皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ SF/ファンタジー ] 宇宙捜査艦「ギガンテス」 |
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二階堂黎人 | 出版月: 2002年03月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 2件 |
徳間書店 2002年03月 |
No.2 | 4点 | 文生 | 2017/11/10 20:36 |
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汎用小型宇宙惑星で起きた不可能犯罪に挑む宇宙捜査艦《ギガンテス》の活躍を描いたSFミステリー。しかし、SF的アイデアもミステリーとしてもの仕掛けもいささか凡庸でわざわざSF仕立てにした意味があまり感じられなかった。全体的にイマイチ感の漂う作品である。 |
No.1 | 6点 | テツロー | 2002/05/15 00:55 |
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「新スタートレック」やアシモフの諸作が念頭にあったとのことだが(後書き)、僕自身「スタトレ」は全然見たことがないので、どのへんがパロディなのやらオマージュなのやらは、分からない。そういう観点からの感想です。ミステリ面では少々ネタバレ有り。 気になった点は、まず名前。リコッロブにラブカにビスナ…「ドラゴンボール」かいな!? そしてヒロインの位置にいるミャルルが猫型宇宙人のくせに、語尾が「〜するにゃ」とか(笑)じゃなく、「ゲェゥ」「ガルルゥ」「ガオオゥ」…あぁっ、萌えにくいっ(笑)!! ミステリ面のトリックの一つが、斎藤肇の「思いがけないアンコール」でバカネタとして捨てられていたものだが(作者がそれを知って書いたのかどうかは知らない)、このSF世界では、違和感無く溶け込めていたと思う。実際、こういう世界以外では使えまい。 それは良いのだが、冒頭の機会生命体ガルグーダとの戦闘エピソードが、いかにも付け足しという感じで全体から浮いているように思った。ガルグーダの話は世界設定の説明に必要なのは分かるから、全体をバトルとミステリの二部に分けるなりして、もう少し頁数をとって、しっかりバトルして欲しい。もっとも、続編ではミステリ色の方をもっと濃くして欲しいとも思うが。 |