 それでも、いい本だ。

No.8 9点 蟷螂の斧 2021/05/07 18:06
どんでん返しの連続
①ジョナサンがいない 9点 題名にしてやられました。巧い
②ウィークエンダー 6点 強盗と人質との攻防が楽しめる
③サービス料として 8点 夫が幽霊の真似をして妻を精神異常者にしようとたくらんでいるらしい。その相談を受けたセラピストは・・・
④ビューティフル 5点 スーパーモデルがストーカー被害に・・・
⑤身代わり 8点 人妻は前科のあるという男に夫殺しを依頼するが・・・
⑥見解 7点 犯人を目撃しているはずの人物は見ていないと主張する。何故?
⑦三角関係 10点 注意深く読んで一点おやっ?と思った。やはりそれが伏線だった(笑)。完敗です
⑧この世はすべてひとつの舞台 7点 復讐もの。シェークスピアが登場。当然お芝居はうまい
⑨釣り日和 8点 家ではいいパパ。でもストレス発散のため釣りに行くのが唯一の愉しみ・・・ブラック!!
⑩ノクターン 7点 バイオリンを奪った少年。いい話系でホッとする
⑪被包含犯罪 8点 検事は証人全員を買収している殺人者を有罪にできるのか?
⑫宛名のないカード 6点 妻の浮気を疑う夫はやがて殺意を・・・
⑬クリスマスプレゼント 9点 母親が行方不明。娘は母と離婚している父親を呼ぶ。二人がよりを戻してけれればと願うが・・・物語自体がツイストしている
⑭超越した愛 8点 男は彼女との愛について友に語る。それは超越した愛なのか?!
⑮パインクリートの未亡人 6点 会社を引き継いだ未亡人に男が近寄ってきた・・・
⑯ひざまずく兵士 8点 箱入り娘がストーカーされた。娘の父親は殺意を抱くのだが・・・

No.7 8点 ミステリーオタク 2017/12/24 16:54
皆さん、メリークリスマス!
どんなイヴを過ごしていますか?

私は午前中、家族でフラワーミュージアムに行きクリスマス仕様にショーアップされた館内で雰囲気を満喫し、帰ってからは昨日市場で買ったマグロとカキ(絶品!)とシャンパンでプチパーティー。その後昼寝して、今はワイフが夜の本チャンの準備中です。

おっと、本作の感想・・・ポーカーレッスンの書評でも書いたとおり、やはり「三角関係」には完全にやられましたね。

今宵は未だサンタを信じている子供たちの枕元へ・・・クリスマス・プレゼントを。

No.6 7点 E-BANKER 2015/12/27 20:05
皆さまMerry Christmas!(ちょっと遅かった・・・)ということで、この時期に合わせてチョイスした本作。
作者初の短篇集という触れ込みの作品なのだが、短篇とはいえ、ディーヴァーらしい切れ味鋭い「捻り」を期待してしまう。
原題もそのものずばり“Twissted”

①「ジョナサンがいない」=不倫の男女の逢引(古い!)現場かと思いきや、妻が殺し屋に夫殺しを依頼する現場だった・・・。
③「サービス料として」=精神に異常を感じた女性が通う精神科、そしてセラピスト。やがて起こるその女性による夫殺しなのだが・・・真相は??
④「ビューティフル」=すべての男性を虜にするほどの美貌を持つスーパーモデル。その女性の悩みは「美しすぎること」。ストーカー被害に悩まされる彼女がとった意外すぎる撃退法とは?
⑤「身代わり」=不倫に興じている夫の殺害を通りすがりのたくましい男に依頼する妻。その肉体の虜になった男は夫殺しを引き受けるのだが、意外な結末が・・・って基本的なプロットは結構似てる。
⑥「見解」=刑事と犯罪者。この関係もディーヴァーにかかると意外な結末に持っていかれる! まっでも普通かな。
⑦「三角関係」=これは見事に騙された。他の方も高評価を与えているとおりの良作。後から読んでみると、確かにはっきり書いてないよなぁ・・・
⑨「釣り日和」=これはなかなかブラック。無邪気な子供とブラックさがいいコントラストになっている。
⑩「ノクターン」=これは“いい話”系の一編。甘いような気はするが・・・
⑪「被包含犯罪」=法廷もの。これも最後のツイスト勝負の一編。ちょっと分かりにくいけど・・・
⑫「宛名のないカード」=超猜疑心の強い夫が織り成す“悲劇”。こんな捻れた男がやたら登場するなぁ・・・
⑬「クリスマス・プレゼント」=本作唯一の作者の大看板“リンカーン・ライム”もの。娘の取り越し苦労で終わったかに思えた失踪事件が意外な展開に・・・。短編でもサプライズを味わわせてくれる。
⑮「パインクリークの未亡人」=これも短篇らしく、「実は・・・でした」というツイスト感溢れる一編。
⑯「ひざまずく兵士」=ストーカー被害に悩まされる父娘。父親はついに相手の男を殺してしまうのだが、実は・・・っていうやつ。

以上16編。
短編でもディーヴァーはディーヴァーだったということ。
原題どおりにツイスト感を十二分に味わうことができる作品が目白押し。
是非第二短編集も手に取りたい・・・そう思わせる作品集に仕上がっている。
ある意味短編のお手本かもしれない。
(個人的ベストは⑦かな。⑤や⑥、⑬なども高評価。短評してない作品はちょっと感心しない)

