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警官の道 柚月裕子、呉勝浩、下村敦史、他 |
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アンソロジー(出版社編) | 出版月: 2021年12月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
KADOKAWA 2021年12月 |
No.1 | 7点 | HORNET | 2023/01/06 14:58 |
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「孤狼の血」の柚月裕子、「爆弾」呉勝浩、「コープス・ハント」下村敦史、御子柴シリーズの中山七里ほか、今を時めく豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。
・葉真中顕「上級国民」…葬式で出会う遺族という先入観を上手く逆手に取ったラストの仕掛けはなかなか〇 ・中山七里「許されざる者」…実際にあった東京オリンピック前のドタバタをネタにした、作者らしい作品。犬養隼人シリーズ新作。 ・呉 勝浩「Ⅴに捧げる行進」…本短編集の中では一番イロモノだったかな。 ・深町秋生「クローゼット」…タイトルからてっきり殺人現場の実際のクローゼットの話かと思ったら…LGBTの話。なかなか読ませた。 ・下村敦史「見えない刃」…「性犯罪のセカンドレイプ」というテーマ重視で、真犯人探しというミステリとしての興趣はどちらかというとそっちのけ。 ・長浦 京「シスター・レイ」…まさかのハードバイオレンス。現実離れしてるけどかっこいい。 ・柚月裕子「聖」…「男」の正体ははじめから感づいていた。ラストもうすうす予感できたが…それでもまぁいい話。 実力ある作家陣の、アラカルト的な警察小説集、堪能できた。「はじめに」も編集後記的な「あとがき」もまったくない、作品のみの質実剛健(?)な一冊。 |