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[ 警察小説 ] クレアが死んでいる 87分署 |
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エド・マクベイン | 出版月: 1962年01月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
![]() 早川書房 1962年01月 |
![]() 早川書房 1978年09月 |
No.2 | 6点 | クリスティ再読 | 2025/03/13 09:54 |
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評者は最近87を大体順に読み出していたから、何となく87を「クリングくん物語」っぽく読んでいるところもある。「警官嫌い」でパトロール警官で、「通り魔」でクレアと知り合い、刑事になって「ハートの刺青」でクレアとの仲が進展し....でこの悲劇。書店での乱射で四人が死亡。その一人がクリングの恋人クレアだった!というこの回。
クリングくんは悲嘆にくれ、それでも捜査に志願するのが痛々しいし、周りの刑事・警官たちもこの事件を「クリング事件」と通称してスペシャルな事件として扱う描写が心に染みる。 今もアメリカでは中絶問題が社会対立になっているわけで、アメリカという国家のややこしさが本作にも反映しているわけだ。この件がクレアという女性の描写にもなっているあたりが、87らしいうまさ。しかし、捜査は行き詰まり....で意外なところから真犯人が浮かび上がる。 なるほど空さんが「エラリーなら」。読んだ人は分かると思います。 |
No.1 | 5点 | 空 | 2019/05/21 23:20 |
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87分署シリーズ第14作ですが、ストーリーの方はともかく、書き方には少々うんざりしたところもありました。舞台の都市アイソラについて、その名前の由来などを延々説明していて、今までそのことについて書いたことがなかったのかなと思ってしまいます。「都会とはときにこんな妙なことをしでかすものだ。」とか「何とか月曜日を廃止する法律でも作るべきではないか。」とか、登場人物の視点からならともかく、客観視点から書かれるとばかばかしくなってしまいます。
で、話そのものは第2作『通り魔』以来のクリング刑事の恋人クレアが被害者の一人になる銃乱射事件ということで、衝撃的であり、捜査小説としてもおもしろく読めていけます。診療所の待合室にファッショナブルな雑誌と一緒にEQMMが置かれていたなんて遊びもありますが、もしエラリーが登場していたら10分で解決していたかも、という気がする事件でした。 |