皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 人狼城の恐怖 二階堂蘭子シリーズ |
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二階堂黎人 | 出版月: 1996年04月 | 平均: 7.74点 | 書評数: 31件 |
講談社 1996年04月 |
講談社 1997年09月 |
講談社 1998年01月 |
講談社 1998年09月 |
講談社 2001年06月 |
講談社 2001年07月 |
講談社 2001年08月 |
講談社 2001年09月 |
No.31 | 10点 | 密室とアリバイ | 2023/05/01 20:57 |
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非常に長い…が至高の一品 |
No.30 | 9点 | レッドキング | 2022/08/23 22:25 |
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二階堂蘭子シリーズ第五弾。 「史上最長(ホントかいな)の本格ミステリ」らしい。
( 密室一室につき3点満点で加点。) 首引きち切り密室に、3点。(これすげえ) 首四肢切断密室に、3点。(これもいいな) 甲冑殺人消失密室に、3点。(模範的ね) 夫妻首切密室・生首消失密室(なんちゅう乱歩)は併せて2点・・計11点! ※文句なく「密室の帝王」 !(^^)! が、密室作成の目的が言い訳がましく(それやりたかった、でいいじゃん)-1点、重ねて主犯設定と物語構造に-1点、 城構造=メイントリックには+2点、が、実行犯多すぎ-1点、探偵ヒロイン魅力薄く、それ以上にワトスンキャラうざ過ぎ-1点、で、総計9点。 ※長さともかく、これ、おそらく本格ミステリ界のThe King of Kings・・・それほど好きにはなれんが・・ |
No.29 | 9点 | smt419 | 2022/05/05 11:38 |
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とにかく長い作品で、大掛かりなトリックが隠されている。その大掛かりなトリックは秀逸なものではあるが、なぜ、犯人はそのようなトリックを講じたのかという部分が今一歩説得力に欠ける(もっと簡単な方法で目的を達成できたのではないか、ということ)。まあ、そういうことを言い出したらもともこもないのかもしれない。作者の最高傑作であり、日本の本格ミステリーの歴史の中で十本の指に入る傑作であることは間違いない。 |
No.28 | 10点 | 桂光秀 | 2017/03/25 23:37 |
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リアルさの欠片も無い作品だが、ロマンス派の私には国内最高の作品です
中世の城が不気味な雰囲気を醸し出しているが、実はこの舞台がトリックの肝、 他の設定では成立しません。 4冊で長いと思われるかもしれませんが、20冊分以上のアイデアがつぎ込まれているので、あっという間に読んでしまったという感じです。 読んでいて贅沢感を感じられる程の数々の密室トリック(特に2つが秀逸)に脱帽です。 彼の作品は、ディクスン・カーを読んでいればより楽しめますが、この作品を楽しめる人はカーも気に入るでしょう。 是非アニメで映像化して(実写化は無理なので)より多くの人に知ってもらいたい作品です。 |
No.27 | 7点 | あのろん | 2014/05/29 21:19 |
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ドイツとフランスで見たことあるような殺人が繰り返される…
これでもか、これでもかと、トリックの宝石箱や~という感じで、ちょっと食傷気味。 城の構造は読めてしまったし…。 ああ、でも瞬間首切りトリックには唸りました。 とはいえ、4冊もあるのに読み始めたらサクサク、で一気読み。 この城に行ってみたい~!!この世界観に浸ってみたい~!感で高得点。 |
No.26 | 6点 | ボナンザ | 2014/04/08 01:25 |
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かなり強引な展開だが・・・。
個人的には出題編で感じたわくわく感が解決編では持続しなかった。 |
No.25 | 9点 | アイス・コーヒー | 2013/08/05 20:06 |
