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[ 本格/新本格 ]
彼女が死んだ夜
匠千暁シリーズ
西澤保彦 出版月: 1996年08月 平均: 6.95点 書評数: 21件

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角川書店
1996年08月

角川書店
2000年05月

幻冬舎
2008年06月

No.21 6点 ボナンザ 2024/03/02 19:38
見事に投げた結末・・・だがエピローグは蛇足だと思う。

No.20 6点 虫暮部 2022/09/27 12:45
 ネタバレするけれども、まず基本的には、表層に見えた事象と思いがけないところへ着地する真相との飛距離は見事。
 その上で、エピローグはやり過ぎだと思う。特に、男の死体の身代わりって必要? わざわざその為に一人殺してまで。偶然発見されるまで1ヶ月放置しているし。別人になってずっと生きて行く気は無いんだよね。誰に対するカムフラージュ? どうせ殺すならその相手を殺す方が確実では。
 あと、中途挿入される財布盗難事件。そういうプレイは許容するか否か人によって明確だと思うので、あの誘い方は無謀ではないか。相手が16歳年下の男、と言うのも不自然。年齢差だけで断られかねない(偏見?)。

No.19 7点 パメル 2016/01/29 14:30
結末近くで連打される何重ものどんでん返しは
後味が悪いながらも大きな衝撃と意外性を
演出していることに成功している
真相のある部分に無理で不自然な箇所があるところが少し残念

No.18 8点 ロマン 2015/10/20 15:16
帰宅したらリビングに死体があった。明日からは夢だったホームステイに出発予定。悩んだ彼女は死体を遺棄する…。西澤保彦の匠千暁シリーズシリーズ第1作。いくらなんでも死体遺棄するかという突っ込みをしつつ一気読み。大学生が酒盛りしながら事件を解決するという珍しいパターン。意外な真相でなかなか面白かった。

No.17 6点 E-BANKER 2013/11/17 16:00
1996年発表の長編。
時系列で言えば、匠千暁シリーズの最初の事件に当たる(とのこと)。
タックやタカチ、ボアン先輩といったシリーズでお馴染みのキャラクターが総登場し盛り上げてくれます。

~門限六時。家が厳しい女子大生ハコ(箱)ちゃんは、やっとのことでアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰宅すると、部屋には女性の死体が・・・。夜遊びがバレこれで渡米もフイだと焦った彼女は自分に気があるガンタに死体遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁最初の事件!~

このシリーズの特徴かもしれないが、とにかくロジックを捏ねて捏ねて捏ねまくってる・・・
そんな雰囲気の作品。
(「麦酒の家の大冒険」ほどではないけど・・・)

二つの殺人が絡んだ大事件なのに、作中での警察側の絡みは一切なく、ひたすらタック、タカチらの素人捜査が描かれる。
この辺は正直なところ不自然さは否めない。
タックらが少ない物証や自分たちの捜査から「ああでもないこうでもない」という仮説を立てては壊すという繰り返し。
ラストにはそこそこ驚愕の真相が判明するのだが、何となく無理矢理パズルのピースを当て嵌めた感が強い。
(そういう設定なのは分かっていても、警察は何やってたんだろう・・・って思ってしまう)
ハコちゃんの両親の秘密は結局どうしたかったのか??

こういうノリを楽しめるかどうかが本シリーズのポイントだろう。
作者の作品群でいえば、「七回死んだ男」や「瞬間移動死体」など特殊設定下の作品は個人的に大好物なのだが、本シリーズについてはちょっと微妙という評価。
青春ミステリーとしての甘酸っぱさや苦さも含めて、シリーズファンにとっては見逃せない作品だと思う。
(舞台が四国、恐らく高知県だと思われるのに標準語をひたすら喋ってるのがかなり違和感・・・)

