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[ 本格 ]
俳優パズル
ダルース夫妻、レンツ博士
パトリック・クェンティン 出版月: 1961年01月 平均: 7.22点 書評数: 9件

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東京創元社
1961年01月

東京創元社
2012年09月

No.9 8点 八二一 2022/04/18 20:09
事件の解決、公演の成功、結婚が一つになっており、謎解きに必然性と緊迫感があった。

No.8 7点 弾十六 2020/11/17 01:03
1939年出版。ダルースもの第二作。創元文庫の新訳(2012)で読了。
共通する重要な登場人物が多いので、第一作『迷走パズル』(1936)から読むのがおすすめ。
かなり面白い作品だが、文章が稚拙(翻訳のせいではないと思う)。ラノベっぽい未熟感。Wheelerは当時27歳だから仕方ないか。筋立ては非常に良い(かなり無茶苦茶なところが多いのだが、演劇界ならあり?とも思っちゃう)。順々に謎が解明されてゆく工夫がスムーズ。ラストには違和感ありだが、脳内補正は可能なレベルだと思う。
相変わらず主人公の情念が薄い。特に前妻とアイリスに対する想いはもっと妄想出来るはず。
この時期、劇場を舞台にした探偵小説が結構多い印象。最近私が読んだのでもEQ『ローマ帽子』(1929)、マクロイ『家蠅とカナリア』(1941)など。当時の娯楽の王様は映画ではなく、やはり演劇だったのだろう。まあ役者という設定は犯罪者として非常に便利。役者だから…と説明すればどんな変装も立居振る舞いも可能になっちゃう。
QP/PQコンビへの興味(私の主眼はそこなんだが)としては、権威的な医者の存在が、WheelerにとってのWebb(当時38歳)だったのでは?と妄想(逆にWebbがWheelerに指導者として振る舞いたい、という願望か)。治療としての演劇というアイディアは『マラ/サド』(1964)を連想してしまった(古いっすね)。演劇シーンはかなり素晴らしい。後年Wheelerが演劇界に入ったきっかけはこの作品か(前作では演劇の感じ無し)。ただし本書では素人が演劇界に触れている感じで、全然インサイダーっぽくない。
以下トリビア。私が参照した原文(Mysterious Press/Open Road 2018)には私でも分かるスペル誤りが数件あった(fire→fine, look→took, Gobbs→Gibbs、OCRで変換した感じ)。
p7 インターナショナル・カジノのてっぺんには丸い目をしたけばけばしい金魚を描いたリグリー社の看板がそびえている(the Wrigley goldfish loomed, lurid and popeyed, above the International Casino)♦︎これ、当時の名物。例えるなら「ススキノのニッカおじさんが我々を見下ろしていた」(ローカルネタで失礼)というような表現。誰でも知ってるランドマークを冒頭に登場させちゃうところが素人っぽい。この看板はガムのリグレー社がタイムズ・スクエアに建立した百万ドルの巨大ネオンサイン(50.6x20.3m)。当時最大の広告だったようだ。times square wrigley's signで検索。一見の価値あり。International Casinoの方は1936年建築の二階建て。劇場、各種店舗、ナイトクラブが入っていた。名前に反して賭博は行っていない。1940年閉鎖(戦時体制のためだろうか)。
p7 『洪水』(Troubled Waters)♦︎劇のタイトル。自然災害の洪水(flood)と区別するなら『奔流』が良いか。floodについてはp35のトリビア参照。(この項目2020-11-19追記)
p7『雨』以来の素晴らしい脚本に間違いない(the surest fire[fine] script the theater had struck since Rain)♦︎このRainはモーム作の短篇Miss Thompson(1921)をJohn Colton & Clemence Randolphが脚色した1922年ブロードウェイ・ヒット作のことだろう。Maxine Elliott’s Theatre(109 W. 39th St., New York)で1922-11-7〜1924-5-31の間、608公演のロング・ランとなった。
(ここまで2020-11-17記載)
p8 ラント夫妻♦︎「訳注 アルフレッド・ラントとリン・フォンテン。夫婦で多数の映画に出演」Alfred Lunt(1892-1977)& Lynn Fontanne(1887-1983)どちらかというと演劇界の人たちのようだ。
p8 くそったれ(Hell)♦︎当時はかなりの罵り語だったはず。日本語には罵りのレパートリーが少なくて…と誰かが嘆いていた。小実昌さんが『郵便配達』(1934)でhellcatを「ヒド猫」と訳したエピソードが記憶にこびりついている。
p13 『峠の我が家』(Home on the Range)♦︎Brewster M. Higleyの詩(1872出版)に友人のDaniel E. Kelleyがギターで曲をつけたという。1947年にはカンサス州歌に制定された。
