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[ 本格/新本格 ]
ひげのある男たち
郷原部長刑事
結城昌治 出版月: 1961年01月 平均: 5.91点 書評数: 11件

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東都書房
1961年01月

講談社
1962年01月

朝日新聞社
1974年01月

東京文芸社
1980年07月

徳間書店
1982年03月

東京創元社
2008年06月

No.11 6点 パメル 2023/07/29 06:41
アパートの一室で若い女性が死んでいるのが発見された。殺人事件として捜査されるが、その捜査の過程で被害者の周囲にひげのある男が数名いて、それも一癖も二癖もある人間ばかりで事件解決の糸口がつかめない。さらに捜査にあたる郷原部長刑事もひげを生やしていた。
ひげで始まりひげで終わる、ひげだらけの殺人事件。殺人事件の顛末が、ウィットとユーモアに富んだ口調で語られる。本書はロジカルな系統のパズラーであるが、その出来映えはなかなか。消去法の美学というべきか、終幕とある人物がなす犯人限定の過程はよく出来ている。
捜査会議にぬけぬけと部外者が紛れ込んでしまうというコントめいたところが笑ってしまう。このシーンの意味が明かされる時、作者の用意周到さに唖然とされる。全体的に流れる飄々とした雰囲気と本格ミステリとしての骨格。楽しさの中にも、緻密に伏線を仕掛けて終盤の畳みかけるような論理展開で驚かせてくれる。わずかな手掛かりから真相に到達するまでの論理だけでも十分に読ませる

No.10 7点 斎藤警部 2019/07/30 19:30
「わかりやすく言いますと・・・・・・変なふうに妙なのです」

本作のユーモアはけっこう本気で笑えました。 ごちゃごちゃしてるようで意外とすっきり、ストーリー展開が楽にきちんと見渡せる感じも良い。 露骨にラインマーカー引かれた感じの”明瞭過ぎる手型”の機微がもう少しロジックの四角いリングの中で暴れてくれてもよかったが、、不満とする程でもない。そしてこの大胆不敵な凶器の隠し場所。。あんまり言うとネタバレになるが。。犯人の属性を(作者も、犯人も)最大限に活かした意外性煌めく大型トリックですね! 本作での“ひげ”の現れようを、たとえば某”トランク”や某”樽”の動きのような複雑な意味深さを持たせて操作してみたら、、なんて思わなくもないですが。。

そしてこの締め台詞! ユーモラスな味のあるミステリ、じゃなくて、もうジャンルとして明瞭にユーモアミステリの流儀。それでいてなお本格!!やったね結城昌治!! アリバイに使われた旧いアメリカ映画 「犯人は誰だ」って、ググってみたら本当にあるんですよ(笑)!

ところで私が本作を読んでいて無意識に感じていたちょっとした違和感、その正体はどうやら、こうさんの書かれている
> 登場人物のみが犯人になりうることが大前提となっているのが不自然で
のあたりらしいですな。

本作で結城氏は故意に翻訳調の文体を狙っており、その目的はこの独特の妙にユーモラスな間(ま)を醸し出す事だった、という説もある様です。 (あれ、それって文庫巻末解説に書いてたんだっけ、忘れちゃった)

No.9 7点 Tetchy 2019/05/09 23:45
直木賞作家でハードボイルドの先駆者と呼ばれながら、数々のジャンルで傑作を物にしている昭和を代表する作家の1人、結城昌治氏。その彼のデビュー長編である本書は意外にもユーモアミステリであった。
しかも本書は数少ない結城作品の中でも貴重なシリーズキャラクター、郷原刑事が登場する1編なのである。郷原刑事物は本書を含めて3作あるとのこと。
デビュー長編に登場した刑事を主人公に書き継いだというのが結果かもしれないが、本書における郷原刑事は立派なひげを蓄えた名刑事として名の知られている事や家に拾ってきた野良犬を17匹飼っているといった特徴づけがなされていることから当初からシリーズ化する意向はあったのだろう。

さてユーモアミステリと云っても扱っているのは殺人事件であり、多数の刑事が登場する警察小説でもある。
しかし名刑事と呼ばれている主人公の郷原刑事の、ところどころに挟まれる吐露する心情などが非常に人間臭いところ、そして何よりも捜査の対象となる独身女性殺人事件の容疑者がおしなべてひげを生やしているという妙味にある。そして上述のように捜査を担当する郷原刑事もまたひげを蓄えた刑事であり、とにかくひげ尽くしのミステリとなっているのだ。

