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[ 本格 ]
スペイン岬の秘密
エラリイ・クイーン、国名シリーズ
エラリイ・クイーン 出版月: 1955年02月 平均: 6.32点 書評数: 19件

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早川書房
1955年02月

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1958年01月

東京創元社
1959年10月

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1964年01月

早川書房
2002年03月

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2015年04月

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2015年04月

No.19 7点 ことは 2022/04/23 22:44
今回は角川文庫版で読了。(角川文庫版は、解説が飯城勇三で充実しているのがよいけど、タメ口エラリーは違和感がある。だから、創元がいいんだけど、アメリカ以降はもうださないのかなぁ)
さて、今回エラリーは休暇中の事件で、クイーン警視は登場しない。(タメ口エラリーがなくてよかった)
休暇中ということで、少しゆるい雰囲気。この感じ、有栖川有栖に似てる! 有栖川の作風の原点はここだったか。
全体構成をみてみると、枠組みは初期3作に似ている。初日の捜査が完了するのがやはり200ページくらいで、その後、捜査の手が広がり、解決編に向かう。
今回、特徴的なのは、冒頭にエラリー以外の視点で事件を描いていること。これは、読み終わってから考えると、”事実、事件が存在したこと(偽証でないこと)”の担保だと思う。読者に対するフェアプレイを意識しているのだろう。
(ただ、この部分はすべて伝聞でも作れるので、もしそうしていたらと考えると、xxxxxxxという面白い趣向もできたと思うので、少し残念。フェアプレイを優先したのだろう)
枠組みは初期3作に似ているが、内容はかなりぢがう。初期3作が「捜査の段取り」を主体に描いていたのに対し、スペインは登場人物たちのドラマに力点が置かれている。アリバイ確認などの細かなデータの提示が少ないので、読みながらの試行錯誤(なにが起こっていたかを把握/整理に頭を使う)の量が少ない。謎解きに特化した作風がすきならば不満に思うかもしれないが、小説としては、こちらが多勢を占めるだろう。ドラマ部分もチャイナよりこなれていて、飽かずに読める。
読者への挑戦前に、徐々に盛り上げていくが、このへんは国名シリーズでも上位の出来だと思う。さらに(角川の解説にもあるが)犯人指摘のシーンは抜群によい。 ここだけで、大幅に評価アップ。
ただ、推理は「間違いなくそうだ」という感じではなく、ある点で納得いかないので(だって、あれはもっていく必要ないと思う)、若干減点。
総合的に、国名シリーズでは中位ですね。

No.18 4点 レッドキング 2019/01/28 14:07
何故に死体は 帽子とステッキ除いて全裸だったのか? それは犯人が服一式を必用としたから。何故に犯人は犯行現場を去る時に服一式を必用としたのか? それは・・・。 クイーンの「読者への挑戦状」では、初めて犯人を当てられた。プロットからして、犯人あれしかないだろうし。でもかんじんな「ロジック」は分からなかった。結局、クイーンの「ロジック」って、全ての容疑者が「AのためにはBしなければならない」と探偵と同じように判断し、その論理に基づいて行動して初めて成立するもので、「BしなければならないがBしない」や「Cする」と行動された場合には成立しなくなってしまう。

No.17 6点 クリスティ再読 2017/09/24 20:06
国名シリーズ最終作になるわけだけども、前作の「チャイナ」に引き続き、謎の設定と解決が、ヴァン・ダイン的捜査プロセス小説+読者への挑戦、という国名シリーズの定石からの「ずれ」が甚だしくなっているように感じる。国名シリーズはもう限界だったわけだな。しかし「死体が裸の理由」がなかなか丁寧な推理による解明があるとか、いい部分はあって、そうそう駄作というわけにはいかないちょっと困った作品ではある。

(少しだけバレるかも)
というのは、本作だと、ある意味「メタな推理」で、小説としてのオチなどを考慮して推理すると、犯人は明白なんだよね。しかし、「死体が裸の理由」を巡る推理は結構難易度が高い、というアンバランスなところがある....パズラーで「メタな推理」をしちゃうのは、禁じ手かもしれないけど、こういう小説だとやっぱり読んでて、どうしても計算にはいっちゃうんだよね...そういうあたりで「どんなもんか」なモヤモヤを感じる上に、本作で良い詳細の部分でも、偶然の要素の処理がうまくできているので、エラリイの推理を聞いて納得はするんだけども、犯行が過剰に技巧的、という懸念は残る。
だから本作の「犯人に同情の余地あり」というエラリイが推理機械でなくて...の部分は、これだけ技巧的な謀殺だったらいくら何でもダメでしょう? まあだからこういう「情」の面は「途中の家」でもう一度「国名的」な中に、本作よりもうまく取り入れられて、「災厄の町」につながる、という流れを感じる。

