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[ 青春ミステリ ]
ボトルネック
米澤穂信 出版月: 2006年08月 平均: 4.22点 書評数: 23件

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新潮社
2006年08月

新潮社
2009年09月

No.23 4点 いいちこ 2023/02/06 19:13
本作のタイトルとエンディングから大きな違和感を受け、それゆえに本作の主題がよくわからない。
「ボトルネック」といえば、そのとおりだが、それが何なのか。
そのように感じる必要はないと言いたいのか。
ただ、このエンディングを提示されてしまうと、そのようには解釈しにくい。
結局のところ、著者がこの物語を通じて、読者に伝えたかったメッセージが何なのかが非常に見えにくくなっている。
これは私の読解力不足かもしれないが、書評を拝見する限り、同じように感じている人も多い。
パラレル・ワールドという思い切った飛び道具まで使うからには、もう少し明確なメッセージがほしかったところ。
4点の上位

No.22 4点 測量ボ-イ 2021/05/22 09:42
これは何だかSF小説のようですね。
あるいは金沢ご当地ミステリ-?
内容は盛り上がりに欠けて、いまひとつでしょうか。

No.21 3点 バード 2020/03/29 12:20
コンパクトにまとまっておりささっと読めたが、ミステリ、SF、青春物、どれとして読んでも中途半端で、これだという個性が無かった。
肝であるパラレルワールド設定が効果的に働いていない気がする。また、ボトルネックというタームの意味が説明された中盤で想像したまんまのオチで、意外性という点でも物足りなかった。内容もすぐに忘れてしまいそう。

No.20 6点 パメル 2020/01/29 19:45
その場の状況に合わない言動をしたり、周囲を困らせたりしていながら、本人は気付いていない。はたから見て痛々しい。いわゆる「イタい」。この作品は、まさに人の「イタい」姿を敏感に感じさせる世代ならではのストーリーかもしれない。
リョウは、兄の訃報を受けて、すぐに家に戻らなければならなかった。その時彼は、二年前に崖から落ちて亡くなったノゾミを弔おうと現場に訪れていた。だが、ふいにめまいに襲われ気を失ってしまった。目を覚ましたのち家に帰ると、そこに見知らぬ若い女がいた。名前はサキ。この家の長女だという。リョウは、自分が生まれなかったもう一つの世界に迷い込んだというSF的な設定。リョウとサキは、お互いの知る世界の微妙な違いを探り、目をそらすことのできない真実へたどり着く。
「自分」の存在意義を考えさせられるパラレルワールドであり、青春時代特有の過剰な自意識、肥大した自尊心、歪曲した劣等感、臆病な心情、取り返しのつかないぶざまな過ちなどを真正面から突き付けてくる。苦さたっぷりで、若者に贈る手鏡のような作品。

No.19 5点 sophia 2018/07/25 01:16
後味悪いですね(笑)回想シーンでノゾミがイチョウのおばあさんを「殺してやりたい」とか言ったときに、何かおかしな方向に行っちゃうんじゃないかという予感はしましたが。タイムパラドックス系と言いますかパラレルワールド系と言いますか、こういうタイプの作品でバッドエンドってあまり記憶にありません。設定や展開は大変面白かったので、感動系に仕立てて欲しかったですねえ。百歩譲ってバッドエンドでもいいんですけど、もっと上手い終わり方があったのではないでしょうか。ちょっと難解な終わり方をしたせいでどうもすっきりしないです。

No.18 5点 風桜青紫 2015/12/19 08:55
舞台やキャラクターの設定は面白いけど、ミステリーとしては弱いかな。主人公がなにやら苦悩しまくってるけど、共感しづらい(キャラの性格よりは作者の手腕のせい)から、「どうぞ好きにして」としか言いようがない。彼女かわいいし、兄貴もけっこういい奴じゃん。こんないい人たちをバカにするとは、嵯峨野リョウは死んでよし。うどんがうまそうだし、まあまあ楽しめたので5点。

No.17 4点 2015/08/03 10:03
パラレルワールドを背景とした作品。
こちら側とあちら側。似ているけど、あちら側には自分はいない。そのあちら側に入り込んでしまう。
間違い探しという発想は面白い。SF要素、ファンタジー要素、青春小説要素があり、わりに好きなタイプなのだが、最終的には魅力を感じられなかった。
恋人の死の謎はあるが、その謎解きがメインではないし、ミステリーとしてもかなり苦しい。

あまり読まない作家さんなのでよくわかりませんが、人気のある作家さんにはちがいありません。
でも本作は、エンタテイメント作家なのに、読者のことを考えずに、自己満足的に、いかにも売れないように書いてしまったのでは、と思います。
一流のエンタテイメント作家なら、たとえば東野氏や宮部氏なら、自分の満足のために、つまらない作品を書きたいと思っても、その気持ちをぐっと抑えて、まず読者を楽しませることを第一義に考えるはずです。
着想がいいだけに惜しい気がします。

No.16 3点 ボナンザ 2014/08/18 19:13
暗黒小説といえば聞こえはいいが、ただ単に主人公をディスるだけで、面白さというものが感じられない。

No.15 3点 ドクターマッコい 2013/09/26 08:06
こう言うのはダメです。脈絡がなく、ミステリーだか何だか解りません。後半は斜め読みしてとにかく読み終えました。

No.14 5点 こう 2012/10/20 00:46
 短いし読みやすいですが主人公にとっては救いのない暗いストーリーですね。読んでももやもやしますし終章はなくても良かった気がします。

No.13 7点 mohicant 2012/10/15 22:45
 救いがない真っ黒な話なので、苦手な人は多いと思う。人には勧められない。「このテーマでここまでやるのか」というドSな作品。

No.12 4点 蟷螂の斧 2011/12/29 20:28
ミステリーというより青春小説として読んだ方がよいのかも。といっても青春のほろ苦さもあまり感じられなかった。「インシテミル」を先に読んでいるので、作風がまったく別物で少し肩透かしの感じがしました。

No.11 5点 3880403 2011/06/06 15:35
ミステリというよりSFっぽい設定がいまいち好きになれない。
話が暗いので気分が落ちてる時に読むと滅入りそう。

No.10 1点 つよ 2011/05/02 21:42
帯びに騙されました。

No.9 1点 ムラ 2011/03/19 02:38
設定が面白そうでも魅力の無い主人公と味の薄い話だと台無しですね。
というか風の向きくらい誰か調べる気がする。
ミステリとして見ちゃダメなのかな。(SFだとしても点数は変わらないけど

No.8 3点 okutetsu 2010/09/27 22:05
ん~読みやすいって点は良かったですが
どうにもラストが好きになれませんね。
僕の読解力がないだけかもしれませんがもうちょっとスッキリしたかった。

No.7 4点 まさむね 2010/08/21 16:08
主人公に感情移入できず。ラストも好きになれない。

No.6 4点 kanamori 2010/07/12 21:05
これは西澤保彦か!と思うほど従来の作品とテイストが異なります。
作者の狙いがうまく決まっているとは思えないですし、好みの物語でもありませんでした。

No.5 5点 isurrender 2010/04/29 18:40
面白かったけれど、ラストがイマイチかな
同じ内容になるにせよ、もう少しマシなラストに出来たのではないでしょうか

No.4 4点 kowai 2010/03/21 15:18
また、帯に騙されました。。。自己憐憫の情けない主人公を、ありもしないパラレルワールドと比較して、これでもかと痛ぶる。。結末で救われるのかと思いきや。。ミステリでもないし。久々に損したと思う作品でした。。


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