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[ 本格/新本格 ] 幽霊の血 神津恭介シリーズ |
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高木彬光 | 出版月: 1977年05月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
桃源社 1977年05月 |
No.1 | 6点 | 江守森江 | 2010/04/10 09:36 |
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光風社の名探偵・神津恭介シリーズの一冊で七話収録。
表題作は、幽霊屋敷の謎のチープさよりも、真相の先に伺える「呪縛の家」同様な悪意にゾッとする。 「罪なき罪人」は、アンソロジーで読んだ時は単なる凡作と思ったが、プロットは後に応用され(歌野「有罪としての不在」・若竹「クールキャンデー」など)現在でも驚きを齎す(←見せ方が下手な典型例) 気付きと枯れ尾花な「女の手」や密室状態からの消失を竹取物語に見立てた「月世界の女」なども楽しい。 「小指のない魔女」は、「緑衣の女」を愛情表現に工夫・強化し改稿した作品で、愛していても「そこまでやるか!」と口あんぐりだった。 |