No.16 7点 あびびび 2017/08/02 14:35
なぜ、全裸で殺されていたか?その解決編を読んで、「なんと陳腐な!」と思ったものの、よく考えてみると、それが現実的であり、必要不可欠までには至らないが、最良だったのは間違いない。

自分の中では、中盤から犯人は二人に絞られたが、やはり最初に思った方なんだと、驚きはなかった。でも、ずっと読ませるし、国名シリーズは外れなしという結果で嬉しい。

No.15 5点 斎藤警部 2016/08/03 12:19
短篇でピリッと効かせりゃ光るネタを、わざわざ長篇サイズに薄めてないか?
謎解きはスカスカで物語もさして面白いワケじゃないが、どういうバランスの機微が働いたか、割と愉しく読める。

最後エラリイが事の顛末を街往く車(デューセンバーグ!)の中で語るシーン、語る内容よりそのシチュエーションがやけに鮮烈。あそこだけは大好きだなあ。。「ギリシャ棺」の終幕以上に好きだ。

No.14 7点 nukkam 2016/07/31 01:15
(ネタバレなしです) 1935年発表の国名シリーズ第9作でシリーズ最終作となった作品です。お約束ごとの「読者への挑戦状」ももちろん付いています。ネタバレになるので詳しく書けませんが前作「チャイナ・オレンジの秘密」(1934年)での「被害者の名前を明かさずに謎を解く」と同じぐらい珍しい趣向を織り込んだ意欲作です。「マントだけ身にまとった全裸死体」という魅力的な謎も印象的ですが偶然の要素で謎が深まっている点はちょっと減点でしょうか(全裸にしなくても何とかなったような気もしますし)。でも動機調査については国名シリーズの中でもかなり丁寧に描かれているのはポイント高いです。できれば現場見取り図が欲しいところですが国名シリーズでは私のお気に入りの1冊です。

No.13 6点 makomako 2016/05/03 09:24
 このお話はフーダニットとしては古典的なため、私でも犯人は分かりました。エラリーの挑戦で答えの前に分かったのは実は初めてなのです。
 ただし被害者が裸でマントのみ着ていたという理由はさっぱりわかりませんでした。
 種明かしを読んで、まあそうかとは思ったのですがーーー。
 下着まで脱がせて真っ裸にする必要はなかったのでは?
 まあこのほうが派手なのでこんな設定としたのでしょう。
 

No.12 8点 青い車 2016/02/02 23:17
 クイーンのパズラー作りのセンスが行き渡った名作。大きな謎が全体を支えているのは前作『チャイナ』と同じですが、本作はよりロジカルでスマートに処理できている印象です。被害者が多数の女性を弄んでおり動機からは容易に犯人が絞れず、登場人物全員が怪しく思えるところがフーダニット興味を高めている点もうまいです。正々堂々としたヒントの提示にも好感が持て、犯人はもとより犯行経緯まで当てられるようにできています。与えられた条件からその他のあらゆる別解を丁寧に潰し犯人を導き出すエラリーの推理は快感です。
 犯人の隠蔽方法は今やパターン化しているものですが、『スペイン岬』はそのお手本としてもいいのではないでしょうか。

No.11 7点 ロマン 2015/10/21 00:12
スペイン岬と呼ばれる場所の邸宅で招待客の1人が殺されていた。しかも裸で。どうして裸にされたのか?それと同時にローザと叔父が誘拐される。読者への挑戦状としては易い難易度。動機の無い無人の場所での通り魔が最も完全犯罪に近くありながら、我々は論理的思考への挑戦に強く傾倒する。その不可能性と可能性との狭間に、希望の光を見出している。そしてそれ故に、完全犯罪は偶然によって破られ、同様に探偵も偶然によって惑わされる。破られてなお犯罪を行う犯人と、惑わされてなお偶然と必然のハイブリッドたる現実に完全な論理を形作るを求める探偵に、我々は心酔する。これぞ本格。これぞミステリ。

No.10 4点 虫暮部 2015/06/11 08:32
 訳文が古いせいかなんだか読みづらいし、謎のサイズの割に話が長過ぎる。“最も犯人らしくないものが犯人”という勘でこのひとかなと思ったら当たってしまった。なんだかなぁ。“キッド船長のとほうもない失策”などといった文言はアンフェアではないのだろうか。

No.9 5点 ボナンザ 2014/04/08 17:15
国名シリーズ最終作であり、シリーズでは目立たない方だろう。
とはいえ読んでみての印象はむしろ強く、もっと評価されてもいいのではないかと思う。

