[ サスペンス ] レベル7 |
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宮部みゆき | 出版月: 1990年09月 | 平均: 6.55点 | 書評数: 44件 |
![]() 新潮社 1990年09月 |
![]() 新潮社 1993年09月 |
![]() 新潮社 2008年02月 |
No.44 | 7点 | 斎藤警部 | 2019/05/27 22:10 |
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ノークラ オートマ 。。 うすらぬるいサスペンスが不思議と心地良い、平成初期を偲ぶに良い一篇。空気が緩いからこその死角にいつの間にか絡め取られてそうな焦燥感はなかなか得体が知れない。エピローグに担保されているのであろう、いまだ見えざる全貌楼閣の魅惑ダダ漏れ幻想に背中を押され、サスペンスとは別の何物かで満ち溢れる物語は可読性抜群。カットバックされる二つのストーリー両方に登場するあの登場人物のヒカりっぷりったら無え。一方のストーリーでは”目覚めると記憶が無い”若い男女の自分探し assisted by 謎の中年男、他方では失踪した少女の行方を追う大人たち。両者を合わせて呑み込もうとするものの在り処はいったい何処に。。。。
併走ストーリーズがぶつかりそうになるあたりで急遽ユーモア奔出しだすのはいい意味苦笑。終始微妙にゾヅツトゥリックゥがどっかに潜んでねえべかと疑ってしまう思わせぶりな。。 しかし最後の六分の一が激熱だ! いや最後の最後はちょっと緩いかな。真相を無駄に複雑にし過ぎのきらいはあるかな。いちばんの悪役さんさえ最後は妙になんだかハートウォ~ミングで絵空事の国の住民みたい。”実質主人公”の内面やらナニやらにもう一歩踏み込んだ抉りが欲しかったな。 てかむしろその、レベルなんとかを応用した遊びの趣深さと危なさをもっと掘り下げても良かったのでは? 。。。な~んてあげつらったけど、ミヤミユさんの悪い意味のやさしさがいい方向にはたらいたなかなか良い作品、だと思います! |
No.43 | 6点 | いいちこ | 2018/09/03 20:54 |
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冒頭に提示される謎の不可解性と、その後のスリリングな展開から、傑作を予感させる序盤だっただけに、非常に残念と言わざるを得ない。
精神病院の内情はじめ舞台設定にリアリティが皆無で、犯行計画と登場人物の行動に合理性が感じられない。 全般に人物描写の甘さから登場人物に魅力がなく、とりわけ敵役の人物像は至ってチープであり、最重要人物が何の伏線もなく最終盤に登場。 これだけの長尺の末に明かされた真相は極めて平凡。 序盤の大きな貯金にもかかわらず、これらの要素と相殺され、水準をやや下回るサスペンス作品に落ち着いた |
No.42 | 6点 | itokin | 2015/02/26 13:17 |
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記憶喪失、拳銃、5000万円、これは面白くなるぞと序盤は9点、話が込み入ってきた中盤で7点、少しだらつき説明調の終盤で6点です。全般に盛り上がり、感動がもう少しあればなぁと感じました。 |
No.41 | 7点 | バード | 2013/07/03 11:38 |
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短編でも読もうかと思っていたのになぜかこれを読んでいた・・・。
記憶喪失の男女と失踪した少女を追う二つのグループの話が同時並行で進み二つの話が終盤でかみ合う、という話なのだがどうにもそこまでうまく結べてないなぁといった印象がある。どうにも少女の失踪のパートはなくても話として成立する気がする。 長い物語だが中だるみは感じずむしろ中盤は謎が謎をよんで面白かった、それだけに終盤駆け足気味だったのが残念。 でも相変わらず読みやすい文章でよかった。(いわゆる新本格勢でこの長さだったら読むのも大変。) |
No.40 | 3点 | TON2 | 2012/11/04 20:29 |
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前半の記憶喪失の男女が登場するシーンは緊張感が高く、その謎が解けるにしたがい面白くなってきます。
後半の精神病院の部分は現実離れしていて、差別だというクレームが出そうです。 レベル7というキーワードがたいそう重みがあるように見えましたが、実は何のことはない符牒だったというのには肩すかしをくらったような気分です。 |
No.39 | 5点 | ミステリ初心者 | 2012/07/27 09:50 |
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友人にお勧めされ、貸してもらいました。本格ミステリではないと思うので評価が難しいですが、記憶喪失系は面白いですね。
記憶喪失系で、シュワちゃんの映画で火星に行くやつ(トータル・リコール?)を思い出しましたが、そちらのようなどんでん返しがほしかったです。 |
No.38 | 8点 | 白い風 | 2012/05/28 20:01 |
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記憶を無くした二人の男女、手元にあるのは5000万円の現金と1丁の銃。
二人が記憶を取り戻す旅を続けるなかで、徐々に分かってきたのは過去の4名の惨殺事件だった・・・。 サスペンスタッチで面白かったよ! 細かい違和感を残しながらのラスト、上手いなと思いました。 最後のどんでん返しも十二分に楽しめました。 |
No.37 | 5点 | 3880403 | 2011/05/21 18:00 |
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期待し過ぎたので物足りなかった。
やられた感は全く無いし終わりも普通過ぎる。 |