さてこのひげ、男性にあって女性にないものの1つである。
最近私は平成における男性がひげを生やすことに対する意識の変化について書かれたウェブ記事を偶然ながら読むことができた。そこにはおおむね次のように書かれていた。
戦国武将の時代ではその威光を示すために生やしたとされるひげは高度経済成長を迎え、サラリーマン社会となった昭和では身だしなみを整えなければならないという観点から男性はひげを剃り、常に清潔であることを強要された。しかし平成になり、無精ひげを生やしても清潔感が滲み出るタレントが多く出たことからひげを生やすことに抵抗がなくなり、無精ひげも違和感なく受け入れられるようになったという。
しかし最近では男性も女性のように美しくあることを求めるようになり、再びひげを剃る風潮になってきたが、以前と異なるのはひげを剃る道具類に美肌効果やひげが生えにくくなる成分が加味され、常につるつるの美しい肌をキープできるのが若者の間で流行っている、といった内容だった。
まあ、この記事の内容の是非についてはそれぞれ異論はあろうが、だいたいの流れは掴んでいると考えられる。従って本書においてひげを生やした男がいやに強調されるのは上の記事でも語られているように、男にひげを剃ることが求められていた時代だからこそ、事件の関係者・容疑者がひげのある男たちであるところが面白いのであろう。
また男はひげに対して特別な思いを抱きがちだ。例えばスポーツ選手は調子がいい時はそれが続くことを願ってわざとひげを剃らないでいるし、また逆も然りで調子が悪いとトレードマークと云われるまでに伸ばしていたを心機一転とばかりにばっさりと剃る者もいる。
また出世して要職に就くと威厳と自身の心構えを変えるためにひげを蓄える人もいれば、ひげがあることで男ぶりが上がるのでわざとひげを生やす人もいる。またある人は相手から表情を読み取りにくくするためにひげを生やすことを選択する。
本書もその例に漏れず、ひげを生やす人物は転職をして心機一転する者やチンピラの親分となって若いながらに威厳を保つために生やす者など出てくるし、出所して新生活のために逆にそれまで生やしたひげを剃る人物も出てくる。
さてひげ、ひげ、ひげと自分で書いていてもしつこくなってきたので本書の感想に戻ろう。

(以下大いにネタバレ)

結城氏が本書の犯人を検事に選んだことが興味深い。というのも結城氏は作家になる前は東京地方検察庁に事務官として働いていた経験があるからだ。従って本書に描かれる郷原刑事たち捜査陣たちがやけに人間臭く感じるのは、それを目の当たりにした経験が存分に活かされているのだろう。
そして事務官として検事の傍にいた結城氏がデビュー長編で検事を犯人にしたのは、検事もまた人であることを強く認識させられたからではないか?
これについてはあまり深く書くと憶測が憶測を生むだけなので敢えて留めておくが、物語の最後に登場人物が呟く、警察を信頼しなかったものが悪いのか、それとも信頼されなかった警察が悪いのかという問いかけが十分な回答であるように思える。

実は本書は名刑事郷原刑事シリーズの1作でありながら事件を解くのは容疑者の1人、私立探偵の香月栗介なのである。
この常に不遜な態度を取り、郷原刑事に苦虫を噛み潰したような顔をさせる探偵が攪乱される捜査陣を尻目に事件の本質を見抜き、犯人へと導くのだ。これもまた事件に携わる仕事を前職に持つ結城氏が敢えてこのような手法を選んだことを考えると、作者の警察・検察に対する不信感の深さを思い知らされるのだ。
特に捜査会議にマスクをした身元不明の人物が紛れながら、警察側、検察側それぞれがどちらかの関係者だろうとして放置するシーンは今までのミステリでも前例のない奇妙な展開でありながら、妙なリアルさを感じる。ちなみにその正体は探偵の香月栗介だったわけだが、当時の警察の一風景を切り取った珍エピソードではないだろうか。
しかし昭和を代表するミステリ作家結城氏もさすがにデビュー作はまだまだ粗さが目立った。ひげのある男たちが登場しながら、もう少しひげについてガジェットを豊富にしてほしかったし、郷原刑事の猫好きもあまり物語に寄与しているとは思えない。