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ドイツ・フランスの国境線上に屹立する双子の城・人狼城。それぞれの城で同時に発生した殺人事件は、不可能の連続であった。悪夢の殺人事件の、残されたわずかな痕跡をもとに、二階堂蘭子は「ハーメルンの笛吹き男」や「人狼」といった伝説にかかわる真実を発見する。
世界最長のミステリの全四冊のボリュームは想像を絶するものであった。最初の二冊、ドイツ編とフランス編での不可能犯罪はよくできたものだ。一つ一つにこだわりがあり手抜きがない。さらに、酷似した二つの本を、読者に飽きさせずに読ませるところも作家の能力である。 そして物語の根幹ともいうべき大トリックも、素晴らしく完成されていて、感嘆した。そして城全体の謎に関する真相や、動機も意外かつ論理的で、非常に楽しめた。問題点は詳しく説明されていない点が多くあることだ。よく考えれば合理的な説明がつき、解決する謎なのだが、もう少し蘭子に丁寧に解説させるべきである。 しかし、この作品はまさに本格ミステリの集大成的な作品であり、これを読まずして本格は語れないだろう。 |
No.24 | 8点 | TON2 | 2012/12/10 17:56 |
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講談社NOVELS
実に長い物語で、読み終えた自分にごほうびで+1です。 ドイツとフランス国境にある城が舞台ですが、ナチスの思想がらみとなると、やはり日本では展開できないのでしょうね。 名探偵二階堂蘭子は二十歳の女子大生ですが、あまりに論理的かつストイックで、非人間的で魅力が薄いと感じてしまいました。 |
No.23 | 7点 | mozart | 2012/08/01 14:17 |
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確かに、質/量ともサクサク読める作品ではないかも知れませんが、リアルタイムで読んでいた当時の感想としては、それほど長さは気になりませんでした。むしろ、次作、次々作・・・が書店に並ぶのを心待ちにしていて、発売と同時に購入・一気読みをするほど気に入っていました。特に、ドイツ編、フランス編については、サスペンス感や雰囲気も申し分なく、解決編(=探偵編+完結編)でこれがどのように決着をみせるのか、大変ワクワクしながら何度も読み返していました。
二階堂蘭子については、好みが分かれるところでしょうが(世の中には蘭子ファンもいるのでしょうが)、私自身は単なる謎解き用解説員だと思って読んでいるので、それほど気になりませんでした。 |
No.22 | 6点 | ZAto | 2010/10/17 20:40 |
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小説家に対して大変失礼な話だが、解答編は口頭で聞かされても『人狼城の恐怖』という小説の印象はそれほど変わらなかった気がする。
むしろ、その方が二階堂蘭子というキャラクターへの嫌悪感や、義兄という設定の叙述者である二階堂黎人の鼻につく大袈裟なリアクションにフラストレーションを溜めることなく純粋に人狼城のトリック、プロットに感心できたのではないかと思う。 |
No.21 | 10点 | E-BANKER | 2009/10/08 23:09 |
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100冊目の書評は是非この作品でと思ってました。
とにかくいろいろな意味で「すごい」作品であるのは間違いないと思ってます。 第一部の「ドイツ編」が刊行されて読破して以降、「フランス編」「探偵編」「解決編」ととにかく刊行されるのをいつかいつかと待ちわびてました。 2つの城で「これでもか」と起こる怪奇&ミステリアスな事件の数々、招待客に迫り来る魔の手・・・読みながら何とも言えない気分にさせられましたね。 確かに、矛盾もかなりあるでしょうし、特に人狼城に関するあの秘密は、さすがに違和感に気付くだろう!とは思いましたが、とにかく作品の迫力とボリュームだけでも10点の価値はあります。 まぁ、ある意味こんな馬鹿げた作品を出す作家なんてもう出てこないでしょうね。 |
No.20 | 7点 | nukkam | 2009/01/23 11:03 |
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(ネタバレなしです) 1996年から1998年にかけて出版された講談社文庫版で実に4巻2500ページ超から成る大作、いや巨大作の二階堂蘭子シリーズ第5作の本格派推理小説です。量も凄いが内容もぎっしりで、いたずらにページを水増ししている感じはうけません。怪奇小説風になったりSF風になったり巨大な悪の存在がほのめかされたりグロテスク表現がかなりきつい箇所もあるし、締めくくりも端正な本格派とは程遠いので肌が合わない読者もいるでしょうが大変な力作には違いありません。読み終えた時の充実感はかなりのものです(あまりの厚さに読み始めるのに覚悟が必要ですが)。なお「地獄の奇術師」(1992年)のネタバレが作中にあるのでまだ未読の人は本書を後回しにすることを勧めます。 |
