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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ] 初ものがたり 回向院の茂七親分 |
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宮部みゆき | 出版月: 1995年07月 | 平均: 7.40点 | 書評数: 10件 |
![]() PHP研究所 1995年07月 |
![]() 新潮社 1999年08月 |
![]() PHP研究所 2001年05月 |
No.10 | 6点 | レッドキング | 2025/07/03 23:19 |
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全作、食べ物が「お題」の如くに登場する、江戸ミステリ8:江戸グルメ2配合短編集。
「お勢殺し」 醤油売りの女と色事師の手代、女の本気と男の浮気と江戸版アリバイトリック。 「白魚の目」 供え物の稲荷寿司で毒殺された浮浪児五人。悍ましき事件の驚愕の犯人。 「鰹千両」 ただの鰹刺身を千両(一億弱?)で買うと申し出られた魚売り困惑譚の顛末。 「太郎柿次郎柿」 渋柿と甘柿に擬えた、殺しに至る兄弟の宿業譚。 「凍る月」 新巻鮭の消失と悲恋男女の変容・・嗚呼!! 彼はかつての彼ならず・・ 「遺恨の桜」 菜飯、桜茶、桜餅・春の江戸グルメと町娘の男捜しとvs 超能力少年対決と・・ ※ミステリ具合ともかく、池波正太郎ばり江戸グルメ描写旨そ。あの浪人屋台の稲荷寿司と柿洋館、是非、喰いたい。 |
No.9 | 7点 | ALFA | 2022/03/23 09:59 |
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六話すべて回向院の茂七親分が活躍する連作短編集。
茂七とその手下の権三や糸吉のキャラが立っている。 時にワトソン役を演じる謎の屋台の親父もなかなかの存在感。最後まで素性が分からないのもいい。 いずれも人情噺の絡むショートミステリーだが、合わせて味わうべきは、新年の藪入りから翌年のしだれ桜まで巡る季節の風物やおいしそうな食べ物の描写だろう。 |
No.8 | 7点 | itokin | 2013/11/05 13:20 |
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スラスラと読み易いんだが短編のためか深みと、泥臭さに欠けるのが不満(岡っ引きがこれほど活躍できることに違和感を感じるためかな、同心、与力など奉行所組織へのかかわりが希薄なのが気になった)。 |
No.7 | 6点 | 884 | 2004/09/15 19:02 |
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相変わらず宮部らしい。岡っ引きの刑事なら免職ものの行為でも、現代の尺度を持ち出して判断していないところは好感が持てます。 |
No.6 | 7点 | kamomiro | 2003/09/29 12:30 |
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食べ物でココまでひきつけるなんて・・・、「鬼平」みたい |
No.5 | 6点 | 由良小三郎 | 2002/02/26 19:27 |
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「歴史街道」とかいう雑誌に連載された短編集で、一編一編が短くて物足りない感じがしました。登場人物が、何か近代的な感じがして、時代小説らしくない感じもします。気持ちよく読めたのは確かです。 |
No.4 | 9点 | jyungin | 2001/10/26 22:07 |
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美しくてきれい。ある程度、社会に制約のある江戸物の方が、ミヤベの人情節が冴える感じがする。 |
No.3 | 10点 | 美来 | 2001/08/31 15:00 |
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登場人物も良いし,食べ物も美味しそうだし(^^)素敵な1冊だと思います。その食べ物も無理なく「謎」に絡んできて。 続編。。。あるといいけど、出してくれるのかなぁ。。。 岡引の親分が、とても人情味あふれる人で嬉しい(^^) |
No.2 | 9点 | アデランコ | 2001/07/20 17:38 |
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登場人物の一人一人の暖かさがあります。 事件も大きな物ではなく、下町の日常生活を見てるような描き方です。 短編集なのだが、通しで登場する謎を持った人物が出てくるなど、長編のような一冊でした。 稲荷寿司屋が気になるんで、早く続編を出して欲しい。 |
No.1 | 7点 | つよちゃん | 2001/02/24 18:55 |
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江戸時代のおいしそうな食べ物がでてきて、小作品ながら、個人的には1番好きです。食べ物の描写は、池波正太郎や杉本苑子と同じくらいおいしそうで、食べたくなります。続編、まだかなー |