No.8 6点 アイス・コーヒー 2014/03/05 17:09
全裸で発見された男の死体を巡る、国名シリーズ第九作にして本国での最終巻。
本作の見どころは何といってもエラリーの「全裸講義」だろう。被害者はなぜ全裸であったのか?この部分が本作の鍵である。しかし、真相を導くこの論理にも疑問点があるように思う。ネタバレは避けるつもりだが、これ以上の論理は本格ミステリにとっての限界なのだろうか。
また、中盤の展開の必然性がつかめない。というより、あれが真相ならもっと序盤に解決するべきだったのでは?その点がいささか冗長である。ミステリとしてはもう一工夫欲しいところではあった。
一方、特徴的な登場人物たちの活躍が面白い。鋭い観察力を持つティラーや老齢のマクリン判事、さらには手ごわい悪役等々。ストーリーとしては結構面白かった。

No.7 7点 HORNET 2013/06/30 09:39
 犯人の見当は早々についた。が、全裸の謎、マントの謎など、死体の状況の不審な点を論理的に解明していくことで犯人にたどり着くエラリーのロジックは相変わらずさすが。事件の背景となった人間模様も単純だが面白く、全体的に無駄のないシンプルな謎解きで、国名シリーズの中でも非常に分かりやすい作品ではないかと感じた。

No.6 8点 りゅう 2011/12/04 21:54
 真相の意外性と面白さ、その意外性を産むための設定の巧妙さ、犯人を絞り込むロジックの鮮やかさに好印象を持ちました。
 裸で発見され、衣服をもぎ取られていた被害者。なぜ、衣服をもぎ取られたかが最大の謎で、真相説明でエラリーが考えられる理由を1つに絞り込むのですが、実はその理由は私にとっては想定の範囲内でした(犯人までは想定していませんでしたが)。しかしながら、エラリーが最初に陥った誤謬にまんまと騙されて、その理由を破棄してしまいました。探偵が仕掛けたトリックとも言うべきもので、他の作品でも似たような経験をしたことを思い出しました(エラリーは油断がなりません)。この奇妙な裸死体を成立させるための工夫や、錯誤を起こさせる要素の盛り込み方が実に巧妙です。誘拐事件と殺人事件との関係、最後まで謎を引っ張るためのマントの使い方なども見逃せません。ロジックに関しても、作者の他の作品で感じられるようなこじつけ感や無理矢理感がなく、切れ味抜群で、国名シリーズの中で最も説得力がありました(ローマ帽子、アメリカ銃、シャム双生児は未読ですが)。



(完全にネタバレをしています。要注意!)
 犯人は裸で現場に行っているのですが、水着で行く方が確かに自然でしょう(水着で行き、公道を通って帰るには水着でも目立つから、服を奪ったという真相でも良いように思いますが)。
 裸で現場に行った理由は、誘拐事件の計画で頭がいっぱいで、水着を忘れたからではないでしょうか(笑)。

No.5 8点 ミステリー三昧 2011/06/25 21:00
※ネタばれあり
<創元推理文庫>国名シリーズの最終作(長編)です。
国名シリーズの中では上位に食い込む作品となりました。『オランダ靴』に次ぐ第2位なんですが・・・評価高すぎ?どうやら、他の方の評価はそこまで高くないみたいです。本作は、前作『チャイナ橙』と同じく、説明のつかない奇妙な謎がひとつあって、その謎を足掛かりにロジックを積み重ねていきながら犯人を突き詰めていくというシンプル設計の犯人当て本格ミステリとなっています。提示される謎はあらすじでもあるように「何故、被害者は裸だったのか?」です。この謎自体が評価を悪くした根本原因であることは言うまでもないでしょう。この謎がキレイに解決できていなくて「モヤッ」とした読後感になってしまうのが、残念です。ただフーダニットに関しては、意外性があり後半の消去法推理も満足のいく出来栄えだったので、気になる部分もありますが高評価としました。
余談ですが、以下「エラリー・クイーン国名シリーズ」私的評価ランキングまとめです。
Sランク:①オランダ靴
Aランク:②スペイン岬③フランス白粉
Bランク:④チャイナ橙⑤ギリシア棺⑥エジプト十字架
Cランク:⑦アメリカ銃⑧シャム双子
Dランク:⑨ローマ帽子





