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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ] 本所深川ふしぎ草紙 回向院の茂七親分 |
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宮部みゆき | 出版月: 1991年03月 | 平均: 6.80点 | 書評数: 15件 |
新人物往来社 1991年03月 |
新人物往来社 1991年03月 |
新潮社 1995年08月 |
No.15 | 5点 | ことは | 2024/09/08 18:47 |
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さすがに語り口はいい。会話だけでキャラクターがイメージできて、練達の語り。
ただストーリーは、定型的かな。そのためあまり高評価にならなかった。 このストーリーだと、現代の設定にしてしまうと映えなくて、時代物にするのでしっくりしている気がする。意図的な選択だとするとうまい。 |
No.14 | 7点 | ALFA | 2022/03/23 10:49 |
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七話通して回向院の茂七親分が登場する、ミステリー風味の人情噺。
一話一話の密度はとても高いがミステリー要素は薄いのでこの評点。 お気に入りは第一話「片葉の芦」。しっかりとしたミステリーの骨格で、「情け」の本質を問う味わい深い話。ただしフードロスのくだりはどうも抵抗がある。まして江戸時代ならなおさらだろう。 同じく茂七親分の出る次作短編集「初ものがたり」と合わせて読むと楽しい。 |
No.13 | 8点 | tocky | 2017/04/09 14:16 |
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読む前は本所七不思議宮部みゆき版かと思ったが、そうではなく、七不思議はあくまで各々の物語を彩るエピソードとして登場する。また、本家の七不思議自体が無関係な逸話の寄せ集めであるのと同様に、各短編間の関連性、連続性はない。要するに七不思議というキーワードで一括りにしたオムニバスである。
出色なのは、第一話「片葉の葦」。すべてを知った結果主人公の心は慰めようのないほど打ちのめされる。この作品集の中で最も後味が悪い物語と言えるが、それだけに気を取り直して前を向いて歩こうとする悲壮な思いが強く印象に残る。 第二話「送り提灯」も中々味わい深い。けれど、もやもやする部分が随所にあって、それらを繋ぎ合わせると「何だか納得が行かない、この話、もっと裏がありそうだ」と勘繰ってしまう。もっともそれこそが、考え過ぎる(猜疑心旺盛な)読者向けに作者が仕掛けた巧妙な罠だったのかもしれない。 |
No.12 | 4点 | いいちこ | 2016/11/08 11:51 |
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私の宮部みゆき読書のいつものパターン。
一個の読物としては相応の完成度であり、特に不満もないが、ミステリとしては淡泊すぎて高い評価はできない。 作者が、どの程度ミステリであることを意識して、本作を執筆したのか不明であるが、本サイトではミステリとして評価 |
No.11 | 6点 | まさむね | 2014/11/03 21:38 |
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岡っ引きの茂七親分が活躍する,時代小説短編集。
ミステリーというよりも,人情モノという側面が強いかな。「片葉の芦」「送り提灯」「落葉なしの椎」が良かったですね。弱いんですよねぇ,人情を前面に出されると。 宮部さんの時代小説をもう少し読んでみようかな,という気にさせられましたね。 |
No.10 | 5点 | 臣 | 2014/10/27 09:42 |
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江戸人情物ミステリー。
サスペンスフルという感じはせず、あくまでも江戸の人情を楽しめるところが、「かまいたち」とちがう点。 収録作は、「片葉の芦」「送り提灯」「置いてけ堀」「落葉なしの椎」「馬鹿囃子」「足洗い屋敷」「消えずの行灯」の7編。 「片葉の芦」が味わい深くて良い。 ただ、江戸物にミステリーを掛け合わせると、やはり情緒や人情が勝ってしまって、ミステリーとして価値のあるレベルには到達しない。しかも短編なので、いつまでもこころに刻まれるかというと、そこまではいかない。 まあ、そういった不満点もあるが、短編時代小説としてみれば、標準以上の作品集であることにちがいはない。 |
No.9 | 8点 | E | 2010/02/27 21:50 |
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時代ミステリーは敬遠しがちだったのですが、この作品を機に好きになってきました。
面白く、心がじんわりとした短編集。 |
No.8 | 6点 | spam-musubi | 2007/09/06 10:29 |
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宮部さんらしい短編集、でしょうか。
あまり強く印象には残りませんでしたが、 電車の中で読むにはいいかも。 |
No.7 | 7点 | 如月雪也 | 2005/06/05 09:44 |
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時代ミステリの短編集でさくっと読めて楽しかった。 |
No.6 | 10点 | HATT | 2004/10/31 09:28 |
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人情もの時代ミステリー。こういうの大好きです。第一話の「片葉の芦」から感動させてくれます。全七話から構成されていますが、全体的に統一感があり、完成度が高いです。 |
No.5 | 6点 | 884 | 2004/09/14 12:09 |
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ハートフルな、それでいて少し苦い、江戸情緒溢れる、とでも言えばいいんでしょうか。全体的に宮部らしい、とは思います。 |
No.4 | 7点 | Dain | 2003/10/16 02:26 |
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さっぱりした作品で面白かったです。時代劇みたいだから・・・と敬遠しがちかもしれませんが、本当にすっきり読めますよ。 |
No.3 | 7点 | 小太郎 | 2003/04/01 23:51 |
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迫力不足というか、食い足りない感じはありますが、すごく綺麗にまとまった短編集です。 |
No.2 | 8点 | アデランコ | 2001/07/10 00:31 |
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登場人物が悲しい過去を持った人ばかり。 感情移入出来ました。 |
No.1 | 8点 | 蛙ライダー | 2001/03/29 21:58 |
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7編の短編集である。江戸物。深川七不思議に引っ掛けているそうだ。 どれも見かけどおりの人たちではない。とろけるほど甘く優しげな人が とんでもなく腹黒だったり、という具合だ。 でも、どの話も最後は救いがあるので同作者のもう一つの江戸物短編集、 ちょっと題名ど忘れしてしまったけれど(迷子札や猫頭巾が出てくる話のやつ) ほど絶望感はない。深川の茂七親分が狂言回しみたいに出てくる。茂七物に入る? |