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[ 本格/新本格 ]
軽井沢マジック
水乃サトルシリーズ
二階堂黎人 出版月: 1995年06月 平均: 4.67点 書評数: 15件

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徳間書店
1995年06月

徳間書店
1997年11月

講談社
2008年09月

No.15 4点 レッドキング 2022/11/03 00:46
水乃サトル・マジックシリーズ第一弾。ホテル部屋と列車内で同じ凶器で刺殺された夫妻、眼球を抉り抜かれた作家に、屋根上で怪死したジャーナリスト、繋ぐ「環」はカルト教団。凶器移動・眼球・屋根上・うーん、この作者にしてはいずれもイマイチのネタで、骨格も捻りも「女王国の城」言うに及ばず「弥勒の掌」と比べても、スナオ過ぎかな、と。

No.14 5点 mediocrity 2019/08/06 06:39
時事ネタが非常に多い。ギャグにしろ雰囲気にしろ今となっては滑っているとしか思えないが、当時読めば楽しかったのかもしれない。どう見ても浅見光彦を意識してるが、関西弁でいう所の「バッタもん」感がすごい。水戸黄門的なシーンは特に。
正直言って、発売24年後に読まれることを想定して書かれている本ではないと思う。ましてや大真面目に書評されるとか。仮に目の前で1点付けたところで作者は何とも思わないだろう、多分。文章もわざと素人ぽく書いてるでしょこれ。

<以下ネタバレあり>
・人物に関して、実は○○は××だった!言うのがいくつかあったが、1人だけ面白かった以外はベタ過ぎて苦笑。
・眼球を取り出した理由はちょっと無理があると思う。他人のアレはそう簡単に使えない(自分の昔の物ですら合わないのに)。9割方裸眼の方がマシ。
・ナイフのトリックは有栖川氏の某作の劣化版にしか思えなかった。

文句ばっかり書いたがこの緩さはなんか嫌いになれないので5点で。

No.13 2点 sm556s 2018/04/12 23:09
ちょっと、酷すぎる・・・・。。強引な結論付け、大げさな表現、無駄な文章の連続。主人公の姉が登場してからの水戸黄門張りの警察の平身低頭振りにむかむかした。なぜ、主人公がその結論に至れるのか、まったく説得力がない。時間の無駄以外の何物でもない。

No.12 3点 ねここねこ男爵 2018/03/24 15:55
ちょっとびっくりするくらいつまらなかった…
シリーズには当たり外れもあるだろうから、少なくとも3冊は読んでから評価を決めるべきなのだろうが、ちょっと読む気がしない。

推理については、不自然さや不合理さなど無視し、とにかく最も捻くれて予想不可能なものを正解にするというスタンスで証拠など何もなし。その無理やりさは名探偵コ○ンの居候先の探偵がやるこじつけ推理とレベル的に大差ないように思う。さらに推理を語る描写が最初から最後まで変化がなく読んでてキツい。状況説明→「あ、じゃあ○○は△△なんですね」→「なんで分かるのすげぇぇぇ!」→「まぁ証拠はないんですけどね♪」ばっかり。

ユーモアについてはスベってるの一言。ユーモアは時代によって変化する賞味期限の短いものではあるのだが。売れてない若手芸人のネタを見ているようだった。

あと、ワトソン役?の同僚女性が何のためにいるのか全く分からなかった。多くのミステリで探偵は(読者の反感を買わないよう)変人に設定されており、それを常識人かつ読者の代理人であるワトソン役の目を通して見る事で描写が安定するのだが、本作では探偵もワトソン役も凄まじい変人であり、かつワトソン役にツッコミ仕事が割り振られていないため脇役より影が薄い。オリジナリティを出そうとしたのかも知れないがそれならミステリ部分でそれを出すべきで。せめてワトソン役が普通だったら2時間ドラマの原作くらいにはなったのかもしれないのに。

No.11 5点 nukkam 2016/02/17 19:47
(ネタバレなしです) 1995年発表の水乃サトルシリーズ第1作の本格派推理小説です。このシリーズは学生時代のサトルと社会人時代のサトルが活躍する作品があって、前者ではタイトルに「不思議」、後者ではタイトルに「マジック」が使われているようです(例外もあるそうですが)。二階堂蘭子シリーズと作風が違っていてユーモアに富んだ明るく軽妙な作品で、本書では眼球をえぐられた死体が登場するのですが残虐描写など全くなく、純粋なパズル小説です(といっても眼球をえぐった理由を深く考えると気味悪いですが)。すらすらと読めることは長所でもあるのですが、本書の場合は魅力に欠ける真相もくっきりと際立ってしまったのでこの読みやすさは一長一短かもしれません。

