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[ 警察小説 ]
死が二人を別つまで
ウェクスフォード警部
ルース・レンデル 出版月: 1987年06月 平均: 6.50点 書評数: 2件

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東京創元社
1987年06月

No.2 6点 nukkam 2011/05/06 09:36
(ネタバレなしです) 1967年に出版された本書はウェクスフォードシリーズ第2作目にして異色作ともいうべき作品。解決済みの事件を再度調べ直す本格派推理小説は、アガサ・クリスティーの「五匹の子豚」(1942年)や「マギンティ夫人は死んだ」(1952年)、エラリー・クイーンの「フォックス家の殺人」(1945年)、レジナルド・ヒルの「甦った女」(1992年)などいくつもありますが、最初に解決していたのが名探偵(ウェクスフォード)という設定が非常に珍しいです。17章の最後で明かされた真相には肩透かしと感じる読者もいるかもしれませんが、ウェクスフォードを第三者の視点から描写したり、アマチュア探偵の何とも心もとない行動を描いたりと本書ならではの読みどころが沢山あります。

No.1 7点 Tetchy 2009/09/21 23:51
ウェクスフォードを外側から描く、ウェクスフォード物の異色作でどちらかと云えばノン・シリーズに近い。しかし、ウェクスフォードが登場人物の目にどのように映っているのかが垣間見れて面白かった。これほど影響力の強い人物だとは思わなかった。
主人公の牧師、アーチェリーをして「あの男は神の権化」とまで云わしめるのは過剰なる賛辞だと思うが。
結局、「事実」はなんら変わらなかった。ただ「真実」が無機質な人間2人を変えた。
レンデル物では珍しい、爽やかな読後感だ。


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ルース・レンデル
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