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怪奇小説傑作集3 英米編、創元推理文庫 |
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アンソロジー(出版社編) | 出版月: 1969年02月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 東京創元社 1969年02月 |
No.1 | 5点 | mini | 2012/08/28 09:55 |
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発売中の創元「ミステリーズ! vol.54 AUGUST 2012」の特集は、”真夏の夜に楽しむファンタジー&怪奇の調べ”
夏に幻想と怪奇特集組むのは早川ミスマガの専売特許かと思ったら創元もやるんだな、早川には早川版、創元には創元版のアンソロジーで合わせよう さて第3巻の特色はと言うと、他の書評を閲覧したら一応アメリカ作家を中心にしているというのだが・・ そうかぁ?、アメリカ作家は第1巻から第3巻まで万遍なく混じっているし、この第3巻目も結構英国作家は多いぞ 結局のところ全3巻通じて”古今英米”ゴチャ混ぜで中途半端な気がするんだよな、1巻だけはアメリカ作家で固める手も有っただろうに、だから創元のアンソロジーって嫌いなんだよ でこの第3巻だが、ホーソーン、ワートン、コリンズ、ラヴクラフト、デ・ラ・メアなど、第2巻に比べて割と1作1作が長めな短篇が多く、その分全作家数が若干少なめな印象を受ける そのせいか全3巻の中では比較的にゆったりと話が展開される作品が多いように感じた ただし長めだからコクが有るという意味ではなくて、コクという点では第1巻の方が古めな分そりゃこってりしている じっくり読むならこの第3巻だが、一般的には第2巻の方が面白く読めると思う、ただし第2巻はモダンホラーが合うかどうかに左右されそうだが 第3巻の目玉作家はやはりラヴクラフトという事になるだろう 怪奇小説という分野への影響度と今の知名度を考えると、生前は無名に近い存在だったというのが信じられない しかしクトゥルー神話のようなスケールアップした世界観は怪奇小説の枠を超えてSF的発想に近付き過ぎてしまっている印象も無くは無い 読者にもよるだろうがミステリー読者が素直にラヴクラフトを楽しめるかというと疑問も有り、むしろミステリー読者からして見ると第2巻収録のL・P・ハートリイのような路線の方がまだ合うのではと思ってしまう 何て言うのかなぁ、例えば 本格以外でもとにかく最後に説明を求めたがるミステリー読者が読むような、例えばJ・P・ホーガンみたいなSF作家を好むような読者にはラヴクラフトは合うと思う 一方曖昧な終わり方も気にしないタイプの読者ならハートリイみたいな方向性の方が合うと思う J・P・ホーガンなんて興味無い私は後者だ |