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[ 本格/新本格 ]
神様ゲーム
神様シリーズ
麻耶雄嵩 出版月: 2005年07月 平均: 6.86点 書評数: 51件

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講談社
2005年07月

講談社
2015年07月

No.51 6点 Kingscorss 2020/08/24 16:54
不思議な読後感。結局神様の正体はなんなのと煮え切らない。
結末も2通り考えられるので読者に委ねるということでしょうか。

読みやすく、ページも短く、サクッと読めるのでおすすめです。可もなく不可もなくといった内容ですが、とても不思議な感覚でした。

続編は未読なので、はたして神様の正体は判明するのか楽しみです。

No.50 7点 じきる 2020/08/24 01:10
麻耶らしいブラックな趣向溢れる一冊。
ネクロフィリアロボとジェノサイドロボには笑うしかない。

No.49 4点 雪の日 2020/04/13 15:16
後味の悪い作品。子供向けではない。

No.48 6点 最近読書多めです 2019/11/03 15:21
LINEマンガで本シリーズを知り、読書しました。
読書量も多くなく、平仮名の多い読み進めやすい本でした。
読書後、子ども向けの本だと知り、納得です。
(グロテスクな描写や、少し難解な単語は出てきますが、子どもが世界を知るには必要な事実だとも思います。)

私は本作の記述通り、共犯者は、主人公の父親ではなく母親だと思います。
・天誅が下ったのが母親。
・井戸の蓋に入れる大きさは小学生4〜6年生サイズ。150センチ前後の女性ならば入れる可能性が高い。
・ミチルちゃんが不登校な時間はおそらく日中。情事を重ねるため日中自由に動ける可能性が母親の方が高い。
・ミチルちゃんが提案した警察通報先が父親。恋い焦がれる相手を困らせたい意地悪したい気持ちがそうさせた可能性がある。(また、直ぐ近くにおり、大勢で来るかもしれない110先の警察より、近くにいない可能性が父親の方が高い。)

次作も読みます。

No.47 9点 モンケ 2019/10/29 08:16
日常的な現場を舞台にした見事な密室ものだと思います。神様=作者による絶対的な解決・・あの二人の共犯者への処罰・・がなければ、主人公の少年の解釈と「神様」の解釈は多重解決として終わったと思います。少年少女向け小説の体裁をとりながら、こんな物を作り上げるなんて驚嘆に値します。次はもっと「童話」風な物で感嘆させて下さい。
※文庫本より最初のハード本がいいですね。あの表紙絵挿絵、素晴らしいですねえ。

No.46 5点 バード 2019/10/28 13:37
麻耶さん本2冊目。「貴族探偵」が良かったので期待していたが、残念ながら本作はあまり好きでない。読後のどんより感は道尾さんの「向日葵の咲かない夏」に似ている。
「オリエント急行」でも感じたことだけど、斬新さと称して突飛なことをすれば必ず面白いというわけではない。本作では神様が推理無用で事件の真相を明かすが、要は作者が言ったからこれが答えです、というような乱暴さがあり私にとってはイマイチでした。
基本点は4点で最後に意表を突かれたのでその分1点足す。(犯人は父親と予想してたので。)

余談だが、本作のようにお子さんを客層にするなら、このような変化球本でなく、もっと教科書的な探偵小説(クイーンのように犯人当てゲームができるような)の方がいいんじゃないかしら。ミステリのお約束に慣れていない読者がこの本を読んでも、いつの間にか事件が片付き、ぽかんとするだけだと思う。

No.45 3点 mediocrity 2019/05/13 03:34
同級生が神様という設定を面白いと思えるかどうかはさておき、そもそも話のメインである殺人事件と謎解き部分が大して面白くなかった。3点(あまり面白くなかった)くらいだが、解決の後味が悪いのでマイナス1点させてもらってこの点数。

<追記>
この作品、同じく「井戸」が謎に大きく絡む超傑作『首無の如き祟るもの』から1ヶ月くらい後に読んだんです。だから明らかに劣ると感じて上の評価になったようなんですが、ちょっと点数が低すぎる気がするんで1点プラスで。

