海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
有限と微小のパン
S&Mシリーズ
森博嗣 出版月: 1998年10月 平均: 7.33点 書評数: 64件

書評を見る採点するジャンル投票


講談社
1998年10月

講談社
2001年11月

No.24 10点 PulPul 2005/02/14 16:06
内容、トリック、どちらも一級品。
こんなミステリーを待ってました!

No.23 8点 バファックス 2004/07/03 04:08
てっきり、犀川が殺すか殺されるかというヒーローものっぽいラストを創造してたんですが、愛欲ものとして、終わりましたね。
森博嗣の作品では、あることを知りたいと願う人間が、それを知っていそうな人間に対して欲望を抱くという構図が頻出します。もえ→犀川→四季。どっかの哲学者とかがいってそうな構図なんですが、これは、非シリーズものにもよく出てきます。つまり、犀川シリーズ全体でやったことを非シリーズものでは一作でやっとるわけだ。
犀川と四季には別の構造もあって、こっちのほうは、最近、非シリーズものでやってるね。

No.22 8点 ユニバ 2004/02/28 22:50
苦労してシリーズ読んできたご褒美かしら。
プチSFチックな展開もイイ!
四季にどう繋がるか。読者を飽きさせない、というか商売上手というか。
シリーズ随一だと思ふ、内容も容量も。

No.21 8点 ばやし 2004/01/12 11:09
こんなのありー?!って思っちゃいますね〜真賀田四季は犀川先生に興味有り有りみたい(苦笑)

No.20 10点 なりね 2003/12/28 21:33
もう主人公は犀川&真賀田。
トリックより二人の天才的思考には目を疑う。
これで終わってしまうのはとても残念です。

No.19 10点 trickster 2003/12/16 01:18
まず、邦文タイトル英文タイトル、ともにかっこよすぎ。S&Mシリーズを読み通してきてこの終わり方はよかったです。ラストの海岸での犀川先生と真賀田博士の会話はとても素敵でした。最後の最後に真賀田四季博士の正体がわかったところはもう感動ものです。ただ、真賀田博士のインパクトの強さで、萌絵ちゃんが少しないがしろにされている感があったところがひっかかりました。でもまぁ個人的には楽しく読めたので満点です。

No.18 9点 モトキング 2003/12/05 13:08
シリーズ10作の最後のパーツとして、このシリーズを傑作と言わしめた作品だろう。
ただ、本作単独での出来は可もなく不可もなく、かな。トリックは決して悪くないのだが、作者の方でそのトリック+解決に伴うサプライズを敢えて避けた印象が強い。
ミステリ作品単独としての読み応えより、やはり、読者の大半が求めていたもの…真賀田四季と犀川、お互いが抱える問題。この解決にこそ、今作の存在意義を見いだしたのではないか。
ただ、結局は、推し量れぬ天才二人の思考。解決する術もない。いや、むしろ、この問題の解決とは「不定こそが解」であるという、同シリーズのどこかに出てきた文中の言葉そのものなのかも知れない。
それと、The Perfect Insider と対をなす、このOutsider は、色々な点…真賀田博士の関わっている位置、メイントリックの構造、物語終了後のメイン登場人物の思考のベクトル等々…で正に鏡面のような2作であり、それがとても見事に感じた。
タイトルの見事さとして、よく「封印再度」や「夢・出会い・魔性」が素晴らしいと言う人が多いが、単に邦題と英題の音が合っていて、内容も遠からず暗示しているだけの2作より、この始まりと終わりの2作の方が、異常とも言えるくらいの作者の狙いを感じた。
つまり、作者が真賀田四季を必要とした理由とは、この10作の「起」と「結」を繋ぐキーワードが欲しかっただけなのかも知れない。
色々コメントさせて貰ったが、個人的には大変面白かった。
「天才」と位置づけた人間、真賀田四季は最高。ミステリに限らず、他のどんな作品でも、こんな人物描写は見たことない。
単独ミステリとしては7点程度だが、シリーズと犀川と真賀田博士を生み出してくれた作者に、この点数。