そして最たるものは延々25ページに亘って香月栗介による事件解明の講釈が書かれていることである。しかも見開き目いっぱいに文字が埋め尽くされ、ずっと事件の発端から犯人断定に至るまでの推理の道筋が続くのである。これは今では作品を応募する新人でもしないことだろう。大作家も人の子であったと思わされた場面であった。

さて令和最初の読書はなんと平成でもなく昭和34年に書かれた昭和を代表する作家の1人のデビュー長編となった。しかも意図してこの作品を選んだものではなく、たまたま読む順番にこの本が巡ってきたのだ。

元号昭和と同じ漢字が使われた新元号令和の1冊目に本書を読むことになったのは何かの啓示だろうか?私も50に近づいたことだし、まずはひげでも生やしてみようか。

No.8 5点 2019/04/15 08:52
 管理人含め十数人の人間が住まうさんご荘アパート。管理人安行ラクは電話の呼び出しで六号室の水沢暎子を訪ねるが、彼女は仏壇の前で眠ったように服毒死していた。死因はビールに混入されていた青酸カリ。
 〈ひげさん〉の綽名を持つ名刑事、四谷署の郷原部長が捜査に乗り出し、ドアノブの指紋が消されていたことから殺しと断定するが、さんご荘の容疑者たち・事件の前後に目撃された不審な男・被害者と数十回に渡って旅館に泊まった男など、部長刑事自身を含め捜査線上にはなぜかひげの男ばかりが現れる。
 とりわけ絵描きの傍ら私立探偵を営むどこかとぼけた一号室の男、一文字ひげの香月栗介の存在に向かっ腹を立てながら、郷原部長は捜査を続けるが・・・
 1959年発表。同年7月「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」日本語版第1回短篇コンテストに入選した作者が、早川書房から同年12月に出版した第1長編。日本人には珍しいユーモアミステリですが、以降の作品に比べるとまだ筆致もぎこちなく出来は芳しくありません。
 ユーモアのセンスは光るものの処女作ゆえかサービス過剰気味。東都書房の現代推理小説全集で読了しましたが、併録のブラック短篇「うまい話」の方が出来がよろしい。ギャグはテンポもかなり重要なので、間髪入れずに差し挟まれるとさすがに胃もたれしてきます。
 わりとしっかりした骨格の本格物ではありますが、結局単なる犯人当てのレベルに留まっており、加えて全体に詰め込みすぎな印象。後年のスキの無い著作に触れた後だとやはり「若書きしてんなー」と。構想は決して悪くないんで、もっと熟練してから発表して欲しかったですね。捜査会議に謎のマスク男が現れて引っ掻き回したりとか、そういう場面場面は面白いですし。
 犯人とおぼしきその男に郷原部長がカツ丼を追加注文してやって、逃げられた後で憤激するシーンが個人的には一番ツボに来ました。ですが総評としては「読んでもいいけど別に読まなくても損は無いかな」といった程度です。

No.7 5点 ボナンザ 2017/06/26 19:35
ユーモアミステリの一作。
読者にとっては犯人は登場人物一覧から選ぶものだが、何の説明もなく探偵役までがそのルールに従って犯人を指摘するのはいかがなものかとは思う。

No.6 6点 nukkam 2016/03/22 00:25
(ネタバレなしです) 私は国内ミステリーをそれほど読まず、さらにハードボイルドは苦手ジャンルなので国内ハードボイルド小説の先駆者と評価されている結城昌治(ゆうきしょうじ)(1927-1996)についてはほとんど知らなかったのですが文献によれば国内ユーモアミステリ分野においても先駆者的な存在のようです。1959年発表のデビュー作にして郷原部長シリーズ第1作の本書はユーモア警察小説で本格派推理小説でもあります。郷原部長(どちらかといえば迷探偵の役柄)の空回りする捜査ぶりが描かれているところはユーモアを感じますが、容疑者たちの多くが裏社会系の人間ということもあって乱暴で低俗な口調の会話が多い方が気になりました。本格派推理小説としてしっかりした内容で、犯人の条件に関する推理がちょっと大胆過ぎな気もしますが謎解き伏線をさりげなく潜ませるテクニックが光ります。

