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私だけが知っている 第1集 幻のNHK名番組 |
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アンソロジー(出版社編) | 出版月: 1993年08月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 光文社 1993年08月 |
No.1 | 5点 | kanamori | 2012/03/18 17:57 |
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昭和30年代にNHKで放映されたドラマ形式の推理クイズ番組「私だけが知っている」のシナリオ・アンソロジー。
鮎川哲也、土屋隆夫、笹沢左保、島田一男など、当時の”新進気鋭”の推理作家が脚本を書いており興味深く読んだ。夏樹静子はまだ慶応大学在学中か卒業したばかりで、本名の五十嵐静子名義になっている。 史料的な意味合いもあるので、記念すべき第1話「三等寝台事件」など、謎解き物としては不出来の初期作品も収録されてますが、プロ作家が担当した数作は楽しめたものもある。 鮎川の吹雪の山荘もの「七人の乗客」、笹沢の足跡トリックの変形「見えない道」、土屋のリンゴ1個から真相が割れる「死の扉」の3作が印象に残った。また巻末に、NGなしの生放送ゆえの失敗談も載っていて、そっちも面白い。 映像で伏線や手掛かりを提示するドラマ形式という番組の性質上、シナリオだけでは限界があるので、イラストや見取図を載せる工夫もあってよかった。 |