海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
邪馬台国の秘密
神津恭介シリーズ
高木彬光 出版月: 1973年01月 平均: 6.00点 書評数: 7件

書評を見る | 採点するジャンル投票



1973年01月

光文社
1974年01月

角川書店
1979年04月

光文社
2006年10月

No.7 5点 ボナンザ 2020/10/18 19:58
話に起伏がないので成吉思汗に比べるとちょっと。
推理の仕方は面白い。

No.6 6点 E-BANKER 2017/05/22 21:21
ノベルズ版は1973年の発表。
「成吉思汗の秘密」と並び、作者の歴史ミステリーの双璧とも言える大作。

~邪馬台国はどこにあったのか? 君臨した女王・卑弥呼とは何者か? この日本史最大の謎に入院加療中の名探偵・神津恭介と友人の推理作家・松下研三が挑戦する。いっさいの詭弁、妥協を許さず、ふたりが辿りつく「真の邪馬台国」とは? 発表当時、さまざまな論争を巻き起こした歴史推理の一大野心作!~

歴史ミステリーとしては、もはや語り尽くされた感のあるテーマ。
それが「邪馬台国」の謎・・・ということ。
私が中高生の頃から、畿内説と九州説があって、東大VS京大で・・・と教えられてきた。
結局は「魏志倭人伝」の解釈に帰結する問題で、これが100%正解ということが難しいテーマなのだろう。
だからこそ、専門家だけに限らず素人も巻き込んで喧々諤々の説が飛び交うことになる。

ということで、神津恭介=作者の推理なのだが・・・
学問的に正しいかどうかという点は置いといて、なかなか面白いアプローチだとは思った。
確かに、あの場所に意味ありげにあの建物がたっているわけだしね・・・
ただ、個人的には、邪馬台国がどこにあったかという問題よりは、「卑弥呼」という存在そのものの謎、その方が断然興味を惹かれるし、応神天皇や神功皇后について、古事記や日本書紀の記述などから深く掘り下げて分析している内容は、割と新鮮に読めた。
(歴史好きの方には今さらなのかもしれませんが・・・)

まぁ、作者の説が正しいのかどうかは神のみぞ知るということだろうけど、
読み物としてなら、「成吉思汗の秘密」の方が好みかな。
今回は、神津も完全に安楽椅子探偵に徹していて、作品のすべてが病室内での会話で終始している点もやや割引。
いくら神津恭介とはいえ、わずか3~4日で何十年も論争を続ける大いなる謎が解かれてしまっては、本職の方もつらいだろうね。
評価としては水準級+α。
(結局、最新の説ではどうなっているのか? ネットで調べてもよく分からないのだが・・・)

No.5 6点 TON2 2013/01/03 21:30
角川文庫
 神津恭介の歴史ベッドディテクティブ。
(ネタバレ)
 邪馬台国宇佐説です。魏志倭人伝の問題の「水行十日、陸行一月」を、出発点の帯方郡からの距離として新たな放射説を提示しています。
 成吉思汗の秘密と比べると、問題が魏志倭人伝の記述だけなので、ロマンの入り込む余地がないため、小説としての面白さは今一つでした。 

No.4 7点 江守森江 2011/02/18 08:13
高木彬光・歴史推理シリーズ第二弾で神津恭介が邪馬台国の場所特定に迫る。
邪馬台国の場所特定は未だに完全解明されていない最上級な歴史テーマであり、諸説を読めて楽しめる。
しかもネット検索すれば、松本清張との論争や論説パクリ疑惑まで読め(歴史学者以外の立場なら)より楽しめる一粒で二度おいしい作品。
※余談
作者が今でも生きていたなら「大相撲(八百長)の秘密」を神津シリーズで書いて欲しかった。
誰が八百長していて誰がガチンコだったのか、名探偵が取り組みや時代背景を検証した推理を読んでみたかった。
千代の富士は汚れた国民栄誉賞なのだろうか!

No.3 5点 seiryuu 2011/01/12 23:26
古代史ミステリー+神津恭介で読むのがとても楽しかったです。

No.2 7点 測量ボ-イ 2009/05/27 19:51
これも楽しめました。「成吉思汗の秘密」とほぼ同じ評価
です。高木氏個人の意見だけではなく、世の中の邪馬台国
論争の主な諸説を勉強できる良い機会でした。

No.1 6点 2009/02/25 08:04
日本の歴史ミステリの先駆けとでも云うべき作品。
「義経=ジンギスカン」説をさまざまな方角から捉えていて飽きさせない。少々こじつけ感の否めない部分もあることはあるが、「へえ、そういう考えもあるのか」とうなづかされる推理もあった。


