海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 社会派 ]
模倣犯
宮部みゆき 出版月: 2001年03月 平均: 7.68点 書評数: 50件

書評を見る | 採点するジャンル投票


小学館
2001年03月

新潮社
2005年11月

No.50 5点 ひとこと 2023/05/28 20:02
所々面白いのだけれどいくらなんでも長すぎます。サスペンスとして読めば良いかも

No.49 8点 いいちこ 2021/03/26 12:53
力作であり、よく書けている点は、掛け値なしに認める。
ただ、犯行計画にフィージブルでない、ご都合主義的な点が見受けられる点、犯人の行動が犯行動機に対して合理性を欠く点が見受けられ、その点を減点

No.48 7点 Gorgonzola 2020/05/05 12:43
長かったが、心理描写が細かく読み応えがあった

No.47 8点 家問 2020/04/19 22:53
やや冗長だと感じる部分も多く人物の心情表現も極端だと感じる部分はあったが、全体の物語の出来は大変良かった
夜を徹して読み進める経験は久しぶりだった

No.46 8点 take5 2019/05/15 21:50
合間合間に読んで、3日でした。
人物がよく書けているので、すらすら読め、
且、人がなぜ犯罪を犯すのかをよく考えさせられる作品です。
ミステリーとは思えないですが、
タイトルの回収とかは気持ち良いくらいです。

No.45 6点 バード 2019/04/13 11:19
総合的に率直な点数を付けるとこんなもんかと。

関係者が事件に奔走される様に緩急をつけ、見事に読ませており上手と感じた。事件に向き合いつつ被害者遺族がどう生きるか、加害者遺族がどう行動すべきか、栗橋の最初の犯行までの流れ、高井和明のスタンス、ライター側の考え方など、良くも悪くも人が考え行動していて見ごたえがあった。

ただし作中の脚本家?でしたっけ?彼が3流で、奴がでしゃばり始めた後半はできの悪い芝居を見せられてるみたいでだめね。あの程度で一流を語るなんて身の程しらずもいいとこでしょ。タイトルの模倣犯が回収されるシーンは大好き。

No.44 6点 sophia 2014/07/05 19:42
幾ら何でも長すぎる。こんなに引き伸ばさないといけない話とは思えませんでした。私の持論として「長い作品ほど一気に読まなくてはならない」と思っているのですが、物語にそれほど引き込まれず、読むのが苦行になりました。半分ぐらいの分量にテンポよくまとめてくれれば評価は上がったかもしれません。あと、この作者の描く「男」が好きじゃないんですよねえ。善人か極悪人かどっちかしかいない感じで。

No.43 10点 shica 2014/07/04 17:52
ヒロミが「こいつの人生と俺の人生をとりかえたい」とか思うシーンをよく覚えています。犯罪者の身勝手な理屈の部分は、本当に読んでいて辛いですが、読まなければいけない、知らなくては被害者が浮かばれないという義務感が生じるほど、共感してしまいました。時間があるときにじっくり読みたい名作です。

No.42 7点 TON2 2012/11/25 16:27
小学館
上下巻で700ページに及ぶ大作であることとこってりとした描写でなかなか読み進めず、読了までに3週間かかりました。
今日的な社会的事件を扱うことには定評のある作者ですが、この物語はただ自分の思い通りにしたいから殺人を犯す、愉快だから殺すといった日常的には理解に苦しむ話で、犯人たちに全く感情移入できませんでした。
話は、被害者・家族と犯人を追う警察・マスコミ、犯人と家族、また被害者・警察というように進んでいきます。警察もマスコミも、犯人の心理が異常すぎて理解できません。犯人も、被害者の家族も、警察官も、ジャーナリストも心に闇を抱えています。
登場人物たちが皆興奮し、落ち込み、悩み、泣く中で、唯一冷静に自分の信念を曲げずにきた被害者の祖父が、真相が分かった後の最後で「マスコミはこれで事件は終わるというが、孫は帰ってこない。」と酒を飲んで暴れる場面は、人間の感情が理屈だけでは説明がつかないということを教えてくれます。

No.41 8点 ムラ 2012/05/01 22:51
「被害者」「加害者」「それにかかわる人々」と一つの犯罪社会の背景が詰まっている本だった。
個人的にはなかなか贅沢な本。人物の描写にかける時間がハンパない所為で心に来る重みもけっこう大きい。
なによりも大体のキャラが魅力的だった。それぞれのキャラが主人公として輝いてる。
そして、4巻と2、3巻が逆に書かれてたら読者視点の自分も由美子に敵意を向ける側だったんだなぁと感じる(それにしても人変わりすぎた気もしないではないが)
唯一残念なのがピースのラストがあっけらかんとしすぎてること。ここまで書くならヒロミに一冊使ったように、ピースにも一冊使って欲しかった。それが本当に残念。
あれだけ気丈だったおじいさんの本音はよかったんだけど。