No.19 | 6点 | かづき☆ | 2009/01/21 15:24 |
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長い割には、すっと読み切ってしまいました。
第1部「ドイツ編」は特に面白い上に雰囲気がよくて、ドイツの古城に行ってみたくなりました。 でも、第2部「フランス編」でオカルトSFみたいな展開になって“オイオイ・・・”と少しテンション下がりまして、 第3,第4部肝心の謎解決が微妙でした。 銀の狼城、青の狼城の造りや謎解きは面白かったんですけど、 蘭子の性格や語り手である黎人の大げさな驚愕や怯えようがしつこくて、返って冷めてしまって恐怖も何も感じなくなりました。 せっかくの舞台が台無し。淡々と書かれていた第1部が一番面白かったような気がします。 二階堂蘭子シリーズ他も読んでみようかな。 |
No.18 | 8点 | いけお | 2009/01/08 11:42 |
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やや強引なプロットの上に確かに長いが、それなりに上手くまとまっていて楽しめた。
なんとなく京極堂シリーズっぽさが感じられた。 |
No.17 | 9点 | makomako | 2008/09/16 20:20 |
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当初1部2部と進んで3部が解決編ということとなっていたのに3部はなんと探偵編。4部の解決編の発売まで当分待たされているうちに最初のほうを忘れてしまい(頭が悪いのです)もう一回読みなおした覚えがある。再読にもたえる二階堂の代表作と思う。 |
No.16 | 10点 | teddhiri | 2008/08/24 21:19 |
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城のトリックと密室トリックの小説。非常に面白かった。ただ探偵役の二階堂蘭子は嫌い。
追伸 密室トリックですが「翼ある闇」を最近再読したためか相対的にインパクトの面で評価が下がってしまいました。 あと密室の発見者に関しても引っかかってきました。ただこれを読んだ後、もうコード型本格は読む気しないとしばらく感じたのも事実なのでこの点数にしておきます。 |
No.15 | 5点 | ElderMizuho | 2008/08/14 23:02 |
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これだけの長編を挫折することなく見事に纏め上げた作者の努力と筆力には敬意を表したいと思います。
が、内容は正直・・アレかな。これだけの長編だから無理はあちこちで生じるのは仕方ないにして、ラストのあの展開はさすがにやめてほしい。 大作の大団円って雰囲気をだしたかったのかもしれないが、何年前のマンガだよと突っ込みたくなります。 |
No.14 | 10点 | サトラップ | 2008/05/25 12:54 |
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プロット、トリック、そして物語の設定と、どれをとってもすばらしいと思う。
特に、第一部と第二部で次々出てくる謎が、最後にきれいに収束するのがすばらしい。 読みやすさも、第二部の前半をのぞけばすらすら読める。 トリックに関しては若干論理性に欠けるものの、二階堂黎人の意見が”ロジックよりトリック”なのでそこは考え方の問題かな?とは思う。 「世界最長のミステリー」の名に恥じない秀作であろう。 |
No.13 | 7点 | ばやし | 2005/05/16 17:09 |
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最初はただただ長い事に嬉しかったです、でも物語も終盤に近付くとまだ終わらないで〜(泣)っと必死に訴えてました(笑) |
No.12 | 10点 | ルルファー | 2005/05/01 14:44 |
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これだけの質の物をこれだけ長い間読めたのだから至極満足。 |