No.5 7点 E-BANKER 2012/11/09 22:54
1959年発表。四谷署所属「ひげの」郷原部長シリーズ。
とは言え、事件の謎を解くのは郷原部長ではなく別の探偵なのだが・・・

~古ぼけたアパートの一室で発見された若く美しい女性の変死体。ひげが自慢の郷原部長刑事は捜査に乗り出すが、事件には常にひげのある男の影がつきまとう。犯行当日、アパートの周辺で目撃された不審なひげのある男。被害者と旅館へ頻繁に出入りしていたひげのある男。これらの男は同一人物なのか? 果たして犯人なのか? 一人のひげのある男によって引き起こされた事件は一人のひげのある男によって解決されることに・・・~

瑕疵はあるが、個人的にはそれなりに楽しめた。
とにかく最初から最後まで「ひげ」、「髭」、「ヒゲ」に彩られた作品。
ということは、無論トリックとしては変装による「人物誤認」であり、それを如何にうまく見せるのかが作者の腕の見せ所だろう。
作者としてはダミーの「ひげのある容疑者」を複数用意し、読者をミスリードするというのが基本的なプロット。

フーダニットについてはそれなりに伏線を用意しているし、ロジックはそれなりに効いている。
でもまぁ「それなり」なんだよなぁー。
ロジックは効いてるのに、読後に感じた違和感の正体は他の方の書評を読んでて理解できた。
CCでもないのに、なぜか真犯人の選択肢が妙に○○サイドの人間に寄っているのだ。
(まるで、サプライズ感をどうしても演出しなければならないとでもいうように)
これでは確かに「犯人当て推理クイズ」レベルと判断されても致し方ないかもね。

ただ、個人的には楽しめたし、軽妙な筆致と癒し系(?)の登場人物たちも好ましい。
発表年を勘案すれば、それなりに評価して良いのではないか。

No.4 5点 2012/06/30 13:40
本格的な本格ミステリーですが出来はあまりよくありません。まあ謎解きは論理的にしっかりしているとはいえます。それよりも、やや地味めですが、おとぼけ風のユーモラスな行動や会話のほうがむしろ楽しめます。
この作家については、「軍旗はためく下に」と「ゴメスの名はゴメス」ぐらいしか知りませんが、こういう小説も書いていたことには驚きました。けっこう幅広いのですね。といっても先述の2作は読んでないので、どういう作品なのか、どういう作風なのかは知らないのですが(笑)。

No.3 6点 kanamori 2010/08/02 20:49
四谷署のひげの郷原部長シリーズ第1作。
著者初期のスマートなユーモア本格ミステリで、あやしい容疑者がみんな髭のある男たちというシチュエーションの面白味で読ませますが、本格ミステリとしての出来はいまいち。
なお、郷原部長刑事は別の軽ハードボイルド・シリーズにも登場しますが、そこでもやはり引き立て役です。

No.2 6点 江守森江 2009/05/22 14:39
郷原部長シリーズの一作目。
郷原部長は道化。
被疑者の中から、犯人と探偵当ての両方が楽しめる。
探偵当ては山勘でしか当てられないが犯人は論理的に指摘できる。

No.1 5点 こう 2008/08/27 03:05
 アパートで殺人事件が起き、現場付近でひげのある男が発見され有力な容疑者となるが、一体誰がこの犯人=ひげのある男なのか、という犯人あての小説です。アパートの住人にひげのある男も多く、ひとくせもふたくせもある住人ぞろいでまた刑事もコミカルに描かれ一種ミステリパロデイの趣きです。
 途中まで面白く読みましたが、真相はあまり納得できませんでした。
 登場人物のみが犯人になりうることが大前提となっているのが不自然で現実には被害者の周囲にもっと様々な人々がいるはずなのにまるで読者に説明するかのように作中人物の中から犯人が選ばれている印象です。ミステリでは当然作中人物が犯人の本がほとんどなわけですがこの作品の場合は犯人指摘の部分で違和感を感じてしまいました。
 犯人当てで年代の割には読みやすいので読んでみても損はないかとは思いますが個人的にはまあまあでした。


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