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ベスト本格ミステリ 2014 本格ミステリ作家クラブ編:遠藤武文,相沢沙呼,円居挽,歌野晶午など |
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アンソロジー(出版社編) | 出版月: 2014年06月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 2014年06月 |
No.1 | 6点 | HORNET | 2015/03/08 19:27 |
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「水底の鬼」(岩下悠子)…テレビドラマのロケ場所にある鬼の面に纏わる伝説に隠された真実。よく考えられたオチ。
◎「ボールが転がる夏」(山田彩人)…ユーモアミステリになると思うが、トリック解明のくだりは本格的。 「狼少女の帰還 Return of the wolf girs」(相沢沙呼)…教育実習生が遭遇した日常の謎。ロジックは面白いが終わり方がもうひと押し。 ◎「フラッシュモブ」(遠藤武文)…ストーカーの犯罪とされた一年前の事件の真相を、キャリアとそれに付き合わされる刑事が解決。 「あれは子どものための歌」(明神しじま)…お伽話みたいなミステリ。「絶対に賭けに負けない」力と引き換えに声を失った女。 「ディテクティブ・ゼミナール 第三問 ウェアダニット マリオネット」(円居挽)…水槽の中で死んだ男がどこで死んだかを当てるゲーム。 「黄泉路より」(歌野晶午)…練炭自殺をするグループに突如起こった異変。どんでん返しが面白い。 「紙一重」(深山亮)…土地の相続登記に関わる遺言書紛失の謎を、司法書士が解く。各登場人物の人間らしい本音が肯定的に描かれているところが好ましかった。 「犯人は私だ!」(深木章子)…ちょっと変則的なダイイング・メッセージもの。明かされた真相はなかなか面白かった。 ◎印が自分はお気に入り。 |