No.5 9点 あびびび 2013/06/26 00:45
この作家のファンだと言うことを改めて認識した。16もの短編はどれも素晴らしいが、書き下ろしの表題作は思わずニヤリとした。どこにどんでん返しのネタがあるのかと思いきや、ちゃんとジェットコースターに乗せてくれるのが嬉しい。

作者はテレビの「ミステリーゾーン」が大好きだったと言うが、まさに一作、一作が驚愕に満ちている。ジェフリー・ディーヴァーの魅力が凝縮された一冊だと思う。

No.4 9点 Tetchy 2011/11/07 14:53
その名の通り読者へのクリスマス・プレゼントの如く2005年の12月に出版され、文庫で出されたこの短編集は確かに年末を迎える海外ミステリファンにとって最高のプレゼントになっただろう。

なんだろう、このヴァラエティの豊かさは。これほど多彩な舞台を用意してそれぞれに印象深い結末をしつらえているとは、ディーヴァーの作家としての守備範囲の広さに驚くことしきりだ。

個人的ベストは表題作。リンカーン・ライム物だからというわけではなく、どんでん返しに次ぐどんでん返しを見せながら、きちんとその伏線が作中に張られており、リンカーンの推理が追えるようになっているという非常にきめ細やかな作品だからだ。
この作品がなかったらベストは叙述トリックが冴え渡る「三角関係」だった。他に騙りの上手さで「ジョナサンがいない」、予想外の結末だったのが「ビューティフル」と「身代わり」、ストレートな人情物の「ノクターン」、思わず「あっ」と声を挙げた鮮やかな法廷逆転劇を見せた「被包含犯罪」、奇妙な味わいの余韻を残す「宛名のないカード」が印象に残った。

もはや物語は語り尽くされていると云われて久しい21世紀においてこんなにも傑作の揃った短編が読める幸せ。長編だけでなくディーヴァーは短編の名手であることを見事に証明した。
既に本国アメリカで2006年に刊行されている2作目の短編集“More Twisted”を早く訳出してほしい。頼みますよ、文藝春秋さん!

No.3 7点 itokin 2011/06/30 18:28
軽妙で洒脱、無駄のない表現で短編にして読者を引き込む力は流石です。意外性のある結末も変に力んだところがなく好きです。中でもやはり「三角関係」、「ひざまずく兵士」、「釣り日和」、かな。

No.2 7点 kanamori 2010/12/25 20:41
ミステリ16編収録の短編集。
各作品とも、ドンデン返しというより、原題の”Twisted”どおり、ちょっとヒネリを利かせたオチという感じで、スレッサーを思い浮かべました。
お気に入りベスト3は、「三角関係」「釣り日和」「ひざまずく兵士」の3作品ですが、ライム&アメリア・シリーズファンには、表題作が文字通りの「クリスマス・プレゼント」でしょう。
来年は、第2短編集の”More Twisted"に期待したい。

No.1 6点 シーマスター 2009/12/15 22:51
作者は現代屈指のドンデンメーカーとされているようだが、本作について率直に感想を述べれば「うーん、それほどですかねぇ」

16のストーリーが収録された短編集だが、殆どのネタはクイーンの『ミニ・ミステリ傑作選』だとかアシモフの『ミニ・ミステリ100』なんかのショートショートに毛が生えた程度のレベルにしか感じられんのですよ。
決して凡庸なアイデアばかりではないんだけど、大半は「転」で「結」が見えちゃう、見えなくても「ふ~ん」という読後感しか残さない話が多いんすよね。
ストーカーやレクサスが出てきても、O・ヘンリやサキの時代から今世紀にいたるまでドンデン短編のパターンは殆ど進化していないと感じさせてくれるのは、このジャンルにおいての伝統美と尊ぶべきか展せぬ末裔の寂寥と憂うべきか虞や虞や汝を如何せん

そんな中でも以下の3編は個人的な“合格作品”です。
『ジョナサンがいない』・・・第1話ということもあるが「変転」には驚いたし面白い。しかしこの手のショートはやはり「いかに最後にあっと言わせるか」が勝負になると思うので、その点でネタの使い方がもったいないと思う。
『三角関係』・・・これは唯一文句なしにやられた。本邦の・・いやいやこれ以上何も言うまい。
『パインクリークの未亡人』・・・スカッと、という感じではないがこれだけやってくれれば合格点をつけざるをえない。恐らく本書の中では本作あたりに最も作者らしさが顕れているのだろう。

次点として
『ひざまずく兵士』・・・これも書き方によっては「最後の一行でゾッと」させられたろうに。

次々点
『超越した愛』・・・着地点はいく通りか想定できたが、間に落とされた。

あとはちょっとねぇー、シェークスピアの話なんかは結構イケてるとは思うけど、こういうところで期待するものとはチョット違うかなぁー
まぁ設定が全くバラバラの短編集だから、ニューヨークを中心としたアメリカ東部の様々な雰囲気を手軽に楽しむつもりで、この季節にコーヒーブレイクとして読むのにはオススメです。


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