No.16 7点 Q-1 2012/05/27 23:31
ハコちゃんはいいキャラだったので続編のために生かしておいて欲しかったです。

犯人は予想できましたが、それに至るまでのロジックはなかなか秀逸だったと感じました。

No.15 6点 メルカトル 2011/02/10 23:23
途中やや無駄と思える描写が散見されたが、全体としては各キャラの魅力で楽しめた。
ミステリとしては、警察の捜査に全く触れることなく解決にまで無理やりもっていった感じはあるが、最後の捻りが効いていてちょっとした驚愕は味わえた。問題のエピローグだが、私はこれがあればこその作品だと評価したい。
たとえ後味が悪くても、このエピローグ抜きにして本作は語れないと思うのだが。

No.14 7点 白い風 2010/11/15 15:45
「解体諸因」・「仔羊たちの聖夜」に続いて3作品目。
タックたちの関係もしっかり味わえて楽しめました。
ラストの”エピローグ”もあって、評価はいいです!
逆に途中のハコちゃんの両親の話は要らない気がする…。
この2点を相殺して7評価にしました。

No.13 7点 seiryuu 2010/07/16 18:27
読みやすく面白かった。

No.12 6点 E 2010/04/18 23:51
真相と思わせて真相が待っていた!!
解決編見る前に読み直しておくと良いかもしれませんね。

No.11 4点 ElderMizuho 2008/08/20 18:37
とんでも事件。お約束ではありますが、ちょっととんでもが多すぎて興ざめ。はじめの女の死体のとんでもだけで良かった。それなら笑い話として評価できたかもしれないのに。
ロジックはすべて後付けにしか思えず、評価は低いです。というか実際そうですよね・・?こんな話はじめからすべて考えて作ったとすればそれはそれですごいが

No.10 7点 spam-musubi 2008/07/17 19:56
麦酒の家の原型?とも思える、数少ない情報から仮説を
出しては消しての繰り返しは小気味よく、エピローグの
手前までは非常にすっきりした気分でした。
個人的にはエピローグは不要だったように思う。

No.9 7点 VOLKS 2007/12/30 19:43
登場人物達の絡みが面白かった。面白かっただけに、結局その中にいた仲間が事件を起こしていたのかと思うと少し残念な気もするが、全く別のトコロから犯人を引っ張ってきたとしたらこの作品は成り立たないので、やむを得ないか。
シリーズ1作目ということでこの本から手をつけた。続きのシリーズを読むのが楽しみ。

No.8 9点 dei 2007/09/11 20:18
ラストで捻られたかとおもうともう一捻り。
充分満足の出来です。

No.7 8点 shige-tee 2003/08/31 15:07
 軽いタッチと重い真相は相変わらず。この作品の印象としては、最後の一ひねりはいらないかなと言った印象。なんか妙に造られた感じがでてしまいました。その前までで十分しっかりしたストーリーだったのでは?(某女性の証言の扱いが難しくなってしまいますが)
 この作品はとびきりの後味の悪さ。かなり参りましたが読み応えは十分にありました。

No.6 8点 keisuke 2002/11/17 00:31
登場人物のキャラが強いですね。私はこういうのが好きです。読んでいて、どことなく有栖川さんの学生アリス&江神シリーズを思い出しました。

No.5 8点 しゃん 2002/11/11 18:40
ハコちゃん、ガンタ、ボアン先輩、タカチといった登場人物の会話や行動が風変わりで面白い。事件そのものはこういう小説ではありがちなのだが、この風変わりな登場人物たちの行動が盛り上げているように思った。
 ラストはひねくれていて、驚かされた。本格推理に期待していた驚きがこの作品にはある気がする。

No.4 8点 高桑敏裕 2002/09/05 16:10
被害者の正体にすっかり騙された。全然思いつかなかった。死角から急に殴られた感じ。この衝撃のおかげで、作品に好印象を抱いている。
最後の場面はないほうが僕は好きだが、ミステリとして必要だから仕方ないか。

No.3 7点 KANNO 2002/04/14 22:35
このシリーズの作品、好きなんですよね。でも、私の中じゃこれが最下位です(汗)。

No.2 7点 2001/04/21 23:24
妄想に妄想を重ねる論理展開に
ちょっと「うーむ」となりました。
最後ちょっと後味悪いっす。


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