海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト

[ SF/ファンタジー ]
死者は黄泉が得る
西澤保彦 出版月: 1997年01月 平均: 6.86点 書評数: 14件

書評を見る | 採点するジャンル投票


講談社
1997年01月

講談社
2001年02月

No.14 5点 いいちこ 2019/01/25 20:13
連続殺人事件自体はミステリとして相当に食い足りないレベル。
一方、死後のパートに仕掛けられたトリックは非常に秀逸であるが、「蘇生」という飛び道具の存在とそのルールがいかにもご都合主義であり、山口氏の作品のような必然性が感じられない点は、大きな減点材料。
エピローグのどんでん返しもインパクト先行で、破綻しているように感じられる部分がある。
意欲と構想は買うが、瑕疵・アラも散見される作品

No.13 6点 E-BANKER 2016/06/10 22:13
1997年発表のノン・シリーズ長編。
作者としては八番目の長編作品となる本作は、お得意の特殊設定下のSF本格ミステリー(?)

~死者を蘇らせる装置のある謎の館。そこには“生ける屍”と化した女性たちが、生前の記憶をいっさい失ったまま、仲間を増やしながら生活していた。一方、その隣町では、美女をめぐる不可解な連続殺人事件が・・・。犯人の狙いとは? そして事件と生ける屍たちの関係とは? 意外なラストは他言無用、奇手妙手を尽くした本格ミステリー~

やっぱり変な作家だな!・・・って思ってしまった。
「七回死んだ男」や「人格転移の殺人」、「瞬間移動死体」などと同様、現実にはありえない超特殊設定状況での謎解きプロットの本作。
本作では「生前」と「死後」のパートが交互に語られていく展開。
そこには当然、作者の強烈な「仕掛け」が企図されている。

ただ、分かりにくいよなぁ・・・
特に「死後」のパートは、ラストの種明かしまで、何を表しているのか、何を言いたいのか、さっぱり分からないまま進行していく。
もちろん終章では本作の「からくり」が開陳され、読者も「なるほど」と思うようにはなっているけど・・・
ここまで大掛かりで、超特殊設定が必要なのかどうかは正直よく分からん!
これを面白いと思うか、なんじゃこりゃと思うかは、もはや読み手次第だろう。
個人的にはどうかって?
「まぁ、ありかな・・・」っていう感じ。

本作は山口雅也氏の「生ける屍の死」へのオマージュとして書かれた作品。
作者あとがきには、「生ける屍・・・」へのただならぬ敬意が触れられているが、作者なりの「生ける屍」が本作ということなのだろう。
どちらが上ということもないけど、本作の場合、殺人事件のトリックorロジックに「生ける屍」がダイレクトにはつながっていない点が弱いかなとは思った。
でも、まぁいいんじゃない。こんなブッ飛んだプロットをひねり出せるのも一つの才能に違いない。
ラスト一行も“気が効いてる”。
(J.Dカーの「死者はよみがえる」とは特段関係なし)

No.12 6点 E 2010/05/06 00:02
今回はオリジナル構成・設定が一際です。
専門用語(?)も多いので早めに固有名詞を覚えた方がいいですね(笑)ある館とある事件が交互に組み合わさり、どう繋がってくるのか気になりながら読み進めました。
最後がまだ・・・良かったかな・・?

No.11 4点 なの 2008/04/15 21:00
つまらなくはない、つまらなくはないんですが・・・うーん微妙。
ラストは「取り敢えずサプライズ」みたいで、取って付けた感も。

No.10 6点 ElderMizuho 2008/04/15 19:38
引き込みはいいです。構成が良くとにかく一気に読まされます。
でも大風呂敷広げすぎであちこち穴あきまくってます
ま、それは楽しめたからいいんですけど
残念なのはこの本のキモである死体復活装置があまり生かされているようには感じない点です。物語には深く関わってはいるのですが、別個のSF小説が混ざってるという感じですかね。

No.9 6点 VOLKS 2008/02/19 22:18
ちょっと笑えるエッセンスの入った西澤作品が好きなので、個人的にこの作品はもう1つ。展開は見事だが、結末はやや理解しづらいか・・・。

No.8 8点 kkk 2007/12/08 06:24
舞台が外国で登場人物も外人で、さらに2つの場面が切り替わりながら進むので、最初はちょっと読みにくいかなと思ったんですが、そこは西澤さんです、やっぱり読みやすい。七回死んだ男、瞬間移動死体の次に読んだ作品なので、笑えるところが一切無いことに驚きましたが、それでも西澤色全開で楽しめました。まさかこんな風に繋がっていくとは全く予想できませんでした。しかし残された謎はやはり気になります。

No.7 9点 dei 2007/08/13 21:32
西澤色全開!!
西澤好きにはたまらない一冊。

No.6 7点 Ryu 2004/08/19 22:26
えっ。どういうこと。友達だったのに、なんで話してて気付いてないの。でも論理的解釈なくても、好きなものは好き。

No.5 8点 KANNO 2002/04/14 22:43
良いです。かなり、騙されます。でも私にはまだ一つこの作品に対する疑問が…。どうして最後、「彼女」は「彼女」の名前をかたって「彼女」の元に行ったのでしょう。

No.4 9点 RYO 2001/10/10 15:43
唸りました!
一読目は全然納得できなかったんですが、再読してみてその凄さを実感。全てを理解するためには読者の推測が結構必要です。
ラストの驚愕度では西澤作品の中でも一位、二位を争うんではないでしょうか。
なお、これから本書を読もうという方には文庫版をおすすめします。ノベルズ版(初版)には致命的とも言える記述ミスがありますから・・・。

No.3 9点 やまっち 2001/09/09 18:07
最初は結末に納得いかなかったけど、再読してみて評価は一転。すばらしい。ああ、あれもこれも伏線だったのね・・・。

No.2 5点 shinchanJA 2001/06/10 23:41
この作品が最初で最後。ミステリー?ホラー?

