皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ サスペンス ] 人間豹 明智小五郎シリーズ |
|||
---|---|---|---|
江戸川乱歩 | 出版月: 1972年01月 | 平均: 4.33点 | 書評数: 3件 |
春陽堂 1972年01月 |
春陽堂書店 1987年10月 |
講談社 1988年07月 |
東京創元社 2002年08月 |
沖積舎 2008年07月 |
集英社 2016年12月 |
No.3 | 3点 | レッドキング | 2020/03/10 08:03 |
---|---|---|---|
豹人間でなく人間豹てネーミングがよい。猫でも蛇でも蜘蛛でもなく豹てのがよい。 |
No.2 | 5点 | ボナンザ | 2014/04/07 22:35 |
---|---|---|---|
中期乱歩でもっともエログロな作品。吸血鬼から四年も封印されてたからなぁ。 |
No.1 | 5点 | 空 | 2012/05/28 20:44 |
---|---|---|---|
泡坂妻夫のあくまで合理的な『猫女』と違い、本作に登場する悪役は本当にホラー的な存在です。真面目に扱えば『モロー博士の島』みたいにもなりそうに思えます。しかし、事件が終わった後のエピローグになって、一応「人獣混血の説が喧伝された…科学の肯んじない憶測である」という説明がつくだけ。
その荒唐無稽さは、途中でいったん明智の策略にかかって捕えられた人間豹の、安易というか無茶苦茶な逃亡方法にも表れています。『蜘蛛男』等のようなとりあえず納得させる展開など全く無視して、クライマックスのサーカスのテントまで暴走です。逆に縛り上げられてしまった明智の脱出方法の方は、通俗的とは言えさすがに名探偵らしい手際ですが。 こんな事件を引き起こす前に、人間豹とその父親がどんな人生を歩んできたのか、疑問も感じますが、そんなウェルズ的観点はやはり無視しちゃいましょう。 |