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ベスト本格ミステリ2018 本格ミステリ作家クラブ編 岡崎琢磨、阿津川辰海、大山誠一郎、白井智之など |
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アンソロジー(出版社編) | 出版月: 2018年06月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 2件 |
![]() 講談社 2018年06月 |
No.2 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2025/01/03 17:16 |
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「ベスト本格ミステリTOP5(004)」(「同2018」の5冊のみ掲載)にて拝読。
①夜半のちぎり(岡崎琢磨) 9点 シンガポールへ新婚旅行中で新妻が殺害された。耳の一部が食いちぎられていた…最後の一行。著者による最初の殺人事件の旨 ②透明人間は密室に潜む(阿津川辰海) 7点 透明人間(人妻)が殺人を犯した。その部屋に探偵と夫が入って来て施錠した。どうやって脱出するかの攻防…動機 ③顔のない死体はなぜ顔がないのか(大山誠一郎) 7点 顔を潰され、指を焼かれた女性の死体。警察は身元確認のため、元夫の連れ子のDNAを依頼するが…動機の新機軸 ④首無館の殺人(白井智之) 2点 雪密室。グロで気色悪いだけ、これはダメだった ⑤袋小路の猫探偵(松尾由美) 5点 髑髏のTシャツを着た男が女性用バックを持って走り去った。その後に警官がやってきて袋小路へ入って行った。目を離した瞬間、警官の姿が消えた…猫探偵のほほえましい推理、テニスボールは不要だったなあ。 |
No.1 | 7点 | メルカトル | 2023/06/18 22:33 |
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本格ミステリ作家クラブが選んだ2017年のベスト本格ミステリ短編&評論のすべて!
小説◎ 夜半のちぎり 岡崎琢磨 透明人間は密室に潜む 阿津川辰海 顔のない死体はなぜ顔がないのか 大山誠一郎 首無館の殺人 白井智之 袋小路の猫探偵 松尾由美 葬式がえり 法月綸太郎 カープレッドよりも真っ赤な嘘 東川篤哉 使い勝手のいい女 水生大海 山麓オーベルジュ『ゆきどけ』 西尾維新 ヌシの大蛇は聞いていた 城平京 評論◎ 吠えた犬の問題 有栖川有栖 Amazon内容紹介より。 人気作家による、本格ミステリ作家クラブが厳選した2017年の短編アンソロジー。 全般的に高い水準を誇っており、それぞれが捻りの効いた、反転や意外な結末が味わえる本格ミステリに仕上がっていると思います。白井智之の『首無館の殺人』は荒さが目立つし、西尾維新の『山麓オーベルジュ「ゆきどけ」』はホワイダニットに拘っていますが、どうにも納得できない感があります。それ以外は特にこれといった欠点は見当たりません。各作家の特色がよく出ているのも好感が持てますし、十分満足のいくアンソロジーと言えると思います。 有栖川有栖の評論ははっきり言って余分だったですね。個人的にはいりませんでした。 尚、余談ですが読んだばかりの『バカミスの世界』に掲載されていた、霞流一の『わらう公家』が02に載っていたのはちょっと驚きました。しかし、この本格ミステリ作家クラブ、分かっているじゃないかと感心したのは確かです。 |