No.1 8点 亜佐美 2001/02/05 21:26
西澤作品らしさ満点で、読後感もよいので。


西澤保彦
2020年12月
偶然にして最悪の邂逅
2020年08月
夢魔の牢獄
2019年12月
逢魔が刻 腕貫探偵リブート
平均:5.00 / 書評数:1
2018年09月
幽霊たち
2016年11月
悪魔を憐れむ
平均:7.00 / 書評数:3
2015年06月
回想のぬいぐるみ警部
平均:5.00 / 書評数:1
2015年03月
さよならは明日の約束
2014年05月
下戸は勘定に入れません
2014年03月
探偵が腕貫を外すとき
2013年06月
ぬいぐるみ警部の帰還
平均:5.00 / 書評数:1
2012年10月
モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵
平均:6.00 / 書評数:1
2012年02月
幻想即興曲
平均:5.00 / 書評数:1
2011年10月
彼女はもういない
平均:5.00 / 書評数:1
2011年08月
赤い糸の呻き
平均:6.00 / 書評数:2
2011年05月
必然という名の偶然
平均:5.67 / 書評数:3
2010年10月
幻視時代
平均:6.00 / 書評数:2
2010年08月
からくりがたり
2010年03月
こぼれおちる刻の汀
平均:5.00 / 書評数:1
2009年09月
身代わり
平均:4.40 / 書評数:5
2009年07月
動機、そして沈黙
平均:6.00 / 書評数:1
2008年10月
スナッチ
2008年08月
夢は枯れ野をかけめぐる
平均:5.50 / 書評数:2
2008年04月
腕貫探偵、残業中
平均:6.00 / 書評数:2
2007年07月
収穫祭
平均:6.00 / 書評数:3
2006年11月
ソフトタッチ・オペレーション
平均:5.00 / 書評数:2
2006年10月
春の魔法のおすそわけ
2006年03月
キス
2005年10月
フェティッシュ
平均:4.00 / 書評数:1
2005年07月
腕貫探偵
平均:5.50 / 書評数:4
2004年12月
生贄を抱く夜
平均:4.00 / 書評数:1
2004年08月
方舟は冬の国へ
平均:6.00 / 書評数:3
2004年06月
パズラー 謎と論理のエンタテインメント
平均:7.50 / 書評数:2
2004年04月
いつか、ふたりは二匹
平均:6.67 / 書評数:6
2003年11月
黒の貴婦人
平均:5.86 / 書評数:7
2003年06月
笑う怪獣 ミステリ劇場
平均:5.00 / 書評数:4
2003年05月
神のロジック 人間のマジック
平均:6.36 / 書評数:14
2003年03月
リドル・ロマンス 浪漫迷宮
平均:6.00 / 書評数:1
リドル・ロマンス 迷宮浪漫
平均:6.50 / 書評数:2
2002年12月
ファンタズム
平均:4.22 / 書評数:9
2002年08月
人形幻戯
平均:5.00 / 書評数:3
2002年03月
聯愁殺
平均:6.60 / 書評数:20
2001年12月
両性具有迷宮
平均:5.50 / 書評数:2
2001年10月
異邦人
平均:7.25 / 書評数:4
2001年09月
夏の夜会
平均:5.57 / 書評数:7
2001年03月
謎亭論処
平均:6.18 / 書評数:11
2000年12月
転・送・密・室
平均:5.80 / 書評数:5
2000年10月
なつこ、孤島に囚われ。
平均:3.38 / 書評数:16
2000年06月
依存
平均:7.00 / 書評数:21
1999年09月
夢幻巡礼
平均:6.00 / 書評数:5
1999年03月
黄金色の祈り
平均:6.33 / 書評数:12
1999年01月
念力密室!
平均:6.50 / 書評数:8
1998年10月
ナイフが町に降ってくる
平均:3.86 / 書評数:14
1998年09月
実況中死
平均:6.57 / 書評数:7
1998年06月
猟死の果て
平均:5.38 / 書評数:8
1998年04月
ストレート・チェイサー
平均:6.00 / 書評数:10
1998年03月
スコッチ・ゲーム
平均:6.53 / 書評数:15
1998年01月
幻惑密室
平均:5.87 / 書評数:15
1997年08月
仔羊たちの聖夜
平均:6.78 / 書評数:18
1997年07月
複製症候群
平均:5.44 / 書評数:9
1997年04月
瞬間移動死体
平均:6.08 / 書評数:12
1997年01月
死者は黄泉が得る
平均:6.86 / 書評数:14
1996年11月
麦酒の家の冒険
平均:5.80 / 書評数:30
1996年08月
彼女が死んだ夜
平均:7.05 / 書評数:19
1996年07月
人格転移の殺人
平均:7.25 / 書評数:36
1996年03月
殺意の集う夜
平均:6.37 / 書評数:30
1995年10月
七回死んだ男
平均:7.41 / 書評数:83
1995年06月
完全無欠の名探偵
平均:6.50 / 書評数:16
1995年01月
解体諸因
平均:5.88 / 書評数:24