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[ サスペンス ] シャロウ・グレイブズ ジョン・ペラムシリーズ |
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ジェフリー・ディーヴァー | 出版月: 2003年02月 | 平均: 4.50点 | 書評数: 2件 |
![]() 早川書房 2003年02月 |
No.2 | 3点 | レッドキング | 2025/04/25 23:06 |
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ジョン・ペラムシリーズ第一弾。映画ロケ地を探して契約を取るロケーションスカウト(そんな仕事もあんのね)の男。訪れた小さな田舎町で起こる、謎の殺人・放火・麻薬事件。不動産営業の女、その夫の化学工場主と息子、ジャンク品売りの双子(アリス「トゥイードルダム&ディー」の様な)兄弟、町の実力者や保安官達、如何にもなバクチ好きダメ白人達に半汚れ少年・・・彼らと絡み合った諸事件の謎が徐々に解きほぐされて、最後にチョビッと手に汗握るバイオレンス・アクションが付いて、ENDあんど fin。ライムシリーズで花開く、目を眩まされる程のツイスト&ツイストは、まだまだ先の話だが、そのバックボーン「What done it?」は既に開花(て、んなこと言えば、すべからくハードボイルドはツイストホワットミステリの「萌芽」なんだけどね)。 |
No.1 | 6点 | Tetchy | 2011/01/16 18:38 |
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映画の舞台となる町を探す、いわゆるロケハンを生業にしているロケーションスカウトのジョン・ペラムシリーズ第一弾。
映画産業に若くから関ってきた生粋の映画人であるため、初期のもう一つのシリーズ、ルーン物よりも物語に映画産業の色合いが濃く表れている。そしてこの設定が物語を動かすのに実に有効に働いているのがディーヴァーの上手いところだ。 セオリーに則った物語展開だが、実にそつがない。 そしてディーヴァーといえばどんでん返しが代名詞だが、本書でも最後の最後で思いもよらぬ真相が待ち構えている。しかしパンチも弱く、どんでん返しというほどの驚きはなかった。読者を最後まで飽きさせないサービス精神は窺えるが、巷間の口に上るほどの印象もないといった感じだ。 |