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[ SF/ファンタジー ]
蒲生邸事件
宮部みゆき 出版月: 1996年09月 平均: 7.19点 書評数: 52件

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毎日新聞社
1996年09月

光文社
1999年01月

文藝春秋
2000年10月

文藝春秋
2017年11月

No.52 8点 バード 2020/09/21 22:32
これまで宮部作品については、サスペンス系中心に読んできたので、そうでない本作は新鮮だった。本作は歴史要素、ファンタジー要素、本格要素がバランス良くかみ合った良作という印象。あと、個人的に宮部さんの文章はやはり好みだ。

<以下本作の書評ではなく、時間移動について私の考え>

時間移動物を見るたびに
「時間移動した者が過去や未来の自分に遭遇するのは、おかしい」
と思う。(理由は後述)
本作にはそのような場面はないが、死んだ黒井が終盤で登場するので、同矛盾をはらむ設定と思う。

というのも、Aさんが現在から、異なる時代tに移動するとする。そして、時代tには時間移動するAさんとは別個体のAさん(以降この個体をA_tとする)がいるとする。同様に時代tよりε(任意の正数)だけ前、後の時代、にもA_(t±ε)がいるとする。

時間は連続的だから、A_tのtは連続変数であり、A_tの集合は無限集合ということになる。つまり各時代から、Aさんを同時代に集合させたら、∞人のAさんが並ぶことになり、これは明らかにエネルギー保存則と矛盾する。(それとも、全時代のエネルギーの和は保存されてるからいいのかな?)

上記の考察は相対論素人によるものなので、穴だらけとは思います。もし物理(特に相対論)に詳しい方がいたら、ぜひこのテーマについて講義していただきたいです。時間変換のローレンツ変換に何かトリックがあるんですかね?

No.51 3点 もち吉 2019/07/31 19:32
ストーリーを作るのはうまいけど文章はうまくないなぁというのを改めて感じてしまった一作だった。
序盤はかなり退屈したが、特に「~~だけれど。」の言い回しの異様な多さには辟易した。1ページに1回は出てくるんじゃないか?
いつものことながら会話や心情表現の文章がどうもしっくりこない。結構現代風な俗な文章を書きたがるが本来そういうのは苦手な作家なのではないだろうか?そういう意味で文語中心の時代小説に定評があるのは頷ける。そっちのほうが向いているのだと思う。
あとは、主人公の感情をいちいち書きすぎるのも冗長に感じる要因のひとつだろう。
ほとんど全ての登場人物に人間臭さというか所帯じみた感じを受けるのは良し悪しだろうが、自分としてはあまり好みではない。凡人は現実世界で見飽きているしわざわざ小説でまで凡人を見たいとは思わない。
出来事の非日常だけではなく、人間性についてもある程度の浮世離れは必要だと思うな、個人的には。

No.50 7点 測量ボ-イ 2019/07/06 13:55
宿泊したホテルで火事にあい、生命の危機にある主人公が、
時空を超え、二・二六事件に遭遇する・・・
まあ本格ではなく、SF小説ですね。でも内容は良かった
ですよ。

採点は6点+1点(二・二六事件の勉強になったので)

No.49 5点 mediocrity 2019/06/06 02:16
なんとも点数が付けにくい作品だ。
どうでもいい描写が多すぎて、前半はひたすら退屈。正直我慢して読み進めた。2章までは半分削れるんじゃないかとすら思う。3章に入ってもまだかったるいが、4章あたりから流れがよくなってきて、最後はきれいにまとまる。読後感は非常に爽快。
登場人物も全体的に魅力的。主人公が嫌いだと書いてる方が多いが自分は主人公も好きだ。
なお、SFミステリなのだろうが、謎解き要素はおまけ程度。かといってSFとして面白いかと言われると、タイムリープものでは面白くない部類に入るかも。青春小説として読めば面白いのかなあ?
なんだかよくわからないので5点(まぁ楽しめた)ということで。

No.48 5点 いいちこ 2015/09/25 20:37
タイムトラベルや2・26事件といった魅力的で大がかりな舞台装置を用意した長尺の意欲作ではあるが、十全に活かしきれておらず、平々凡々とした軽量コンパクトな結末に収斂。
エンタテインメントとしてのデキを否定するものではないが、ミステリとしての斬り込みは至って浅いと言わざるを得ない