No.44 6点 ボナンザ 2019/03/26 22:24
えっ何これは・・・。
流石麻耶としか言いようがない。

No.43 4点 take5 2019/03/18 23:27
読みやすいですよ。ページも200弱ですし。
しかし情緒も描写も荒唐無稽の極致です。
神様に哲学を語ってもらう割に、
スケールは大きくなく。
びっくりさせるなら何だってありで、
これがミステリーだって素直に勧められません。

No.42 7点 好兵衛 2018/10/27 18:08
麻耶さんが…ジュブナイル?
最初驚いたのですが、文体はとても読みやすいしページ数も少なめ。
子供向けではない所も多々あるのですが。

個人的には、
子供だからと言って、手を抜いているジュブナイル作品より
全然好きです。(少し子供を侮っている作品が多いですよね)
ガチガチのミステリで来た、麻耶さんが好きになりました。

大人も、子供も楽しめる本格ミステリになってると思います。
自分は子供の頃読んでも、すごく楽しめたと思う。


↓ここから、ネタバレです________________________________

ただ、最後の展開や、二通りの結末があったりするのは。
ちと難しいです。(主人公の推理だけでも、十分面白い読み物です)

麻耶さんだから、絶対最後になんかあるなとは思っていたのですが。
個人的には、主人公の推理のほうが納得がいくし。
あの、最後いるかな?
Aでも、Bでも、可能な結論というのは、好みません。
お母さんエンドの方が、穴があると思うし…
作者の個性といってしまえば、個性なんですが。

そこらへんが、少し得点を引かせてもらってます。
主人公推理エンドなら、8点!

ただ、二通りの解決があったから、
鈴木君のキャラクターに、なんとも後をひかれた作品。

No.41 7点 レッドキング 2018/09/18 21:21
1.「鈴木太郎」が本当に神様ならば あの神罰を受けた主犯共犯による日常的小道具を使った「密室殺人」として話は完結する。(伏線として犯人の身体的特徴も冒頭と最後に抜け目なく記述されてる)
2.「鈴木太郎」が大言壮語を吐く虚言少年ならば 起きた惨劇は偶然の事象で 「密室殺人」は 主人公の推理を含め 複数の解釈が並立する「多重解決もの」となる。
そして 1か2かは読者の判断に預けられる。「ミステリ」としては1の「神の視点」による解決の6点が妥当だが 2も巻き込んだ着想への敬意を表しオマケ付き。 

No.40 7点 ミステリ初心者 2018/02/08 17:25
 ネタバレをしています。



 とても読みやすく、しかも余計な衒学部分?が一切なかったです。そのため、ページ数が多くなくすぐに読み終わりました。

 ミチルちゃんに怪しい点が多く、たいていの読者が犯人と予想したのではないでしょうか? 英樹を殺した後、その服を着て帰ることができるのはミチルちゃんぐらいだと思います。 ただその後は推理難しく、共犯の可能性が高いことはわかったのですが、さっぱりでした。蓋に隠れられる小学生は、あとは須之内?ぐらいしかいない・・・でも登場すらしていないので犯人ではありえない(本の展開的に)。
 麻耶雄嵩さんの作品なので、大どんでん返しがあるのだろうと予想していました。やはりありましたね! 最初から叙述トリックの香りがする作品でしたが、主人公の推理が見事でそっちもすばらしいと思いました。本当に小学生なんでしょうか…登場人物全員が妙に大人びているw

 以下、難癖をつけたくなるところ。
 主人公の推理でも話が通るし、寧ろ自然な点すらあるきがする。叙述トリック系はほとんどがそうですが、納得のいく解決が複数あること。
 主人公母の"背が小さい"という描写が不十分というか、小学生(小4?)並みに小さいのはちょっと・・・? いま調べてみたら、10歳11ヶ月でもだいたい140cmぐらいらしいですね。まあこれも叙述あるある。
 神様である鈴木くんの"エッチ"という表現。少々ぼやかした表現ですが、いいミスリードかも?

 これは自分の理解力不足かもしれませんが、英樹の服を死体である英樹にもう一度着せたのはなぜなのでしょうか??