No.17 10点 ばやし 2003/11/16 10:50
 犀川先生&萌シリーズが終わってしまうのはとても残念です・・・でも10巻全部凄くおもしろくて幸せでした♪森先生ありがとうございました!!真賀田博士が他の作品にも出てくるそうなので次の瀬在丸紅子シリーズも読みたいと思っています^^

No.16 10点 四季 2003/11/07 22:02
ついに終わってしまったS&Mシリーズ。
トリックに関してはあまり驚かなかった。悪く言えば(いや本音か?)「あ、そう。」的な感じでした。Sさんが怪しいのもバレバレですしね。
それと、ほんとにこれが最後?と思いました。普通の物語としては感動的な終わり方ですが、最後を飾る作品としてはもう一言欲しかったと思いましたが、それは贅沢でしょうかね。
もちろん評価の中核は真賀田四季博士。少し女性的な面が見られてぐっと印象が良くなりました。(個人的には犀川先生は真賀田博士のほうが合っていると思う今日この頃です)
逆に西之園さんの評価は結局下降したまま終わってしまいました。犀川センセ、ちゃんと立て直してあげて下さいね。

No.15 9点 なな さんいち 2003/08/02 22:16
復活!!
それだけでも、大フィーバー。
ドキドキしながら読めたし、かなりおもしろかった。
うん、満足。
けど、これで終わっちゃうのか・・・。

No.14 6点 じゃすう 2003/04/20 21:01
シリーズを通して、まったく真賀田四季に感情移入できなかったのだから、純粋に物語の展開としては、このくらいの評価が妥当な線でしょう。
例の演出は、フィクションなのだから別に気にしませんでした。

No.13 8点 医学研究者 2003/03/09 13:01
シリーズ最終作としての体裁をなしていません。犯罪者の逃亡を見逃す行為を、フィクションとはいえメディアが容認したり、われわれが無批判でいることのない社会であって欲しいと願います。社会正義を貫くことや、勧善懲悪の概念は、良識ある読者が良質の作品の根底に求めるものです。
しかし、シリーズを通じて楽しい時間を過ごすことができました。作者のさらなる活躍を期待します。

No.12 9点 あらら 2002/11/28 03:41
この際、トリックとかはどうでもいい。
あの作品には、物語の一部を担う以上に意味は無かったと思う。そういう意味では博士の位置を割り出した計算のほうが納得したし。
終わりを飾るものとしてはとても綺麗だった。
あと、やけに可愛い博士がイメージとして残った(笑)。
博士(色んな意味で)インパクトありすぎ。

No.11 8点 keisuke 2002/10/22 22:03
私は『すべてがFになる』だけ読んで、これを読みました。面白かったです。四季博士が美女かどうかは、あまり考えなかったけど、私的には魅せられるキャラですね。どことなく惹かれます。

No.10 9点 エラリィ 2002/08/05 10:17
私がS&Mシリーズで始めて買ったのがこれです。私はこの作品に出てくる四季博士が大好きです。       私の頭の中では、四季博士が凄い美女なんですけど皆さんはどうでしょうか?

No.9 8点 テツロー 2002/07/03 23:18
 下の人の書き込みで「カタルシスに欠ける」とあるのを読んで、「犯人が捕まらないか、真相が公けにならないのかな?」などと考えてしまったが、読んでみるとそんなことはなく、10巻で起こった事件はきちんと解決していた。財力・資本力や、コンピューター・VR(ヴァーチャル・リアリティー)の技術力を駆使して、自分の思い通りに他人を支配しよう、全てを糊塗しようなどと考えてたやつが、(別の人間が)誇らしげに真相を犀川・萌絵と語り合ってるところを警察に聞かれて、全てばれるという、かなり間抜けな退場の仕方をしていたのは、むしろすかっとした。
 10巻で起こった事件の謎解き・トリックは、膝を打つものではなかったが、外国の作品に前例もあるし、特に酷いものとも言えないだろう。それより、ラストで犀川が真賀田四季の居場所を看破した際のロジックの方が、はたと膝を打つものだったと思う。クイーン並といったら言い過ぎ?
 1巻から続いている真賀田四季の件は、確かに公けにされることはなかったので、この四季というキャラクターにどういう想いを持っているかで、カタルシスを感じるか感じないか、分かれるのかも…。
 このHPに限らず、真賀田四季を「最も魅力的な犯人」とする意見は良く見る。僕はどうだろう? 読んでる最中は“怪物”とさえ思っていたかも。良い意味でも悪い意味でも。でも、10巻ラストの犀川との対峙シーンは、割と良かった。少々好印象の方に傾いた感じ…かな?

