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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ] 新 顎十郎捕物帳2 |
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都筑道夫 | 出版月: 1988年10月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 1988年10月 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2012/12/29 20:43 |
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ふだんは大名屋敷の中元部屋で酒を飲んでブラブラ遊んでいるが、手下のひょろ松が事件を持ちこむと快刀乱麻で謎を解く、久生十蘭が生み出した北町奉行所の”顎十郎”こと、仙波阿古十郎の捕物帖パスティーシュ第2弾。
衆人環視の密室状況下での人死にで敵役・藤波友衛が疑われる「三味線堀」や、座敷牢という密室での殺人を扱った「貧乏神」などの不可能興味で読ませるものから、花嫁衣装を着た幽霊「亀屋たばこ入」、ドッペルゲンガーの殺人「離魂病」などの怪奇趣向のものまで、江戸時代のウンチク話を交えた名調子が楽しい。 贋作と言うより都筑道夫の捕物帖のテイストが強く、途中で顎十郎が砂絵のセンセーとダブッて見えてきました(笑)。なお、個人的ベストはプロットが最後まで凝っていて完成度が高い「貧乏神」。 |