No.39 7点 ミステリーオタク 2017/06/20 21:28
いやぁ、エグいねぇ。
確かに子供に読ませる代物ではない。
でも最近、子供向けでも結構ショッキングな本もあるんだよね。
先日息子が小学校の図書館で借りてきた「ぼくがラーメンたべてるとき」なんてウッソ!って感じだったもんね。

No.38 9点 邪魅 2017/03/07 19:01
素晴らしい出来です
芳雄少年の推理には隙がなく、それを否定する根拠は作中では何もない訳ですよ
ある一点を除いては

最後に天誅を下された人物が誰であるか
そのことの意味を考え、そしてあのとき身を隠せる場所は……と考えると

と、まあ凄い作品でしたね、絶対に子供向けではありませんが

No.37 5点 りゅうぐうのつかい 2016/08/25 18:40
(自分の読み誤りに気づいたので、大幅に訂正)
中編程度の長さの作品で、子供向けを意識しているせいか、作者の作品の中では飛び抜けて読みやすく、サクサクと短時間で読み切ることができる。読み終わった直後は、最終章の「誕生日」まで読んで芳雄の推理を知り、その意外性に驚き、かつ、ピースの一つひとつがぴったりとはまっていく説明に大いに感心したものだ。犯人は抜き差しならない危機一髪の状況に追い込まれながらも、機転を利かして、ピンチを脱しており、死体発見時に起こる様々な出来事がそれぞれに意味を持っていることがわかり、面白いと感じた。自らを神と称する鈴木太郎クンが狂言回しとして物語を動かしているが、鈴木クンの口を借りて、神の視点での論理を語っているところも面白い。しかし、ネタバレサイトを見たところ、自分が完全に読み誤っていることがわかり、よく考えてみると色々とおかしな点に気づいたので、評価は大幅に下がった。

(ネタバレ)
読み終わった直後、最後に火が燃え移ったのは、なぜ母親なのだろうかと疑問に思い、次のような解釈をした。
①父親にあのような行為をさせたのは、母親が精神的に追い込んだからであり、「天誅」を受けるべきなのは母親だったということ。
②あるいは、父親に対して、本当に愛すべきだったのは母親であることに気づかせ、大切なものを失っても生き続けなければならない生き地獄を味あわせようとした。
言い訳めくが、「天誅」の意味を文学的に解したのだ。しかし、ネタバレサイトでの母親が共犯、母親とミチルのエッチが原因であるという解釈を見て、自分にはそのような発想がなく、誤っていることに気づいた。この作者がそもそも文学的な真相にするわけなど、ないのだ。
この作品の真相は、曖昧模糊としている。まず、自らを神と称する鈴木太郎クンが、本当に神なのかどうか、わからない。そもそも、神なる存在が、なんで、こんな少年に姿を変える必要があるのだろうか。
犯人に関して言えば、父親や母親だけではなく、事件発生時に一同に会した芳雄、孝志、俊也、聡美以外で、「たらいの蓋の下」に隠れることができるような人物であれば誰でも犯人でありえる。また、ミチルとの共犯ではなく、単独犯でも可能である(ミチルが事件発見時に色々と思わせぶりなことをしているが、たまたま、そういった行為をしたという解釈も成立する)。つまり、作品中に開示されている情報だけでは、全く犯人を絞り込むことなど、できないのだ。