p16 アメリカのしきたり… 第一楽屋はヒロインが使う(usual custom in American theaters... The female lead gets the first star dressing-room)♦︎ということは欧州では主演男優に優先権ありか?
p34 ペンシルヴァニア・ダッチ♦︎「訳注 17-18世紀にペンシルヴァニア南東部に移住した南部ドイツ人とスイス人の子孫」1930年代の雑誌にAmishがPennsylvania Dutchとして紹介され始めたらしい。ここら辺の描写だと一切の近代化を拒否しているアーミッシュ(私は映画『刑事ジョン・ブック』(1985)で知った)の感じではない。独自の文化を保持していた古風なドイツ系農民のイメージか。ジャック・ニクラウス、ダリル・ホール、ドワイト・アイゼンハワーがこの系統らしい。
p35 『海の夫人』(Lady from the Sea)♦︎イプセンの劇(1888)、ニューヨーク初演は1911-11-6(Lyric Theatre)か。
p35 洪水(flood)♦︎1936年3月にペンシルヴァニア州に大洪水があった。Wiki “Pittsburgh flood of 1936”参照。WebbとWheelerが米国で最初に住んだのはフィラデルフィアだから、この洪水で被害に遭っているかも。
(以上2020-11-18追記)
p43 ランカスターに住む友人から本物のペンシルヴァニア・ダッチの棺を送ってもらった♦︎Lancasterならアーミッシュのものか?
p57 『名誉なくして』(Without Honour)♦︎架空の劇と思われる。
p59 冷え冷えとした十一月の夜(cold November night)♦︎作中時間は11月。
p59 ひどい仕打ちをし(had done... wrong)♦︎翻訳の印象より、かなり漠然とした表現。
p60 ゲイリー・クーパー主演、ゴールドウィン制作のカウボーイ映画から出てきたような(like a Gary Cooper-cum-Goldwin cowboy)♦︎映画The Cowboy and the Lady(Goldwin 1938)が念頭にある? 前出のHome on the Rangeもこの映画の中で歌われているらしい。
p91 五百ドル♦︎米国消費者物価指数基準1939/2020(18.73倍)で$1=2017円。500ドルは101万円。
p97 ヒトラー♦︎1938年3月オーストリア併合前夜の状況が語られ「しばらく前のこと」だという。作中では現在1938年11月か。
p101 ペンシルヴァニア・ダッチ風の頰ひげ(Pennsylvania Dutch side-whiskers)♦︎アーミッシュは頰ひげと顎ひげは伸ばすが、口ひげは生やさないらしい… そのイメージか。
p133 五ドル札♦︎=1万円。デザインはリンカーン。サイズは156x66mm。
p187 ギルバート・ゲイブリエルなら、ウォルコット・ギブスなら(and Gilbert Gabriel and Wolcott Gibbs)♦︎訳注のあるBrooks Atkinson(1894-1984、New York Drama Critics’ Circleの初代会長)同様、Gilbert Wolf Gabriel(1890-1952)はThe New York Americanの、Wolcott Gibbs(1902-1958)はThe New Yorkerの劇評を担当。
(以上2020-11-19追記)
p206 戦前の恋愛映画のイギリス人ヒロイン、レディ・グウェンドリン・マーチバンクス(Lady Gwendoline Marchbanks, the haughty British heroin of a pre-war romance)♦︎補い訳かと思ったら原文通り。ただしググっても全く出てこない。訳し漏れのhaughty(尊大な、人を見下す)がヒント? 映画じゃないのかも。
p209 役者が銃を持つのはよくあること(The gun was a typical piece of theater)♦︎試訳「劇では銃なんてありふれた小道具」そういう趣旨の訳かもだが、読んだ時には誤解した。
p231 夜勤交換手の控室(night-operator’s hide-out)♦︎ホテルのロビー(foyer)にある。外線はここを通るようだ。
p232 一ドル札♦︎=2017円。頼み事のチップとして。$1札のデザインはジョージ・ワシントン。サイズ156×66mm。
p258 惨めな気分で、自動販売機の軽食をとった(had a miserable sort of snack... in an automat)♦︎試訳「自動販売式食堂で、残念な食事を…」オートマットって結構古くからある(世界初が1895ベルリン、米国初が1902年フィラデルフィア。ニューヨーク上陸1912年)。新型コロナで再流行するかも。
(以上2020-11-20追記)
p279 フロロドーラ風のドレス(Florodora gown)♦︎Florodoraはエドワード朝喜歌劇、ロンドン初演1899-11-11, Lyric Theatre(455公演)、ブロードウェイ初演Casino Theatre1900-11-10(552公演)。
p305 何とかいう、木の魔女についての曲(playing Whosit, the witch of the wood)♦︎『メリー・ウィドウ』第2幕 第1場「ヴィリアの歌」Es lebt' eine Vilja, ein Waldmägdeleinのことか。
(以上2020-11-21追記、完)