No.40 4点 卑弥呼 2011/11/08 01:31
エログロが若干あったけれど、後は下町のおっちゃんとか、ワテクシ社会もまれて色んな事を飲み込みながらがんばってますわ女子とか、陰のある男子高校生とか、いつもどおりの宮部みゆきです。
宮部みゆき作品を読んだことがあるのならば、中居君のDVDレンタルで充分では。

No.39 6点 蟷螂の斧 2011/08/19 07:11
宮部作品の中では、印象に残る作品です。ラストにひとひねり欲しいと思いましたが・・・。映画のラストのほうが、逆に印象に残ってしまっています。好みの問題でいたしかたないです。

No.38 9点 HORNET 2011/01/16 13:49
 個人的に宮部作品の中では一番(まぁ世評でもそうですが)。上・下巻この長さで,2回読んだのはこの作品ぐらいです。ということは言い換えると,謎解きだけが面白かったわけではないということかもしれません。
 娘を殺された有馬氏と少年のつながり,兄が殺人犯に仕立てられ,その無実を晴らそうとする中で相手に取り込まれていく妹,物語の途中で明らかにされる真犯人,ジャーナリストとして事件の解明に取り組む女性・・・物語の筋立て,展開全てが新鮮で,読み終えたあとは非常に充足感がありました。
 ただ,最後に犯人を追い詰める役を,あの人がやってしまったのには少しすっきりしない感じがしました。基本的にその人のことはあまり好きになれなかったので。同じ理由で,続編である「楽園」も読んでいません。

No.37 5点 江守森江 2010/05/23 22:33
自分の求めるミステリとは相容れない作家な気がしてデビュー作以外読んでいなかったのだが、数年前に映画を地上波で放送した時に観て毎度のごとくファジーに原作のおさらいをした。
映画ですら、やっぱり肌に合わないと感じていたが、重さ・長さも加わる三重苦になってしまった。
世間的に高評価な事は理解できるが、理屈抜きで肌が合わないのだから如何ともし難い。
※採点は世間的評価と自分の感情を相殺した。

No.36 7点 sai 2009/11/18 02:21
私は長さは気になりませんでした。著者の細かい描写に感情移入させられ、悲しんだり、辛い思いをしたり、憤ったり、恐怖したり。こういうのってミステリの枠をこえて、本を読むということの醍醐味だと感じるし、そういう意味でいい作品だと思います。

No.35 10点 itokin 2008/01/02 15:25
重くて悲しい作品だが最後まで一気に読まされた。テーマは古典かも知れないが、私はこうゆうのが好きです。いつまでも心に残っている。

No.34 9点 北浦透 2007/12/25 20:40
現代ミステリーの古典です。
「犯罪者」と「事件に関わる人々」を丹念に書いたこと。犯罪者を追うとわかるけれど、これは現代社会のひずみから登場した作品なのかもしれない。
ボリュームはすごいけれど・・・こちらも再読はできないかもしれないけど、やはり傑作です。

No.33 10点 rikipon 2007/06/21 23:18
とにかく哀しくて哀しくて、全ての登場人物に同調してしまい心臓が引き裂かれるような感覚に陥りました。自身が犯罪に巻き込まれないためにはちょっとした勇気と知恵が必要なのだと知りました。大事な人たちを悲しませないために…

No.32 9点 KAM 2005/08/03 01:03
映画を見て「別に本は読まなくていいや!」とか思った人、是非考え直していただきたい。これは読むべき! 長くて重く(内容)て重い(重量)けど、あの読後感はたまらない。この人、すごいや。

No.31 9点 くりからもんもん 2005/06/17 13:40
登場人物の感情が 悲しい ではなく 痛い くらいに押し寄せてくる文章です。正直読み始めなければよかったと思う時期もありましたが、最後には読んで本当によかったと思いました。そば屋の家族、豆腐屋の家族のことを考えると今でも胸が痛いです。他の人が言っているほどには冗長とは感じませんでした。文庫になったらまた読みたいです。


