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[ クライム/倒叙 ] 任務の終わり ビル・ホッジズ |
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スティーヴン・キング | 出版月: 2018年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 2018年09月 |
文藝春秋 2018年09月 |
文藝春秋 2021年02月 |
文藝春秋 2021年02月 |
No.1 | 5点 | HORNET | 2019/07/06 22:08 |
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「ミスター・メルセデス」にはじまる3部作の完結編。
6年前にメルセデスで群衆に突っ込み大量殺人を犯した男、ブレイディ・ハーツフィールド。退職刑事ビル・ホッジズとの戦いの末、第2の事件を起こす直前で捕らえられたブレイディは、その際に脳に負った重傷による後遺症で、意思疎通も困難な状態で入院していた。だが、その周囲で超自然的な怪事が頻々と発生する。 一方、相棒のホリーとともに探偵社を営むホッジズのもとに、現役時代にコンビを組んでいたハントリー刑事から、ある事件の現場に来てほしいという連絡が入った。母娘が自宅で死んでいた事件なのだがその2人はなんと、6年前のメルセデス事件の被害者母娘だった。無理心中として片付けようとする警察だが、ホッジズとホリーは現場に残された「Z」の文字に違和感を感じる。母娘がメルセデス事件の被害者ということから、嫌な予感を抱く2人だったが― 1作目の「メルセデス・キラー」、ブレイディ・ハーツフィールドが再登場。因縁の対決についに決着がつく。 完全に超常現象の世界に行ってしまった。ホラーが真骨頂のキングだから、まぁらしいといえばらしい。登場人物のキャラ付けやその描写はさすがに上手くて、上・下巻も止まらず読めてしまうリーダビリティはさすが。ただミステリを期待している人は、「うーん…これはちょっとなぁ…」と思ってしまうと思う。 |