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[ 警察小説 ] 死が二人を 87分署 |
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エド・マクベイン | 出版月: 1960年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1960年01月 |
早川書房 1977年04月 |
No.1 | 6点 | クリスティ再読 | 2023/08/16 20:46 |
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今日はキャレラの妹アンジェラの結婚式!その朝キャレラは花婿のトミイからの電話にたたき起こされた。トミイの元に送られた小包の中には猛毒の黒後家蜘蛛が....この日、トミイを狙ったと思しい怪事件が次々と起きていく。キャレラは参列者にコットンとクリングを混ぜてトミイの警護に当たらせた。トミイを恨む元戦友がいるらしいので、その捜査をマイヤーに頼んだ...結婚式は無事に終わるのか?
という話。だからシリーズ内でもかなりの変化球。キャレラのプライベートの描写が多いから「日常回」といった印象。「何が起きるのか」というスリラー的な興味で引っ張るので、「謎解き」的側面はほとんどない作品。 でなんだけど、これたとえば「真昼の決闘」とか「終着駅」「十二人の怒れる男」といった、いわゆる「リアルタイム劇」、劇中時間と上演時間とが一致して展開する映画や演劇を意識して模した作品みたいだ。小説だから厳密にどうこうじゃないけども、時間経過を飛ばしたいときには、同時進行のたとえばマイヤーの捜査に話を振り、あるいはキャレラの父親の視点に振ったりとか、そんな振り合いで小説が進行していく。「ドキュメンタリタッチ」とか言っているが、そういう叙述技法である。 まあでも評者、日常回が好きなタイプでもある。面白く読めた。 あ、ちなみにラストでは、キャレラの妻ティディが双子をご出産。おめでとうございます。 |