No.10 5点 メルカトル 2013/11/19 22:21
再読です。
コージーミステリはやはり肌に合わないと痛感させられた作品。
水乃サトルのキャラは嫌いではないし、さらにそのお姉さまはとても素敵だとは思う。本筋よりもむしろこの軽すぎる探偵の紹介や、お姉さまが大暴れするシーンのほうが面白い。よって、ミステリとしての面白さはイマイチとしか言いようがない。
何もかもが中途半端で、ライト感覚のユーモアミステリでもなければ、トリック重視の本格物でもない、新興宗教やトラベルミステリ的な要素も絡んでくるが、それも際立ったものが見当たらない。
一番注目していた、死体の眼球を抉り取った理由もなんだか納得できない感じで。
二階堂氏は蘭子の「~ですわ」口調が鼻につくが、やはり二階堂蘭子シリーズのほうが読み応えがあっていいんじゃないかな。

No.9 4点 concon 2012/01/05 23:00
主人公は好きなのだが、そのお姉様はもっと好きかな。
ただキャラクターだけで一作品書く(読む?)のは、さすがに無理がある。
はっきり言うと期待外れでした。

No.8 5点 まさむね 2011/11/21 20:56
 浅見光彦シリーズを思いっきり意識してますねぇ。舞台も軽井沢ですしね。ここまで「分かりやすく」意識されると,むしろ清々しい。
 読みやすいし,キャラも立っているし,一定の本格性も(すごく地味ですが)具備しているし,作者がこの作品でやろうとした目的は達成しているような気がしますね。個人的には,シリーズ続編にもそのうち手を出してみようかなぁ・・・という気にはさせられました。
 一方で,「二時間ドラマっぽさ」を感じたのも事実。作者に何を期待しているかによって,評価は分かれそうです。

No.7 5点 spam-musubi 2010/09/08 13:39
軽い雰囲気で気楽に読めます。

諏訪湖マジックを先に読んで、このシリーズは2冊目なのですが、
最後に探偵役が状況証拠しか示せず、犯人が否認したまま
話が終わる、というのは、パターンとしてわざとやっているのでしょうか?
どうにも後味がスッキリしないので、あまり好きではありません。

No.6 6点 vivi 2009/09/03 00:35
このほのぼのした時の流れがいいですね~。
奇天烈なサトルのキャラも、かなり気に入りましたし、
由加理の視点が、温かくて、微笑ましくて、
殺伐とした事件像を和ませています。

トリックは・・・地味ですけど(笑)
というか、結構予想のつくものでしたけど、
屋根の上に乗ってるのは、「暗闇坂」かと思いました(笑)

No.5 5点 江守森江 2009/06/25 09:27
浅見光彦擬きの設定を書けば"軽くて読みやすいだろう"との作者の思い込みから生まれた迷探偵。
更には、有栖川設定まで取り入れ学生シリーズも書いた。
見え見えの良いとこ取り狙いは失敗感が漂う。
作者の本格愛とは裏腹に、読み所はミステリ部分ではなく、サトルのキャラクター紹介部分とお姉様登場のドタバタ部分。
そこに馴染めるかがこのシリーズ最大の問題点。
因みに、シリーズ全作共通で読み直す気が全く起こらない。
5点にしたのはサトルのお姉様方への期待度、本来なら4点。

No.4 6点 あんくう 2007/06/10 03:01
軽くさっと読めた。メイン(?)トリックが有○川氏の某作品を彷彿とさせる…

No.3 4点 のり 2002/04/13 02:19
主人公の台詞もちょっと面白いし、相変わらず読みやすいのですが、後半はいつもにもまして矛盾点・疑問点だらけでした。ツッ込みたいけど本だからできない。イライラした。

No.2 5点 馨子 2001/03/31 16:37
いわゆる「旅情ミステリ」を意識して書かれているのでしょうか。
自分の中でもしこれがオッケーなら○見光彦シリーズがダメとは言い切れない気がしてなんだか悩んでしまった。

No.1 6点 亜佐美 2001/02/06 01:54
サトルくんはけっこういい味出してるキャラですね。


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