皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 誘拐作戦 |
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都筑道夫 | 出版月: 1962年01月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 6件 |
![]() 講談社 1962年01月 |
![]() 中央公論新社 1976年02月 |
![]() 東京創元社 2001年08月 |
![]() 徳間書店 2022年08月 |
No.6 | 6点 | みりん | 2025/01/22 18:22 |
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2人の作中キャラが交互に記述していく一風変わった1962年の誘拐ミステリー。誘拐なんてハイリスクな犯罪を行うには相応の動機が必要となるが、本作は見事にクリアしていたと思う。天藤真『大誘拐』のようなドタバタ感と犯罪内容のブラックさがミスマッチか…と思いきや、なるほど!遊び心がどこか泡坂妻夫っぽい?と思いつつ都筑道夫の方が先か |
No.5 | 6点 | 人並由真 | 2025/01/02 08:37 |
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(ネタバレなし)
仕掛けの一部は見え見えながら、最後のサプライズの波状攻撃にはちょっと感入るものはある。 とはいえ一番の反転は、某・海外作品で……。まぁ、確実にこっちの方がそれより先なんだけどね。 財田家周辺の軽いドタバタ騒ぎなど、天藤真に近い線を狙ってるのだろうけど、小説としてもうひとつ味わいに欠ける感触は本作の弱点。まあその辺は、こういう趣向(作中の設定)ゆえの仕様なので、と言われたら、仕方がないのだが。 それでもトータルとしては、完成度が高めなのは、認めなきゃいけないだろう。 |
No.4 | 6点 | ボナンザ | 2023/06/04 16:11 |
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最後まで書いてから思いついたオチなのでは?というくらい無理のある序盤だが、細かいこと気にしなければ面白い。 |
No.3 | 7点 | 虫暮部 | 2019/08/14 12:51 |
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九歩目まではトリッキーな展開と文体を楽しめたのだが、最後の一歩で明かされる真相がどうもいけない。
以下ネタバレ気味:犯人Xの目的の為には多少の人手が必要だが、犯人Yの目的についてはそうでもない。手を組んでこんな芝居じみた計画を企む必然性が、犯人Yにとっては乏しいように思う。せいぜい“相手方が計画に気を取られて油断する”と言ったファジィで心理的なメリットしか見当たらない。それならそれでいいので、作中でそういうことを明言して欲しい。 |
No.2 | 7点 | kanamori | 2010/07/03 20:38 |
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長編ミステリの4作目。
過去3作は、いずれも叙述方法にユニークな工夫を凝らした作品でしたが、本書も二人の誘拐犯人が交互に犯行過程を綴っていく体裁をとっています。 軽妙なユーモアと先の読めないプロットで読者を煙に巻きながら、ラストでの反転がきれいに決まっています。 |
No.1 | 7点 | こう | 2008/05/31 00:46 |
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これも都筑道夫面目躍如の作品です。その名の通り誘拐物ですが裏表紙に書いてある通り美女誘拐に成功し完全犯罪を成し遂げた真犯人がその経緯を原稿に起こして伝えるというスタイルです。奇数章と偶数章では明らかに違う書き方をしており、誘拐作戦の行方と犯人は誰かが最終章で明かされます。また原稿が書かれた動機(?)も明らかにされます。
発端の部分がかなり成功の確率が低く誘拐作戦の実現性は疑問がわきますがストーリー自体は面白いです。 また最後の部分は泡坂妻夫や作者の「猫の舌に釘をうて」につながる所があります。 昭和30年代の話で古いのはどうしようもありませんが個人的には楽しめました。 |