皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 短編集(分類不能) ] 偶然にして最悪の邂逅 |
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| 西澤保彦 | 出版月: 2020年12月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
![]() 東京創元社 2020年12月 |
| No.2 | 5点 | 虫暮部 | 2026/11/03 13:53 |
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| 五編中四編が、会話劇で事件が語られるけれど、錯綜した人間関係をこの形で表現するのは苦しいと思う。人物造形に厚みが乏しく、コレ誰だっけ? の連続。
乏しいと言えば、西澤保彦の描く不道徳な性的関係は美意識に欠ける。 “この人とこの人がそうだったら読者が驚くだろう” と言う作者の都合で、作中人物が何の葛藤も無く、予め決められていたように行為に至るのは、まず単純に面白くない(ので、作者が期待する効果もあまり上がらない)。「間女の隠れ処」で自虐的に云々しているが、だからと言って免罪符にはならんのだよ。 |
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| No.1 | 6点 | パメル | 2022/09/23 08:49 |
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| 作者の故郷である高知市を舞台とした5編からなる短編集。
「ひとを殺さば穴ふたつ」住宅の床下に穴を掘り、人骨らしきものを掘り当ててしまったかつての教え子の前に、38年の時を経て幽霊となって現れた高校教師がたどり着く自分が殺された真相。殺したのは誰、そしてこの場所は。 「リブート・ゼロ」芸能事務所の女社長が帰宅した際、玄関から押し入ってきた男と思しき何者かに頭を殴打された事件の真相。濃密な人間関係が事件を複雑にしている。 「ひとり相撲」救急車で病院に担ぎ込まれた男が、15年ぶりに再会したかつての教え子の前で告白する。ある女性に操られるがごとく犯してしまった殺人について。 「間女の隠れ処」大みそかの夜に洋風居酒屋へ集まった長年の友人たちが、40年以上前に起きた殺人事件をモチーフにした未発表のミステリ原稿を読んで話し合い導き出した結論と、この原稿に込められた真意。 「偶然にして最悪の邂逅」ミステリ作家を相手に談話室で語られる、1970年代に建築事務所で起きた殺人事件と廃屋になった旧校舎から向かいの家族を覗いていた僕らの行為が交錯する。実は思わぬ事件に巻き込まれていた。 過去に発生していた事件などを、今ある情報をもとに、「実はこうだったのでは?」と推理していくのがメイン。各短編の出来不出来の差はあるものの、作者ならではのアクロバティックな捻りとテクニックが冴える作品集。それに加え、ユーモアやセクシャルな要素を絡ませている。特に表題作は、巧みなロジックとダークなオチが印象深い。 |
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