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この文庫が好き! ジャンル別1300冊 小説トリッパ-編 |
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事典・ガイド | 出版月: 1998年06月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
朝日新聞社 1998年06月 |
No.1 | 6点 | メルカトル | 2021/04/01 22:59 |
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ミステリー通・ホラー通・SF通・時代小説通になる本、性と愛・子どもの情景・こころの不思議を読みとく本、音楽・映画・手紙をめぐる本、そしてエッセイスト・小説家になるための本…北村薫、池内紀、香山リカら各ジャンルに精通した13人の読み手がお送りするお薦め文庫ガイド、全1300冊。
『BOOK』データベースより。 参考にはなるけれど即戦力にはならない感じ、でしょうか。タイトル通り文庫本のみからの選出で、しかも品切れは駄目という縛りがある為、どうしても選択が狭くなりがちです。しかも発刊当時の1998年から既に20年以上の時を経ているので、少なからず絶版本も含まれているはず。ですから今現在入手できる文庫となると限られてくると思います。 国内ミステリの選者は北村薫で、自身が語っているようにこれは飽くまでベストではなく、好きなミステリという事になるようです。好きな作家が選んだ作品、お薦めの作品でも必ずしも自分に合っているかどうかは分からないもの。ましてや日常の謎の作家ですからね、あまり期待せずに読み始めましたが、幅広く紹介されてはいるものの、やはり偏りはあるようです。ですが、例えば『占星術殺人事件』がホワイダニットとして捉えられているのには、目から鱗が落ちる思いがしました。兎に角トリックが凄いので、なぜ死体をバラバラにしたのかという観点から見たことがなかったからです。 総じて既読本や名の知れた作品が多く、これを読んでみたいと思ったものはほとんどありませんでした。 海外ミステリの担当は法月綸太郎。私的に理屈っぽい印象が強い人なので、興味を惹かれた入手可能なものを調べてみると、想像通り難解そうな作品が多かったですね。広義のミステリという事で、どうやらメタミスやら幻想小説に近いものに当たってしまったようです。 まあとにかく全部で1300冊ですからね、一々解説されていない場合も多く、ジャンル分けされている中でも更に細かく分別されていて眩暈がしそうです。 これだけ並ぶとジャンルの枠を超えて重複している作品もいくつかありました。例えば『ノルウェーの森』『ロリータ』『羊たちの沈黙』などです。 |