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[ サスペンス ] 死のひそむ家 |
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ルース・レンデル | 出版月: 1987年09月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
東京創元社 1987年09月 |
No.2 | 6点 | 空 | 2019/12/16 22:45 |
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ウェクスフォード警部シリーズではない作品なので、心理サスペンスかと思っていたのですが。
創元推理文庫で本格派(?帽子男)として出版されているのは、正解でした。まあ「情死」事件の起こった家の隣人スーザンの視点から描かれた部分が特に前半はほとんどですし、真相は見え見えというか、巻半ば、ウルフ警部の視点部分でかなりの部分を明かしてしまっていますから、最後はアイリッシュ等みたいに怖くなるのかとも思ったのですが、全然そうはならないのです。となると、あまりおもしろくなさそうですが、本作はそこが持ち味になっていて、犯人の心情変化が見どころですので、低い点数は付けられません。 予想と違っていたと言えば、ウルフ警部もそうで、上記の半ば部分を除くと、真相解明にはほとんど役に立っていません。探偵役は「情死」した男の友人デイヴィッドで、あちこち飛び回って精力的に調査してくれます。 |
No.1 | 6点 | Tetchy | 2009/09/06 00:22 |
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よく出来た話だとは思う。
隣人たちの流言や噂によって作られた事実が実は全く正反対だった事などは神経衰弱で裏面のカードが一気に裏返させられたような鮮やかさを見せるのだが、文体自体が抑制が効き過ぎて情動を起こさせないのだ。結末も唐突な門切調で終わるような感じだ。 確かにあれ以上書く事は蛇足になるんだろうが、もっと他の締め括り方があったのではなかろうか? スーザンの、デイヴィッドに対する対応の変わりようも気になるし…。う~ん。 |