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[ ホラー ] ドクター・スリープ 『シャイニング』後日譚 |
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スティーヴン・キング | 出版月: 2015年06月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 2015年06月 |
文藝春秋 2015年06月 |
文藝春秋 2018年01月 |
文藝春秋 2018年01月 |
No.1 | 4点 | ROM大臣 | 2023/07/07 12:45 |
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雪に閉ざされたホテルを舞台に、怪異や幽霊が波状的に襲ってくる恐怖、正気を失っていく父の恐怖を描いた前作から30年後。「かがやき」といいう一種の超能力を持つ少年だったダニーは、父と同じくアルコール依存症に苦しむ中年男になっていた。
幽霊が次々に現れる前作は正調ホラーといった趣だったが、続編はホラーであると同時に中盤から真結族との駆け引きや死闘が中心となり、冒険小説的な要素も強い。この作品の中で、キングは特に新しいことをしていない。語られるのは真新しいストーリーながら、「呪われた町」「グリーン・マイル」など先行作品に出てきたイメージ、モチーフの変奏が多く、これは「ミザリー」で使った手だなという箇所もある。子供の日に見た悪夢や怖い映画、空想に出てきたモンスターを呼び戻す彼の小説は童心を感じさせ、死が物語の中核にあっても常にパワフルで若々しかった。それがここにきて、老いや死の描き方に微妙な変化が生じているように思える。 |