皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ SF/ファンタジー ] 宇宙大密室 別題『フォークロスコープ日本』 |
|||
---|---|---|---|
都筑道夫 | 出版月: 1974年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 3件 |
早川書房 1974年01月 |
徳間書店 1982年04月 |
東京創元社 2011年06月 |
No.3 | 7点 | 虫暮部 | 2024/09/05 12:00 |
---|---|---|---|
作者唯一のSFオンリー短編集、と紹介するには幅が広くて、SFとは? と尋ね返したくもなるが、それはともかく。
都筑道夫のミステリの欠点は、奇妙な状況(密室に死体、等)が作られた “理由” を重視する割に、その説明が不自然で回りくどいことだと思う。SFならば奇妙な状況自体が前提(タイムマシンがあった、等)なので、説明に汲々とする必要が無い。 だからかどうか、変なところに力が入らず自然に読める作品が揃っている。「頭の戦争」結末の落差に天を仰いだ私。 コンセプトは割とありがちだが、【民話へのおかしな旅】のパートは “なめくじ長屋捕り物さわぎ” の派生物(とはちょっと違うかな?)、神も天狗も容疑者に含める世界観で、あちらはしかしやっぱり人間、こちらは本当に神が犯人もアリ、と言う対比になっているように思った。 |
No.2 | 7点 | 卑弥呼 | 2011/08/18 22:21 |
---|---|---|---|
SFかと思いきやミステリと思いきやバカミスでした。
ショートショートでは物足りない、意外な結末好きが、通勤時間のお供にというのであれば、長持ちするベージ数です。 好き嫌いがありそうなので採点はきびしめ。 |
No.1 | 4点 | kanamori | 2010/08/12 18:16 |
---|---|---|---|
初期のSFミステリ系短編集。
表題作の「宇宙大密室」だけは、囚人用惑星を舞台にしたハウダニット&フーダニット・パズラーの佳作。 しかしながら、残りはSF寄りのコント小説とかお伽話を題材にしたSFパロディが大半で、ちょっと期待外れの内容でした。 |