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[ 警察小説 ] 被害者の顔 87分署 |
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エド・マクベイン | 出版月: 1965年01月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 早川書房 1965年01月 |
![]() 早川書房 1976年01月 |
No.1 | 5点 | クリスティ再読 | 2025/01/12 13:57 |
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87の5作目。コットン・ホーズの登場回かつハヴィランド退場回。なんとなくハヴィランドが殉職してホーズが移動、ってイメージだけど、実は違う。わずかだが重複在籍期間がある。
同じく肉体派刑事、というわけだが、ハヴィランドが暴力刑事で拷問を辞さないダーティ刑事なのに対して、ホーズは女好きはあってもスマートなんだよね。よく考えれば、コットンという名前自体、コットン・マザーにちなんでいる(作中で明言)わけで、伝統的ニューイングランドのWASP出身というのは明白。海軍上がりでも育ちはいい。本作で描かれる「ホーズくん、いきなりやらかす」も、そういう「育ちのよさ」が原因だったりもするんだろう。まあそれも87の洗礼と呼ぶべきだが。 で、酒場で殺された「千の顔を持つ謎の女」の事件と、八百屋強盗の巻き添えを喰らうハヴィランド刑事の事件と、2つの事件があるが、大した関連はない。どっちもそう面白い意外な真相でもない....う~ん、困った。通常営業と言えば通常営業だけど、とくに盛り上がるわけでもない。凡作、ということになる。 酒場の事件の「なぜこんないろいろな顔が?」というあたりに、意外さがあれば印象が違うんだろうけどもねえ。ちなみに「結婚を女性が唯一勝負可能な投資」と割り切る女性がなかなか印象的。まあそんな「女性一般」の謎だったら、ミステリの謎にするのもどうか、とも思う。 |