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[ 本格/新本格 ]
真夜中の詩人
笹沢左保 出版月: 1974年12月 平均: 6.00点 書評数: 6件

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中央公論新社
1974年12月

角川書店
1984年01月

廣済堂出版
1994年03月

徳間書店
2022年04月

No.6 5点 ボナンザ 2023/02/11 18:50
真相は笹沢らしく中々だが、そこに行きつくまでが主人公を主婦にしたせいで冗長になっているのは否めない。

No.5 6点 パメル 2017/11/13 01:08
幼児誘拐事件が発生する。普通ならここで、犯人と警察との身代金の受け渡しなどでの駆け引きで、楽しませる展開なのだろうが、この作品は毛色が違う。
犯人は、何も要求しないどころか、さらに誘拐事件が発生するという展開で惹きつけられる。
ストーリーは進行するとともに、過去の人間関係が浮かび上がり、少しづつ謎が明らかになっていくが、肝心の誘拐の目的はなかなか見えてこない。
この作品は、誘拐された母親が探偵役となっているが、些細な手掛かりから真相に迫っていく姿は魅力的。
意外性があるといえばあるのだが、結末はあっさりしていて衝撃度は低い。

No.4 6点 蟷螂の斧 2016/09/05 14:05
誘拐サスペンスものです。メインは動機探しになるのでしょうか。3分の1くらいで大筋は見えてくるのですが、真の動機がうまくカムフラージュされて分からずじまいでした。ヒロインの妹の恋愛に絡んでくる男性陣がいま一つ効果的でないところが残念な点です。
余談ですが、岐阜の景勝「中山七里」が出てきました。中山七里氏のペンネームは岐阜出身でここからきていることを知りました。

No.3 7点 kanamori 2010/06/29 18:07
初めて読んだ笹沢作品ということで、思い入れがあり個人的に一番印象に残っている誘拐ミステリの秀作です。
当時は、誘拐の動機の斬新さとサスペンス溢れる展開に結構満足したように思います。
再読していないので、今読んだ評価はわかりませんが。

No.2 6点 teddhiri 2009/03/16 11:50
 この作者の作品の中でも代表作に挙げられているらしい作品。 
 テンポは非常によかったです。ただ身代金要求のない誘拐を扱っているのですが、真相が何となく読めてしまったため、同じ作者の誘拐もので恐ろしくひねくれた真相の「他殺岬」に比べるとサプライズという点では数段劣る気がしました。
 そのため代表作というほどの代物ではないと感じました。

No.1 6点 こう 2008/08/17 03:45
 誘拐を扱ったミステリです。冒頭で大手デパートの孫が誘拐されたことが説明され、半月後ヒロインの主婦が同様の手口で息子が誘拐される。いずれも犯人から身代金の要求が全くなく時間だけが過ぎてゆく。その後突然ヒロインの母親がひき逃げされ死亡する。犯人は見つからず、ヒロインは息子を見つけるために真相を探ってゆく、というストーリーです。
 よく考えられたストーリーですが最終的にヒロインは真相にたどり着くわけですが個人的には警察が無能すぎるとしか思えませんでした。ヒロインの最終的な推理がすべて正解なのも御都合すぎる気がします。
 また犯人の一連の行動も納得しづらいです。2つの事件の関連性があからさまだったためにヒロインの追及が生まれたわけですがそもそも関連性をアピールする必要性が全くなく不自然でした。
 そもそもの誘拐事件の動機は興味深いものですがメインキャストのヒロインの家族以外の登場事物たちのの心情、行動は理解しづらいです。犯行も杜撰と思いました。
 動機については他にはないものでストーリーも読みやすいと思いますが個人的にはヒロインにもあまり共感できずまあまあ、といった所でした。


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