No.7 7点 nukkam 2016/06/11 02:17
(ネタバレなしです) 1938年発表のピーターとアイリスのダルース夫妻シリーズ第2作ですが本書ではまだ結婚前で、名探偵役は前作「迷走パズル」(1936年)に続きレンツ博士が務めています。前半は同時代のジョン・ディクスン・カーに匹敵するほどのオカルト雰囲気と合理的なトリックの組み合わせの妙が楽しめます。後半はがらりと様相が変わり、複雑な人間関係描写を中心にした謎解きになります。この多面性を高く評価する読者も多いでしょうが、個人的には最後まで怪奇性を維持してほしかった気もします。

No.6 8点 ロマン 2015/10/20 16:56
舞台劇の練習中にトラブルが起こり果てには殺人も発生。一連の事件を解決しつつ劇を無事開演させようとするミステリなのだが、臨場感溢れていてエンターテインメント性も高く、謎が少しずつ明かされる構成は巧みであり、終盤の解決編では伏線を綺麗に回収して最高のエンディングを演出していた。道中も飽きさせず、登場人物が一人一人キャラが立っているのも良い。

No.5 7点 あびびび 2015/06/03 16:27
全体的に小粒な感じだが、そこがまた良し。ミスリードがうまいし、本格推理小説という気がする。「二人の妻をもつ男」が凄すぎて、どうしても比較してしまうが、この作家も本格派として好みである。

No.4 8点 蟷螂の斧 2014/01/23 09:55
主人公はアル中依存症を克服し、プロデューサーとしての復活を目指す。離婚歴があるアル中気味?の主演女優、事故の後遺症に悩む主演男優等の問題を抱えながらもリハーサルが開始される。しかし、そこには悪意が存在した。果たして興行の初日を迎えられるのか?というストーリー自体に魅せられました。舞台裏や人物像も丁寧に描かれており、好感が持てます。ラストの幕切れは劇的であり、まさに劇場ミステリーですね。主人公ピーターとアイリスの恋が同時進行しますので、前作「迷走パズル」を先に読んだ方が楽しめると思います。なお、解説は法月綸太郎氏です。

No.3 6点 E-BANKER 2013/07/10 21:48
1939年発表の長編。
東京創元社より復刊されている「パズルシリーズ」としては、邦題「迷走パズル」に続く二作目となるのが本作。

~アルコール依存症の治療を終えたピーター・ダルースは、素晴らしい脚本に巡り合い、名プロデューサーとして華々しい復活を遂げるべく奮闘していた。だが、いわくつきの劇場で興行を打つ成り行きにリハーサル初日からぎくしゃくした空気が漂う。この劇場は嫌だとごねる俳優、離婚の爪痕浅からぬ女優、飛行機事故のリハビリ途上にある主演男優など不安の残る役者陣に加え、横紙破りの所業に及ぶ部外者の出現にピーターの苛々は募る一方。ついには複数の死者を出して官憲の介入を許す事態に陥ることに・・・~

これは作者のストーリーテリングの旨さを味わうべき作品ではないか。
タイトルからすれば、本格パズラーとしての面白さを予想してしまうのだが、そちらの方の印象は正直薄い。
未遂を含めて三件の殺人事件が起こるものの、派手なトリックがある訳でもないし、特別ロジックが効いてる訳でもない。

舞台プロデューサーで主人公のダルースをめぐり、一癖も二癖も持つ怪しい俳優陣やスタッフたちが、それぞれの復権を目指してひとつの舞台に賭ける姿を通じて、その隙間に巣食う「悪意」が事件を引き起こす・・・この辺りの展開が見事に読者を引き込むのだ。
巻末解説で法月綸太郎氏が、合作者ウィーラーの脚本家としての才能について触れており、思わず納得させられた。
そして、ラストに探偵役のレンツ博士が披露する真犯人と動機が本作の真骨頂。
なる程・・・
その動機にしては、ちょっと大掛かりだなという気がしないでもないが、うまく収束させたなと思わせるのはさすが。

