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[ 短編集(分類不能) ]
童話の時代
結城昌治 出版月: 1970年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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中央公論社
1970年01月

朝日新聞社
1974年01月

No.1 6点 2016/03/18 22:42
5編を収録した角川文庫短編集ですが、最後の2編、表題作とその続編『凍った時間』は「優秀な探知能力を内蔵した宇宙衛星が地球を四六時中まわっている」時代(発表された1968年と言えば、アポロ11号が月着陸を果たす前年です)の現実的なスパイ小説です。タイトルの意味は、いわゆる「外套と短剣」的なスパイ時代のことを指しているのですが、皮肉な使われ方がしています。『凍った時間』は、表題作のラスト1段落を受けた作品で、その意味では話が始まる前から結末をネタばらししているとも言えます。
最初の『小指のサリー』は人探しの物語ではあるのですが、ストーリー展開はミステリらしくない、なんとも哀しい結末の作品です。この短編集は実は再読なのですが、最も記憶に残っていたのが『沈む夕日に』の後味の悪いラストでした。逆に『紺の彼方』は全く記憶に残ってなかったのですが、悪くはありません。


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結城昌治
1996年09月
泥棒たちの昼休み
平均:5.00 / 書評数:1
1989年01月
偽名
平均:6.00 / 書評数:1
1988年01月
エリ子、十六歳の夏
平均:5.00 / 書評数:1
1987年07月
終着駅
平均:4.00 / 書評数:1
1983年04月
花ことばは沈黙
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1981年02月
温情判事
1980年07月
炎の終り
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1980年03月
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1979年04月
犯罪者たちの夜
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1975年02月
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1975年01月
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1973年04月
死者たちの夜
平均:6.00 / 書評数:1
葬式神士
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1972年01月
仲のいい死体
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魚たちと眠れ
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1970年07月
軍旗はためく下に
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1970年01月
童話の時代
平均:6.00 / 書評数:1
1968年01月
夜の追跡者
平均:6.00 / 書評数:1
1967年01月
公園には誰もいない
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1966年01月
死の報酬
平均:6.00 / 書評数:1
白昼堂々
平均:6.25 / 書評数:4
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1964年01月
幻の殺意
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あるフィルムの背景
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死体置場は空の下
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夜の終る時
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死者におくる花束はない
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1962年01月
没落
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ゴメスの名はゴメス
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1961年01月
隠花植物
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罠の中
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ひげのある男たち
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