キーワードから探す
宮部みゆき
2023年07月
青瓜不動 三島屋変調百物語九之続
平均:6.00 / 書評数:1
2022年07月
よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続
平均:6.00 / 書評数:1
2021年03月
魂手形 三島屋変調百物語七之続
平均:5.00 / 書評数:1
2020年05月
きたきた捕物帖
平均:6.50 / 書評数:2
2019年12月
黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続
平均:6.00 / 書評数:1
2019年07月
さよならの儀式
平均:7.00 / 書評数:1
2018年04月
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
平均:7.00 / 書評数:2
2017年08月
この世の春
平均:6.00 / 書評数:1
2016年12月
三鬼 三島屋変調百物語四之続
平均:7.33 / 書評数:3
2016年06月
希望荘
平均:6.17 / 書評数:6
2015年01月
悲嘆の門
2014年08月
荒神
平均:7.00 / 書評数:1
2013年12月
ペテロの葬列
平均:7.00 / 書評数:4
2013年06月
泣き童子 三島屋変調百物語参之続
平均:7.75 / 書評数:4
2013年02月
桜ほうさら
平均:7.00 / 書評数:2
2012年08月
ソロモンの偽証
平均:6.80 / 書評数:5
2011年09月
おまえさん
平均:6.00 / 書評数:3
2011年03月
ばんば憑き
平均:7.33 / 書評数:3
2010年07月
あんじゅう 三島屋変調百物語事続
平均:6.50 / 書評数:4
2010年05月
小暮写眞館
平均:6.33 / 書評数:6
2009年02月
英雄の書
平均:5.00 / 書評数:1
2008年07月
おそろし 三島屋変調百物語事始
平均:6.50 / 書評数:6
2008年06月
チヨ子
平均:4.20 / 書評数:5
2007年08月
楽園
平均:6.00 / 書評数:5
2006年08月
名もなき毒
平均:5.62 / 書評数:13
2005年06月
孤宿の人
平均:7.00 / 書評数:2
2004年12月
日暮らし
平均:6.00 / 書評数:2
2003年11月
誰か Somebody
平均:5.45 / 書評数:11
2003年03月
ドリームバスター2
平均:7.00 / 書評数:2
ブレイブ・ストーリー
平均:6.50 / 書評数:8
2002年03月
あかんべえ
平均:6.00 / 書評数:2
2001年11月
ドリームバスター
平均:5.43 / 書評数:7
2001年08月
R.P.G.
平均:5.69 / 書評数:36
2001年03月
模倣犯
平均:7.68 / 書評数:50
2000年07月
あやし~怪~
平均:7.71 / 書評数:14
2000年04月
ぼんくら
平均:8.22 / 書評数:9
1998年10月
クロスファイア
平均:7.09 / 書評数:22
1998年05月
理由
平均:6.44 / 書評数:36
1997年11月
心とろかすような−マサの事件簿
平均:6.25 / 書評数:4
天狗風
平均:6.60 / 書評数:5
1996年10月
堪忍箱
平均:6.00 / 書評数:3
1996年09月
蒲生邸事件
平均:7.19 / 書評数:53
1996年01月
人質カノン
平均:5.00 / 書評数:9
1995年09月
鳩笛草
平均:6.40 / 書評数:10
1995年07月
初ものがたり
平均:7.56 / 書評数:9
1995年05月
夢にも思わない
平均:6.14 / 書評数:7
1994年07月
幻色江戸ごよみ
平均:7.00 / 書評数:4
1994年04月
地下街の雨
平均:6.50 / 書評数:6
1993年10月
淋しい狩人
平均:6.00 / 書評数:11
1993年09月
震える岩−霊験お初捕物控
平均:6.83 / 書評数:6
1993年03月
ステップファザー・ステップ
平均:7.21 / 書評数:34
1992年09月
とり残されて
平均:6.00 / 書評数:9
長い長い殺人
平均:6.30 / 書評数:27
1992年07月
火車
平均:7.21 / 書評数:99
1992年06月
スナーク狩り
平均:6.54 / 書評数:26
1992年02月
今夜は眠れない
平均:6.50 / 書評数:12
1992年01月
かまいたち
平均:6.00 / 書評数:10
1991年09月
返事はいらない
平均:7.00 / 書評数:14
1991年03月
本所深川ふしぎ草紙
平均:6.93 / 書評数:14
1991年02月
龍は眠る
平均:6.97 / 書評数:32
1990年09月
レベル7
平均:6.55 / 書評数:44
1990年04月
東京下町殺人暮色
平均:5.50 / 書評数:14
1990年01月
我らが隣人の犯罪
平均:7.09 / 書評数:35
1989年12月
魔術はささやく
平均:7.02 / 書評数:59
1989年02月
パーフェクト・ブルー
平均:5.89 / 書評数:19
不明
三島屋変調百物語七之続