<ここからネタばれ感想>
「何故、被害者は裸だったのか?」→「犯人が衣服を剥ぎ取り持ち去ったから」とあり、では「何故、衣服を剥ぎ取り持ち去る必要があったのか?」→「犯人が裸だったから」とありますが他の方の書評でもありましたように、突っ込みがあります。「何故、すべて持ち去ったのか?」と「そもそも水着を着てこればよかったのでは?」です。この二つの謎に対してハッキリとした解決がありません。よって、あとにも続く推理が受け入れられず、評価がイマイチとなってしまう傾向にあるのかもしれません。
私的には、被害者が裸という謎を紐解くと、実は犯人も裸だったというバカっぽい解答に行き着いたことがなんとなくツボで、深く考えずとも受け入れてしまった為に私的評価でそれほどマイナスポイントに繋がらなかったのかなと思いました。作者の思うツボにうまく嵌った訳です。バカっぽさを強調するなら「何故、すべて持ち去ったのか?」の解決として「全裸で1時間も待たされたから、ムカついて仕返ししました」という犯人の自供があっても面白かったな。
フーダニットの意外性に関してですけど「内部の犯行」とみせかけて実は「外部の犯行」だったというのは、よくあるシンプルなプロットではあります。ただ、その意外性を構成する枝葉の部分で、中盤の絶対的とも言えるエラリーの推理が一役買っている点が見逃せません。完全な推理ミスによって、読者をミスリーディングさせ、後の意外性に繋げてくる訳ですね。もちろん犯人が仕掛けた偽装誘拐も素晴らしいアイデアでした。特に誘拐する人間をワザと間違えるというワンクッション添えたズル賢さが良い。犯人はとても頭良かった。なのに何で素っ裸で犯行に及んだのかやはり大きな謎ですね。

No.4 5点 E-BANKER 2011/04/29 23:25
国名シリーズ第9作目。
「ニッポン樫鳥の謎」は本来、国名シリーズではないですから、実質本作が同シリーズ最終作ということに。
~スペイン岬と呼ばれる花崗岩塊の突端にある別荘の海辺で発見されたジゴロの死体。事件が発生した当時、問題の家にはいずれも一癖ある客が招待され、そのうえ3人の未知の人物まで加わっていたらしい。被害者はなぜ裸になっていたのか?魅惑的で常軌を逸した謎だらけの事件・・・~

国名シリーズもここまで回を重ねると、当初の純粋パスラー小説から、かなり趣が変わったような気がします。
もちろん、最終章でのエラリーの推理には、真犯人たる条件が列挙され、お得意の消去法的推理も開陳されてますし、ロジック重視を念頭に置いていることには違いないんでしょうが・・・
本作の「肝」は、最初から徹底して、「なぜ被害者が裸になっていたのか?」という1点に尽きます。
ただ、相当引っ張った割には、真相はかなり呆気ないもの・・・(そりゃ当然だろ!って突っ込みたくなります)
中盤以降かなり冗長感がある分、ラストのサプライズ感を削いでいますねぇ。
やっぱりシリーズものは続けすぎると、どうしても「マンネリ感」が出るということなのかな?
(フーダニットも不満。途中から"あの人物”に関する記述が明らかに消されてるのは如何なものか?)

No.3 6点 測量ボ-イ 2009/06/05 21:17
「シャム双子」よりかはやや良く、「オランダ靴」や「エジプ
ト十字架」には遠く及ばない、そういう評価です。
でも読みにくい文章でしたね。同じ分量の国産ミステリの3
倍以上時間がかかったような気がします。

No.2 7点 Tetchy 2009/05/07 22:23
国名シリーズ9作目で本国アメリカではこれが最後の国名シリーズらしい。
なぜ被害者は素っ裸にマントを着た状態で殺されたのか?という、想像してみると変質者だったから、と笑えるような理由が付けられそうな奇妙な謎が提示される。
そしてこれがある1つの事実でするするするっと解け、犯人まで限定してしまうロジックの美しさは見事。読後振り返ると、「ん?」と思うこともあるが、読んでいる最中はそのロジックの美しさに酔わせていただいたのだから、それは目をつぶる事にしよう。

で、けっこうこの作品は犯人を当てる人がいるらしいが、私は間違ってしまった。いや一度は考えたんだけど、どうにも整合性の付く答えが見つからなかった。

『アメリカ銃~』、『シャム双生児~』、『チャイナ橙~』と連続してガッカリさせられたが、本作はスマッシュヒットだった。
後期クイーン問題へ繋がるエラリイの心情吐露もあり、マイルストーン的作品であるのは間違いない。

No.1 7点 2009/02/08 20:49
いかにも不可解な謎の提出ということでは前作『チャイナ橙の謎』と同じパターンですが、こちらの方が小説としてのまとまりがよく、気持ちよく読んでいけました。被害者を素っ裸にまでする必要はないのではないかという考え方もあるとは思いますが、前作と似た隠匿の原理を犯人が考えたとすれば、理由は一応納得できます。ただ、ミステリを読みなれた人なら、論理はさておき、犯人の見当だけなら直感的に早い段階でつくでしょうね。
国名シリーズのまえがき担当者ということになっているJ・J・マックがあとがきで再登場するという構成で、一方クイーン警視が初めて全く登場しない作品でもあります。


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