ただ欲を言えば、もうワンパンチあればなぁ・・・というのが本音かな。
「うまいのはうまいんだけど・・・きれいに丸め込まれた」という感覚になるせいかもしれない。
でも確かに「迷走パズル」に比べれば、格段に面白いのは間違いないな。
(舞台が成功裏に終わるラストは感動的ですらある・・・)

No.2 7点 mini 2013/03/21 10:00
本日21日に創元文庫からクェンティン「人形パズル」が刊行される、パズルシリーズ第3作だが創元としては復刊ではなくて未訳作では無いにしても過去にまともに紹介されてなかった幻の作だった
創元では題名的にパズルシリーズでは無いけど同じくダルースが登場する「女郎蜘蛛」も新訳復刊予定らしい
便乗企画として「俳優パズル」をいつ書評するか?今でしょ!

「人形パズル」の一つ前、第2作がシリーズ最高傑作との噂が有った「俳優パズル」である
私は書かれた年代を考慮しない書評は意味を成さないという信念が有るのだが、クェンティンのパズルシリーズもその”パズルシリーズ”という通称から誤解を招きやすい典型だと思う
シリーズ第1作「迷走パズル」が1936年、この「俳優パズル」が1938年、その後戦争のブランクが有り、戦後の1944年の第3作「人形パズル」以降は毎年コンスタントに書かれている
その為1作目・2作目と3作目以降には違いが有り、1・2作目での謎を解く探偵役はレンツ博士であってピーター・ダルースではないのである
いやもちろん主役はダルースと彼女のアイリスなのだが、探偵役=主役じゃないのだ、語り手ダルースは単なるワトソン役でもなければ狂言回しでもない、あくまでもダルースが主役なのである
でも主役ではないにしても一応の探偵役はやはりレンツ博士なのだ
ところが第3作以降になるとレンツ博士は探偵役から外される
のりりんの解説にも有るがドイツ生まれのレンツ博士を戦後に書かれた3作目以降には使い難かったという事情ももちろん有ると思う
しかしそれだけじゃなくて、そもそもこのパズルシリーズはその通称からガチな謎解きパズラーと思い込みがちだが、それは読者側の勝手な期待であり他の黄金時代本格と同列には扱えないんじゃないだろうか

このシリーズが書かれた時期はアメリカン本格が質的変化を起こし、マクロイなどサスペンス風本格へと変遷していく時代と符合する、つまりクェンティンは行き詰まりかけていた他の本格派作家達の轍を踏まず、当時の潮流に乗ったのものだと解釈したい
パズルシリーズの何となくシリーズを通した作風の統一感の無さというのはやはり時代背景を考慮しなくてはならないだろうと私は思う
例の二階堂はパズルシリーズについてあまり好みじゃないと以前に述べていた、そりゃそうだよなCCや館ものばかりをを好む二階堂みたいな奴の嗜好にはいかにも合わない感じだ
私は今回「俳優パズル」を読んでこのシリーズを見直した、他の書評済みのシリーズ作も文章と採点を変更した、それは「俳優パズル」が噂に違わない名作だったからだ
特にホワイダニットには感心した、動機が物語全体と有機的に結び付いているのだ
例えばいかにも本格派らしい真相を求める読者は「悪女パズル」の方を好むだろうが、そういう読者ではない私は「悪女パズル」などよりこっちの「俳優パズル」の真相の方が好きだ
パズルシリーズはどうもプロットのゴチャゴチャ感が有るのだが、これはサスペンスとパズラーを融合しようとした良い意味での試みだったと解釈し直して、今後は弱点とは思わない事にしようと私は心に決めた

No.1 7点 kanamori 2010/04/10 17:32
「愚者パズル」に続くパズルシリーズ第2弾。
今回もレンズ博士が探偵役を務め、前作でアルコール依存症から脱却したダルースが語り手となって、初演直前の劇場を舞台に幽霊劇場の謎と連続する怪死事件を解決するという粗筋です。
本格ミステリとして見た場合、大掛かりなトリックはありませんが、怪しげな事情を抱えた俳優たち(飛行機事故で顔を大怪我した人物など)の読者に誤解を与えるような言動が効いていて、動機を上手くミスリードさせています。証拠が明確かはやや微妙ですが、演劇のフィナーレと並行して明かにされる最後のどんでん返しは実にスリリングで劇的です。


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