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[ 本格/新本格 ]
退職刑事4
旧題『退職刑事健在なり』
都筑道夫 出版月: 1986年09月 平均: 4.20点 書評数: 5件

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潮出版社
1986年09月

徳間書店
1990年11月

東京創元社
2003年03月

No.5 4点 ボナンザ 2019/01/16 22:27
悪くはないが、話の展開、アイディア、論理など明らかに3までに劣る。

No.4 3点 nukkam 2014/08/13 20:00
(ネタバレなしです) 1986年出版の退職刑事シリーズ第4短編集ですが徳間文庫版では「退職刑事健在なり」というタイトルで、続く第5短編集(1990年)が「退職刑事4」というタイトルで出版されました。これが創元推理文庫版だと第4短編集が「退職刑事4」、第5短編集が「退職刑事5」で、とてもややこしいことになっています。後発出版の創元推理文庫版の方がタイトルに配慮すべきでしたね。とにかくここでは第4短編集の感想を書きますがマンネリ打破を目指したのか新趣向に取り組んでいます。メッセージの謎解きを扱っているのが特徴です。ミステリーのメッセージの謎解きというと何と言ってもダイイング・メッセージが頭に浮かびますが、本書のメッセージは犯罪予告だったり、本への書き込みだったり、容疑者からの挑戦だったり、未完の小説だったりと実に多彩です。なぜ雨の日に花火を買いに行くかの謎解きかと思えた「線香花火」さえもメッセージの謎解きになっています。作者の挑戦意欲を誉めてあげたいところですが、残念ながら趣向倒れにしか感じられません。そもそも謎の魅力が弱いし、推理というか解釈というか説明が論理的でないので説得力という点でも弱いです。

No.3 4点 E-BANKER 2011/06/21 23:04
国産安楽椅子探偵物の定番「退職刑事シリーズ」の第4弾。
徹底したロジックが特徴的だった1~3に比べるとやや変化が見られます。
①「連想試験」=大昔にあったNHKの番組「連想ゲーム」をなぜか思い出した。連想自体は事件の本筋とあまり関係がない気がする。
②「夢うらない」=全体的には本シリーズらしさを感じる1編。
③「殺人予告」=まるで1編の「詩」のような殺人予告に纏わる謎を解く・・・と書くとカッコいいんですが・・・
④「あらなんともな」=本シリーズに登場するサブキャラ、推理作家の椿氏の友人が残した作品の謎を解く。あまりパッとしない。
⑤「転居先不明」=プロットそのものは短編らしくていいと思うが・・・如何せんラストが不満。
⑥「改造拳銃」=2度も息子の改造拳銃で殺人を犯した父親の謎。動機解明がメイン。
⑦「著者サイン本」=ある本の余白に書かれた物騒な落書きを巡る謎。
⑧「線香花火」=昔の東京の風俗や落語、歌舞伎など、作者の好みが窺える。(本筋と関係ないが・・・)
以上8編。
正直いって、1~3と比べると明らかにクオリティはダウンしています。
まぁ、やりたいことは一応前3作でやり尽くしたんで、「違う趣向を取り入れて」ってことだとは思いますが、本シリーズに求めるものとは違っている。
マンネリズムは念頭に入れて書き始めた本シリーズですが、さすがにここまで重ねてくると、ちょっと方向性を変えなければという感じになっちゃったんでしょうね。
(まっ、1~3を読めば本シリーズは十分ってことですかねぇー。)

No.2 5点 kanamori 2010/06/28 18:15
シリーズ第4弾の初出時タイトルは「退職刑事健在なり」。
番外編のような感じを受けるのは、謎自体があまり魅力をうけないのと、いずれも被害者などの事件関係者が残した謎の言葉を解き明かすというパターンが繰り返されているためか。

No.1 5点 VOLKS 2009/03/02 22:16
中だるみ感、満載気味(汗)
「3」までの面白みはどこへ消えてしまったのだろうか。


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都筑道夫
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