犯行時に犯人がとった行動には不可解な点が多すぎるし、それ以外にも疑問点が山のようにある。
①虫暮部さんの指摘どおりで、死体を埋めるのであれば、服を着せなおす必要はない。
②死体を埋めるつもりなら、死体を井戸に入れるような面倒なことをする必要もない。
③どのタイミングでミチルは共犯者に衣服を渡したのだろうか。いつ、どのようにして渡したのか不明だし、受け渡しの打ち合わせをするような必要性も時間もなかったはず。
④死体を井戸から引っ張り出して、服を着せるような面倒なことをする必要もない。服は、たらいの蓋の下にでも入れておけば良かったはず。
⑤逢い引きの場所に、鬼婆屋敷のような危険な場所を選ぶだろうか。全員が揃った時以外には入ってはいけないという「鉄の規律」があるにしても、他のメンバーも内緒で使いに来る危険性があるのに。
⑥警察の事故死という処置もおかしい。被害者がどうやって、鬼婆屋敷に入ったのかという点が未解明だし、俊也の目撃情報もあるのに。
⑦母親共犯説だとすると、非力な女性が一人で死体を動かすことができるのかという疑問が残る。また、目撃されなかったのは、数々の幸運に恵まれた偶然としか思えない。
⑧父親共犯説の方が、死体発見時に起こった様々な出来事(ミチルが芳雄に対して、まず最初に父親に電話するように進言したり、父親が被害者の生死を確認するように言ったりなど)がうまく説明できるので、解釈としての説得力は高い。しかし、父親共犯説だと、死体に服を着せた際に父親の服が濡れたり、汚れたりするはずで、父親が刑事として現場に現れる際に、衣服の汚れに気づかれないのは難しい。

犯人を絞り込めるような十分な手掛かりは示されていないし、どの解釈にしても疑問点が残る。ミステリーとしては非常に脆弱な作りで、それを埋めるために神様と称する人物を登場させるような姑息な手段に出たと言われても仕方がないだろう。

また、このサイトの他の方の書評を読むと、子供向けではないというものがある。
次のような理由なのだろう。
①母親のような年齢の女性と小学4年生の女の子とのエッチが原因というのは、教育上よろしくない。
②この作品の真相が、そもそも子供には理解できない。
少年少女向けの企画ということであれば、 麻耶雄嵩に作品依頼したこと自体が間違い。
麻耶雄嵩は、期待どおりに、ふしだらで、子供には理解しがたい作品を意図的に書いたということだろう。

No.36 6点 パメル 2016/05/27 21:19
絶対的な存在である神様を用いる事により推理の余地を無くしている
神様は嘘つかないのだから
このような世界を構築していながら事実の積み重ねを隠す事により
世界そのものがガラリと変容する
どす黒い世界観が楽しめる
決して子供には読ませないでください

No.35 7点 haruka 2016/03/24 22:48
麻耶作品3作目でようやく作者の変化球に目がついていくようになった感じ。

No.34 6点 風桜青紫 2015/12/29 09:24
家族、友だち、ラビレンジャー→不確定な存在。正しいとは限らない。
神様鈴木→絶対的な存在。全て真実。
この対比がよくなされ、神様の存在感を圧倒的なものにしています。主人公の静かな絶望ぶりは、なんというか、カッサンドラ。絶対的な存在である神様はどうあがいても越えるのが不可能な壁で、その前にはただひれ伏すことしかできない。言ってしまえば、挫折だとか絶望みたいなものぎ形になったような存在。主人公の子どもらしい夢だとか可能性のようなものが摘み取られていくあり様はまさしく絶望のひとこと。どんよりとして、「神様なんて存在しなければ良かったのに」と思うことしかできないわけです。謎解きの道具として作られた存在だろうに、その謎解き部分を圧倒してしまうような存在感とキャラクター性。鈴木くん、どえらい神様だ。

No.33 7点 測量ボ-イ 2015/12/26 20:12
元々子供向けに書かれている作品だけに、直ぐ読めました。
意外性は相応のものがあり、楽しめたのは事実。
ネタばれになるのでこれ以上言えませんが、この結末を子供が直ぐ
理解できるのかな?
子供向けにこの結末は確かに賛否両論あるかと思いますが、そこは
採点には敢えて考慮しませんでした。

No.32 8点 龍樹 2015/12/21 09:39
基本点:4点
日常的な密室設定に:+1点
少年のロジックによるダミー密室解釈に:+1点
どんでん返しの真相解決に:+1点
殺人犯と共犯の設定及び猫虐殺の設定の黒さに:+1点

密室殺人というメインディッシュに連続猫虐殺の前菜がついているが、「平凡な少年」という異形の神様が探偵役に登場するダークなミステリ。神様を登場させずとも、主人公の少年が全てを解決する黒いミステリにしても良かった。「12月の童話」とかなんとかいうタイトルで。


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