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[ クライム/倒叙 ]
心理試験
明智小五郎シリーズ
江戸川乱歩 出版月: 1952年01月 平均: 7.42点 書評数: 19件

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春陽堂書店
1952年01月

春陽堂
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No.19 7点 みりん 2024/09/13 01:47
本サイトに登録されている乱歩作品の中で最高評価を受けているのが本作。この雑味のないシンプルさと心理分析の納得感に起因しているのでしょう。罠の引っかかり方だけを抽出すれば犯人はただのアホにしか見えないところなのだが、犯人の行動原理を的確にプロファイリングした明智の賢さを実に巧みに示している点が流石乱歩だと思います。


【ネタバレのようなもの】



お金を半分だけ盗む→自演で交番に届ける
もし仮に強盗目的であることが発覚しても、逮捕には繋がらない。これ何気に賢いなと思いました。これのせいで疑われたことを差し引いても、なかなかのトリックじゃあないですか?

No.18 7点 文生 2021/09/24 19:18
いまとなっては少々単純すぎるきらいはあるものの、切れ味鋭い明智小五郎の分析にはやはり引き込まれます。同じ心理分析でもヴァン・ダインが2年後に発表する『カナリア殺人事件』とは説得力が段違いです。この手のジャンルの最高峰の一つだといえます。

No.17 7点 じきる 2021/01/16 23:40
これは面白い。
短編ながら、切れ味鋭く纏まっている。

No.16 10点 タピオカ 2019/08/23 05:45
刑事コロンボを思い出す展開。

心理表を利用した推理も見事でした。

ちゃんとストーリーも落ちがあっていい。

No.15 4点 mediocrity 2019/02/26 15:19
思ったより評価が高いのに驚いた。
途中にある表を5分くらい眺めれば、ほとんど答えが書いてあるようなものだと思った。
屏風の件もよくあるパターンという気しかしない。

No.14 9点 斎藤警部 2015/10/27 13:16
裏をかけ 裏かく奴の 裏をかけ 
裏×裏は 裏か表か  別物か

心理で攻める。論理で抑える。鮮やかです。

しかし一番の美点はサスペンス。
と言うより、スリルでしょうか。

No.13 7点 ミステリーオタク 2015/10/27 10:00
本日は乱歩没後50年にあたる

本作は乱歩の代表的な短編とされているが
正直一週間でそんな能力が会得できるか疑わしい

No.12 7点 ボナンザ 2014/04/07 22:07
初期の乱歩特有の切れ味のよさがある。個人的にはD坂や屋根裏よりも好きだ。
よくこのレベルを六ヶ月連続で連載できたものである。

No.11 6点 蟷螂の斧 2013/02/05 15:28
東西ミステリーベスト(1985年版25位)、2012版ではランク外となる。短編の宿命でしょうか?内容的には好みのものでしたが。

No.10 7点 haruka 2011/07/30 21:52
今なお倒叙モノといえば本作を連想するぐらい色褪せない完成度の高さがあると思う。

No.9 7点 2010/12/27 09:39
冒頭は「罪と罰」そのものといった感じがしますが、その後の展開は当然ながら本家を離れて、独自の倒叙ミステリーを構成していきます。この展開はほんとうに素晴らしい。短篇の中によくこれだけミステリー要素を詰め込んだものと感心します。
短篇でありながら、中身はずっしりと重く、それでいてシンプル。そして物語の雰囲気も抜群(私の好み)です。

No.8 8点 itokin 2010/12/22 19:32
乱歩は余分な表現をしないで話の展開が上手いですね。大仕掛けもないのに最後まで引き込まれました。嘘発見器のない時代の捜査方法で当時では最先端だったのでしょう。明智小五郎の2作目の登場ですが、まだキャラクターが確立されておらず(1作目では金田一耕介みたいだったが)この辺も面白い。

No.7 7点 江守森江 2009/05/22 13:56
小学六年生の時に読んでミステリの世界に迷い込んだ。
モノクロの映画(タイトル不明・心理試験ではなかった)も実に素晴らしかった。
犯人を落とすタイプの作品のお手本。

No.6 8点 シュウ 2008/10/14 23:57
犯罪を完璧にするために色々と知恵をめぐらす主人公蕗屋も面白いですが、逆に何も考えない行動が自分の首を絞める斉藤君が好きです。
心理試験の結果表の二人の答えを見てるだけでも楽しいです。
そういや明智はこの頃からすでに嫌な奴だ。

No.5 8点 あい 2008/10/03 14:48
乱歩の良さが十二分に出た作品。昔の作品なのに「古さ」を感じない作品

No.4 8点 おしょわ 2008/09/21 09:32
乱歩の目指していた本格モノとして秀逸です。
やっぱり乱歩は短編がよいです。

No.3 8点 白い風 2008/03/30 16:54
4,50頁の短編小説です。
近代科学捜査のある今では”心理試験”自体は全く古いものです。
だが、そこに表れる心理状態はある意味普遍的ですね。
心理試験の結果表から読み取った事柄から犯人を問い詰めるロジックの面白さ、今でも全く古さを感じさせない作品だと思う。

No.2 6点 深夜 2008/03/23 11:37
倒叙モノとしては十分面白いと思う。もっと長くして主人公に感情移入させるようにした方が個人的には好みかな。
あとは、当たり前だけど、全体的に古さを感じてしまうよね。

No.1 10点 Tetchy 2008/03/23 10:49
初読は小学生の時。
だからこの点数はその時の感動した点数になっている。

ポプラ社の少年探偵団シリーズを読んでいた中の1冊に織り込まれたこの短編。
あのときの衝撃は忘れらない。
これほどまでの苦労をしても犯罪って見破られるのなら、やはり悪い事はしない方が絶対いい!と子供心に刷り込まれてしまった。
今思うと、この短編って子供の情操教育のいいんじゃないか?

今読むと、もはや擦れからっしの読者になっているので色んな粗を探してしまいそうなので、再読はしないでおこう。
やはり想い出は美しいままにしておくのがいいだろうから。


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