No.47 6点 TON2 2012/11/05 22:29
現代から2.26事件の当日へタイムトラベルするSF的ミステリー。日本SF大賞を受賞した作品だが、この作者の他の凡作のように物語にキレがないと感じました。

No.46 8点 Q-1 2012/05/28 00:00
ミステリ要素は薄めですが、物語自体に引きこまれました。
最後の時空を超えた再会も凄く感動的でしたし、
月並みですが現代は恵まれているなと再確認もできました。

何より宮部作品にしては読みやすい本だと思います。

No.45 7点 isurrender 2011/07/23 00:39
SFはあまり読まないのですが、とても面白い作品でした
タイムトラベルを題材としてるのに、二・二六事件という変わった時代を舞台に選んだのも面白いです
またタイムパラドクスは起こらないっていう発想も斬新でした
ミステリかどうかは微妙なところですが、「なるほど」と思えたシーンも多々あるので、僕としてはSFミステリの範疇に含まれると思います

No.44 8点 E 2010/04/11 23:08
二・二六事件に絡ませたSF?ミステリーですかね。
歴史ものでもあり、時空旅でもあり・・・
ふきさんの可愛さが際立つ☆それだけで十分好きな作品だ!

No.43 5点 touko 2010/02/15 20:44
SF的要素もミステリ的要素も、青春小説を盛り上げるための装置に過ぎないと思います。
で、青春小説としては、まあいい出来なんじゃないでしょうか。

No.42 4点 abc1 2009/09/17 23:54
ああいう能力を持ち出した時点でリアリティはゼロなのだから、それならもっと破天荒に楽しませて欲しかった。

No.41 6点 simo10 2009/09/17 21:15
ミステリとはちょっと違う作品だったんですね。
登場人物はイマイチなんだけど、ふきと主人公のやりとりは姉と弟のようでなんだか暖かいものを感じました。
タイムトラベルの特性を活かしてアクロバティックな展開なんかはなかったのですが、良い意味で淡々と落ち着いて話が進んでいくところに安心感を感じます。
シーン毎の描写も雰囲気が出ておりました。
ラストはほろりときてしまった。
読後感の非常に良い作品でした。

No.40 5点 あびびび 2009/09/14 12:23
もう少し割愛できなかったかと感じた。
分かり切っている部分の解説が長く、その部分は
飛ばしながら読んだ。

ミステリーというより、ファンタジー。
読後感は悪くなかった。

No.39 2点 daiki 2009/06/02 00:43
宮部みゆきの本は期待して読むと、あんまり楽しめないなぁと感じました。

No.38 3点 燕麦細胞 2009/05/06 12:51
典型的読み捨て本

No.37 10点 りんちゃみ先輩 2008/12/13 21:37
SF+恋愛+歴史+ミステリーと全部ひっくるめての孝史くんの冒険小説でした。本当に面白かった。推理小説ばかり読んでいる私ですがSFにも窓を広げようかと感じてきました。爽やかな読後感です。

No.36 9点 ある 2008/09/21 12:58
宮部作品の中で,読後感が一番良かった。
タイムトラベルというものがある時点でミステリ小説とは言えないのは当たり前な気も。
とても印象的な恋愛小説だった。面白い。

No.35 6点 白い風 2008/02/17 18:00
歴史ミステリと云うよりSFの分野が強そう。
巻末の話の良さをかんがみても、減点してしまいました。
二・二六事件の緊迫感などは読んでいて面白かったです。

No.34 9点 マニア 2008/01/02 04:52
ミステリ分は大分低いような気がする。
しかし、歴史SF小説として非常に楽しめたし、なにより読後感が素晴らしかった。寂寥感というか、読み終わったあと心がポカーンと空になるというか・・・。そして、それは物語自体の切なさと、物語を読み終えてしまった事の寂しさが合わさった感情だと理解させられる。

話の流れも秀逸で、素晴らしい傑作!

No.33 6点 くりからもんもん 2007/10/02 22:02
分類的にはミステリではなくSFと思う。空想の時間旅行と現実の二・二六事件を絡めた壮大なSFミステリ。相変わらず超能力に頼ってはいるが、やはり内容は超一流です。
主人公の身勝手さやその変化も計算の内なのでしょう。

さすがに最後はしんみりとしてしまいました。


宮部みゆき
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