皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ クライム/倒叙 ] 裏切りの明日 |
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結城昌治 | 出版月: 1975年02月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
中央公論新社 1975年02月 |
光文社 2008年08月 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2010/12/27 18:00 |
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”悪徳警官もの”と明示すること自体がネタバレになるもう一つの作品と違って、本書の主人公・沢井は最初から悪徳警官として登場します。そのため、ミステリとしての意外性はあまりないですが、それを犠牲にしてでも、作者はこのテーマをさらに深く掘り下げたかったのかもしれません。
経済犯罪小説とも読める部分は、さすがに時代性ゆえの古臭さを感じるものの、このような人物を主人公とした小説は当時珍しかったでしょうから、国産ノワールものの先駆的作品といえるでしょう。 |