No.8 9点 たま 2002/07/01 19:26
トリックがピンと来なかったです。けどシリーズのラストを飾る作品としては良かったので

No.7 9点 たかさん 2002/03/17 19:56
作品としては素晴らしいけど、トリックがイマイチ

No.6 4点 BJL 2002/01/25 21:01
私もとんぼさんに同感。ひどいとは言わないが、カタルシスに全く欠けた話だと思う。

No.5 10点 沖ノ波志都 2001/12/27 12:59
犀川先生と西園萌絵シリーズ最後の作品だけあって、内容、トリック、どれを取ってもさいこうでした。
森先生には、これからもがんばってほしいです。


キーワードから探す
森博嗣
2024年04月
何故エリーズは語らなかったのか?
平均:7.00 / 書評数:1
2023年10月
情景の殺人者
平均:5.00 / 書評数:1
2022年10月
オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case
平均:6.00 / 書評数:4
2021年10月
歌の終わりは海
平均:7.00 / 書評数:1
2020年10月
馬鹿と嘘の弓
平均:5.00 / 書評数:1
2018年05月
ψの悲劇
平均:7.00 / 書評数:1
2018年02月
血か、死か、無か?
平均:6.00 / 書評数:1
2017年05月
ダマシ×ダマシ
平均:4.00 / 書評数:1
2016年05月
χの悲劇
平均:6.50 / 書評数:2
2016年01月
魔法の色を知っているか?
平均:4.00 / 書評数:1
2015年10月
彼女は一人で歩くのか?
平均:4.00 / 書評数:1
2015年01月
暗闇・キッス・それだけで
平均:6.00 / 書評数:1
2014年11月
サイタ×サイタ
平均:4.00 / 書評数:1
2014年06月
ムカシ×ムカシ
平均:5.00 / 書評数:1
2013年11月
キウイγは時計仕掛け
平均:3.33 / 書評数:3
2013年07月
赤目姫の潮解
平均:6.00 / 書評数:1
2013年06月
神様が殺してくれる
平均:5.00 / 書評数:3
2013年04月
スカル・ブレーカ
平均:7.00 / 書評数:1
2012年11月
ジグβは神ですか
平均:6.00 / 書評数:3
2012年05月
実験的経験
平均:6.00 / 書評数:1
2012年04月
ブラッド・スクーパ
平均:7.00 / 書評数:1
2011年04月
ヴォイド・シェイパ
平均:8.00 / 書評数:1
2010年10月
喜嶋先生の静かな世界
平均:7.00 / 書評数:2
2009年04月
ZOKURANGER
平均:5.00 / 書評数:1
2008年09月
目薬αで殺菌します
平均:5.75 / 書評数:4
2008年08月
僕は秋子に借りがある
平均:6.00 / 書評数:1
2008年06月
スカイ・イクリプス
平均:4.00 / 書評数:1
2008年01月
タカイ×タカイ
平均:4.40 / 書評数:5
2007年09月
キラレ×キラレ
平均:5.25 / 書評数:4
2007年08月
ゾラ・一撃・さようなら
平均:7.00 / 書評数:1
2007年07月
ZOKUDAM
平均:6.50 / 書評数:2
2007年06月
クレィドゥ・ザ・スカイ
平均:5.00 / 書評数:1
2007年05月
イナイ×イナイ
平均:4.83 / 書評数:6
2007年01月
ηなのに夢のよう
平均:4.60 / 書評数:5
2006年09月
λに歯がない
平均:3.67 / 書評数:6
2006年08月
少し変わった子あります
平均:5.50 / 書評数:2
カクレカラクリ
平均:7.50 / 書評数:2
2006年06月
フラッタ・リンツ・ライフ