No.36 | 6点 | seiryuu | 2010/07/26 07:10 |
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まあ面白かったです。
悦子は宮部作品らしいキャラだな。 猛蔵が都合よく騙されすぎ。 レベル7はタイトルにするほどかな?と思います。 |
No.35 | 6点 | touko | 2010/02/15 21:29 |
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出だしはすごく面白かったんですが、結末に向かうにつれて、しょぼくなっていった印象の作品。
でも掴みのうまさは光っています。 |
No.34 | 7点 | E | 2010/02/14 19:31 |
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いきなり記憶喪失&仕組まれたような状況設定に引き込まれながら読みました。
でも「レベル7」て表題になるほど重要な言葉かなぁ・・ 自分は深読みしすぎたようで、意外とあっさりな結末。 でも、やはり面白いですね。 |
No.33 | 7点 | sasami | 2009/06/23 10:05 |
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プロローグを覚えていれば最後の展開は読めますね
だからといってそれでだめになる作品ではないですよね 無粋な突込みかもしれませんが無茶な計画がよく上手くいったもんだとは思います。 あとゆかりちゃんはないですね。こんな子供はありえない これにはちょっとひきました・・・ |
No.32 | 5点 | spam-musubi | 2009/06/03 12:31 |
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タイトルから、SFものかと勝手に想像してたら違いました(笑)。
ミステリというよりはサスペンス要素が強いかな。 読みやすい文章と様々な伏線で、あっと言う間に最後まで読ませます。さすが。 とはいうものの、真の主人公の目的は成就されますが、その手段にはちょっと疑問。 あそこまで大掛かりで、運頼み要素の強いやり方はいかがなものか、という気がして しまいました。もし冒頭で2人が警察へ行ってしまったら…もし途中で記憶が戻ったら… もし誰か一人が寝返ったら…、という不確定要素が多すぎませんかね。 ということで最後のハッピーエンドも今ひとつすっきりしませんでした。 |
No.31 | 7点 | レン | 2008/12/25 22:00 |
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タイトルとあらすじに惹かれて、5年間くらい読みたいと思いつつ機会を逸してきた作品です。
現代小説で、こうも善人悪人がはっきり書き分けられているのには、ちょっと違和感を感じますが、オーソドックスなサスペンスとしては上出来です。 甘いもののような小説ですね。疲れたときには効果的。でもずっとこんな作風を読み続けていたら飽きる、という。 |
No.30 | 9点 | しずく | 2008/12/04 02:04 |
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始めて宮部みゆきさんの小説を読んだんですが良かったです☆
ゆかりちゃんがNiceキャラで(笑)した あと怖い所(どんな風に殺されてた)かとかあるかと思えば面白い所もあってなんかいい感じでした?笑 他の小説も読んでみたいです^ ^ |
No.29 | 7点 | Tetchy | 2008/04/20 13:20 |
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印象的な題名と、文庫版裏表紙に書かれた紹介文
「レベル7になったら戻れない」 これが読者に先入観を与えてしまいますね。 私もその1人。 予想していた展開とは違ってましたので、読後はちょっとスケールダウンの感が否めません。 でも最後の1行が好きです。 十数年前に読んだ今でも覚えてます。 |
No.28 | 7点 | vivi | 2008/04/05 18:49 |
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面白かったです♪
何というか、隠された部分が収斂していく様が。 謎解きとか犯人当てとかの分野ではないけれど、 結局虚構の世界、楽しんで読むべきかな~と思いました。 やっぱ、これくらい勧善懲悪でやってくれないと、ね☆ 宮部流「御行の又市」かな~と思ったりもしました。 |
No.27 | 5点 | gink | 2008/03/17 22:59 |
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この作品が私にとっての初宮部。日常における繊細な心理描写が上手いと思った。でもストーリーはかなり印象薄。 |
No.26 | 4点 | シーマスター | 2007/05/28 23:26 |
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一応、サスペンスチックな展開があり、ミステリ的なオチもあると言っていいと思うが、
推理小説を読み慣れた読者がドキドキワクワクしたり、アッと驚いたりするとは、とても思えない。(確かに初心者にはオススメかも) 個人的に一番シラケたのは、現実には千人に一人もいないような正義感の持ち主が(都合よく)3人も4人も登場してくれたこと。 |
No.25 | 7点 | 如月雪也 | 2005/06/05 09:43 |
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宮部みゆきの作品の中では一番好き。 |
宮部みゆき
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