皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 赤い糸の呻き ぬいぐるみ警部シリーズを含む短編集 |
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| 西澤保彦 | 出版月: 2011年08月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 4件 |
![]() 東京創元社 2011年08月 |
![]() 東京創元社 2014年06月 |
| No.4 | 7点 | パメル | 2026/07/26 09:16 |
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| バラエティに富んだ謎と論理が楽しめる5編からなる短編集。
「お弁当ぐるぐる」自宅で男性が新聞紙を握りしめたまま、死亡しているのを発見される。ぬいぐるみ警部の初登場作で、突飛でユーモラスな設定でありながら、ロジカルな謎解きが展開されるギャップが絶妙。 「墓標の庭」自宅の庭に幽霊が出ると相談を持ち込んだ女性。都築道夫氏の「物部太郎シリーズ」のオマージュ・パスティーシュ作品。思わぬ真相へ導かれるプロセスが鮮やか。 「カモはネギと鍋のなか」憧れの女性から誘いを受け、嬉しくなる男子高校生。しかし部屋で彼を待ち受けていたのは、彼女の死体だった。登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、互いに利用し合う構図が面白い。動機の組み立てが巧妙。 「対の住処」事件現場を捜査していた刑事が、窓の外に見える建物に対し、既視感を覚える。人間の生々しさや気味悪さが味わえる。 「赤い糸の呻き」結婚式場へ向かうエレベーターが停電で緊急停止した。明かりが戻ると乗客の一人が殺害されていた。密室トリックとフーダニットが高いレベルで融合しており、読者への先入観を巧みに利用したミスリードが印象的。人間関係の糸を解き明かしていくロジックも見事だが、何よりもラストのオチが素晴らしい。鳥肌が立った。 |
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| No.3 | 5点 | ボナンザ | 2025/08/09 23:40 |
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| 創元に書くだけあってミステリ色強めながら動機面なんかはしっかり西澤作品。 | |||
| No.2 | 6点 | kanamori | 2014/12/31 20:32 |
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| それぞれ異なる探偵キャラを配した5編から成るノンシリーズの中短編集。(その後にシリーズ化されたものもあるようです)
ほとんどが探偵役二人の妄想的推理による仮説を、会話文を主体に展開してゆく構成になっているため、スラスラ読めるのが良いですね。 収録作のなかでは、閉じ込められたエレベータの暗闇の中での殺人を扱った表題作の中篇「赤い糸の呻き」が編中の個人的ベスト作品。重層的な推理の果てに明らかになる意外な動機と犯人像、ラストの二段オチでタイトルの意味が分かる構成が巧みです。 「お弁当ぐるぐる」は、読者への挑戦つきで犯人当てミステリとして書かれた作品。証拠が絶対的なものとはいえないため、作者の用意したこの真相が唯一無二と言えるのか、ちょっと疑問に思えてしまうところがあります。 「墓標の庭」は、都筑道夫の”物部太郎シリーズ”のパスティーシュ。謎解きは平凡ですが、贋作としてはかなり上手い出来です。 「対の住処」は動機の異常性がすべてですが、途中で判ってしまいました。 |
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| No.1 | 6点 | まさむね | 2012/01/15 18:37 |
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| 5編からなるノンシリーズ短編集。個人的には,これまで「西澤作品は肌に合わない」と思い込んでいましたが,ちょっと反省。まずまず楽しめました。
ベストは,エレベーターという密室を扱った表題作でしょうか。動機は相当に疑問ですが,複数の仕掛けが施されているため,まぁいいか…と。読者挑戦モノの「お弁当ぐるぐる」・都筑道夫氏のパスティーシュ「墓標の庭」もまずまず。他の2作品は正直微妙な点も(特に動機なのですがね)…。 とはいえ,短編ごとに異なる探偵役の設定(キャラもいい),そして妄想推理と論理の絶妙なバランスはやっぱり楽しかったですよ。総合的にこの点数で。 |
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