平均:7.00 / 書評数:1
2006年05月
εに誓って
平均:5.14 / 書評数:7
2006年01月
レタス・フライ
平均:5.50 / 書評数:4
2005年09月
τになるまで待って
平均:4.62 / 書評数:8
2005年06月
ダウン・ツ・ヘヴン
平均:7.00 / 書評数:1
2005年05月
θは遊んでくれたよ
平均:5.78 / 書評数:9
2005年04月
どきどきフェノメノン
平均:3.67 / 書評数:3
2004年12月
工学部・水柿助教授の逡巡
平均:3.00 / 書評数:1
2004年09月
Φは壊れたね
平均:4.58 / 書評数:12
人間は考えるFになる
平均:6.00 / 書評数:1
2004年06月
ナ・バ・テア
平均:6.00 / 書評数:4
2004年04月
探偵伯爵と僕
平均:5.18 / 書評数:11
2004年03月
四季 冬
平均:5.25 / 書評数:4
四季
平均:7.30 / 書評数:20
2004年01月
四季 秋
平均:6.75 / 書評数:4
2003年11月
四季 夏
平均:6.33 / 書評数:3
2003年10月
ZOKU
平均:7.00 / 書評数:2
2003年09月
四季 春
平均:6.67 / 書評数:6
2003年06月
迷宮百年の睡魔
平均:7.38 / 書評数:13
2003年01月
虚空の逆マトリクス
平均:5.30 / 書評数:10
2002年09月
赤緑黒白
平均:6.21 / 書評数:19
2002年07月
奥様はネットワーカ
平均:4.50 / 書評数:4
2002年05月
朽ちる散る落ちる
平均:5.65 / 書評数:17
2002年01月
捩れ屋敷の利鈍
平均:5.65 / 書評数:26
2001年11月
アイソパラメトリック
平均:7.00 / 書評数:1
2001年09月
六人の超音波科学者
平均:5.27 / 書評数:15
2001年06月
墜ちていく僕たち
平均:3.30 / 書評数:10
スカイ・クロラ
平均:7.42 / 書評数:19
2001年05月
恋恋蓮歩の演習
平均:6.42 / 書評数:19
2001年01月
今夜はパラシュート博物館へ
平均:6.12 / 書評数:16
2000年12月
工学部・水柿助教授の日常
平均:5.88 / 書評数:8
2000年09月
魔剣天翔
平均:6.52 / 書評数:21
2000年06月
女王の百年密室
平均:6.37 / 書評数:19
2000年05月
夢・出逢い・魔性
平均:5.68 / 書評数:22
2000年01月
月は幽咽のデバイス
平均:4.90 / 書評数:20
1999年09月
人形式モナリザ
平均:4.91 / 書評数:23
1999年06月
そして二人だけになった
平均:5.67 / 書評数:49
1999年05月
黒猫の三角
平均:5.57 / 書評数:30
1999年01月
地球儀のスライス
平均:6.94 / 書評数:17
1998年10月
有限と微小のパン
平均:7.33 / 書評数:64
1998年07月
数奇にして模型
平均:6.22 / 書評数:36
1998年04月
今はもうない
平均:6.67 / 書評数:58
1998年01月
夏のレプリカ
平均:6.36 / 書評数:36
1997年10月
幻惑の死と使途
平均:7.23 / 書評数:43
1997年07月
まどろみ消去
平均:5.34 / 書評数:29
1997年04月
封印再度
平均:6.15 / 書評数:68
1997年01月
詩的私的ジャック
平均:5.35 / 書評数:48
1996年09月
笑わない数学者
平均:6.64 / 書評数:72
1996年07月
冷たい密室と博士たち
平均:5.82 / 書評数:57
1996年04月
すべてがFになる
平均:6.74 / 書評数:179