キーワードから探す
高木彬光
2013年05月
神津恭介、犯罪の蔭に女あり: 神津恭介傑作セレクション2
2013年04月
神津恭介、密室に挑む: 神津恭介傑作セレクション1
平均:5.33 / 書評数:6
2010年01月
高木彬光探偵小説選
平均:5.00 / 書評数:1
2005年10月
悪魔の口笛
平均:4.00 / 書評数:1
2002年04月
吸血魔
1997年02月
鎖の環
平均:4.00 / 書評数:1
1996年06月
神津恭介の回想
平均:5.00 / 書評数:1
1996年01月
吸血の祭典
平均:7.00 / 書評数:1
1994年09月
神津恭介の予言
平均:5.00 / 書評数:1
1993年09月
神津恭介の復活
平均:4.20 / 書評数:5
1991年07月
神津恭介への挑戦
平均:5.50 / 書評数:2
1988年05月
仮面よ、さらば
平均:6.33 / 書評数:3
1987年12月
私の殺した男(角川文庫版)
平均:5.00 / 書評数:1
1987年11月
七福神殺人事件
平均:4.00 / 書評数:5
1987年06月
現代夜討曽我
平均:4.67 / 書評数:3
1986年11月
首を買う女
平均:6.00 / 書評数:1
1986年09月
古代天皇の秘密
平均:5.00 / 書評数:4
1985年11月
顔のない女
平均:4.00 / 書評数:1
1985年02月
魔の首飾
平均:5.00 / 書評数:1
1984年07月
紫の恐怖
平均:5.00 / 書評数:1
1983年04月
刺青物語
平均:6.00 / 書評数:1
1983年02月
血ぬられた薔薇
1982年07月
妖婦の宿
平均:7.27 / 書評数:11
1981年01月
ノストラダムス大予言の秘密
平均:5.00 / 書評数:1
1979年04月
殺意
1979年01月
ミイラ志願
平均:7.00 / 書評数:2
1977年10月
一、二、三-死
平均:6.20 / 書評数:5
1977年07月
狐の密室
平均:3.80 / 書評数:5
1977年05月
幽霊の血
平均:6.00 / 書評数:1
1977年04月
幻の悪魔
平均:2.00 / 書評数:1
1977年03月
死美人劇場
1976年10月
二幕半の殺人
平均:5.00 / 書評数:1
1976年07月
連合艦隊ついに勝つ
平均:2.00 / 書評数:1
1976年05月
白蝋の鬼
平均:5.00 / 書評数:1
1976年03月
わが一高時代の犯罪
平均:6.73 / 書評数:11
1976年01月
黄金の鍵
平均:5.20 / 書評数:5
大東京四谷怪談
平均:5.33 / 書評数:3
1975年07月
肌色の仮面
平均:6.00 / 書評数:1
1973年01月
神曲地獄篇
平均:4.50 / 書評数:2
邪馬台国の秘密
平均:6.00 / 書評数:7
1971年03月
帝国の死角
平均:7.67 / 書評数:3
1970年12月
猟奇の都
平均:6.00 / 書評数:1
1968年01月
霧の罠
平均:6.00 / 書評数:1
1967年01月
炎の女
平均:6.50 / 書評数:2
殺人シーン本番
最後の自白
平均:4.00 / 書評数:1
黒白の囮
平均:7.00 / 書評数:14
1966年01月
都会の狼
平均:6.00 / 書評数:3
偽装工作
平均:5.00 / 書評数:1
波止場の捜査検事
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
密告者
平均:6.67 / 書評数:3
ゼロの蜜月
平均:7.50 / 書評数:2
1964年01月
失踪
平均:6.00 / 書評数:1
検事 霧島三郎
平均:7.00 / 書評数:3
邪教の神
捜査検事
平均:6.00 / 書評数:1
1963年01月
黒白の虹
平均:5.00 / 書評数:2
1962年01月
追跡
平均:6.00 / 書評数:1
1961年01月
まぼろし姫
平均:6.00 / 書評数:1
白魔の歌
平均:5.50 / 書評数:2
破戒裁判
平均:7.20 / 書評数:5
誘拐
平均:7.22 / 書評数:9
呪縛の家
平均:5.86 / 書評数:14
1960年01月
人蟻
平均:5.80 / 書評数:5
白昼の死角
平均:7.80 / 書評数:20
死神の座
平均:4.86 / 書評数:7
1959年01月
断層
平均:5.00 / 書評数:1
火車と死者
平均:5.33 / 書評数:3
1958年01月
ハスキル人
平均:2.00 / 書評数:1
白雪姫
平均:4.00 / 書評数:1
影なき女
平均:7.00 / 書評数:5
成吉思汗の秘密
平均:6.92 / 書評数:25
1957年01月
悪魔の嘲笑
平均:5.00 / 書評数:2
死を開く扉
平均:6.00 / 書評数:4
1956年01月
神秘の扉
平均:2.00 / 書評数:1
1955年01月
幽霊西えゆく
白妖鬼
平均:4.50 / 書評数:4
人形はなぜ殺される
平均:7.94 / 書評数:70
魔弾の射手
平均:5.12 / 書評数:8
1952年01月
能面殺人事件
平均:5.96 / 書評数:25
1951年01月
死神博士
平均:5.00 / 書評数:1
刺青殺人事件
平均:7.74 / 書評数:38
不明
オペラの怪人
平均:4.00 / 書評数:1